アーカイブ:2022年5月

深夜の米国ドラマ

深夜の午前3時21分ごろ…ブルームバーグでFOMCの結果が発表されました。米国の利上げは一部で指摘されていた0.75%ではなく、事前予想通りの0.5%の引き上げで…QT(量的引き締め)においては、8兆9000億ドルのバランスシートの縮小は、5月の即時ではなく、6月からの実施で、しかも…最初は米国債300億ドル、MBS(住宅担保の債券)175億ドル、合計で475億ドルを減らし…3か月かけて、この水準を600億ドル、350億ドルの合計で950億ドルに持っていくと言うものでした。此方です。

米国の金融政策

その後の記者会見で、注目された「0.75%の引き上げ」については、パウエル氏は今後のFOMCで0.75%の利上げは「積極的に」検討しないと表明。0.5%の追加利上げは、今後、数回の会合で検討すべきというのが「大方の見方だ」と指摘したと伝わっています。

深夜のナスダック市場の値動き1分足推移

深夜の攻防をスマフォで観ていたカタル君、ナスダック指数がFOMCを受けた後も、ぐんぐん下がり始め…100ドルを超えた時は、もう一度、ブルームバーグのニュースを読み直しました。そうして…「おかしな市場の反応」だなぁ~。「困ったもんだ」…と、何度もスマフォの数字を確かめていたのです。こころの中で、このおかしな現象を観て、記者会見後に株価が上がるのかな?…そんな風にナスダック市場の株価を眺めていました。

反応をしたのは…NYダウの方が早かったですね。プラス幅が膨らんでいきました。それにつれ…S&P500も、ナスダックも…上げ幅を広げていきました。そうしてナスダックの100ドル以上の状態を確認して…カタルは再び眠りにつきました。深夜の4時を回っていたと思います。

今朝方7時に目が覚めて…再びスマフォの画面を「祈るような気持」で眺めると…カタルの想定通りの展開で引けていました。でも本当は、ナスダック指数は13000ポイントを超えるかな?…とも期待していましたが、結果は、少し及ばずの12964でした。

原油価格の短期推移

昨晩はEUのロシア原油購入打ち切り(一部は除く)やEUは、ズベルバンクを国際銀行間通信協会(SWIFT)の決済ネットワークから排除することも提案していると、フォンデアライエン欧州委員長が述べたそうです。関係者によると、モスクワ信用銀行とロシア農業銀行も排除の対象に含まれる。…と報道されています。此方です。

通常は原油高ですから…本来は金利が上がり…株価が下がる図式です。

米国の10年債金利の短期の様子

しかし…市場は金利が下がり株価は上がって、この関係が「強く連携」していました。カタルは、もともと先日の原稿で…このような高い乖離は、長く維持が出来ず…早晩、「調整を強いられる」可能性を示唆した原稿を書きました。米国債の短期チャートを観て「三尊天井」(a)の可能性をしてきました。皆さんは覚えているでしょうか? 

米国10年債の週足推移

しかし現実は、その後3%を超えて3.011%まで10年債は上昇します。カタルは先の高値2018年10月の3.248%を超えてから…債券相場は休むか…。あるいは、その手前の3%前後で「休みに入る」…と事前に思っていました。この3%壁は、意外に厚く…しかも今の債券の上昇スピード(利回りの意味で金利上昇で、債券価格は下落)は、乖離を広げたまま…長く上昇が維持できないと思っていました。必ず…何処かで休みます。

しかし…カタルの基本シナリオは、米国金利は「5%を超える可能性」を考えています。

しかし…その時期は「今ではない」という論者です。この後…中国の固定資本投資、アジアの躍進の過程で、未来に起こる物価高の為に、米国金利は上がると考えています。その時期は、まだ分かりませんが、少なくもとも半年以内には来ないと思っています。1年程度かもしれません。

だから当面、米国の金利は高い水準で「横ばい」を強いられると思っているのです。故に、株価も新高値を更新できず…仮に更新しても一時的で、2年以上の「高値圏での横ばい波動」をメインのシナリオとして相場を観ています。

でも日本株は違いますよ。必ず、外人投資家が大挙して…「日本株買い」が始まると考えています。問題は、岸田政権の「政策次第」です。少し背中を押せば…確実に名目成長の時代に突入します。既に岸田政権の力より、時代の流れが加速しており、多少の逆風でも日本は「新しい時代」に突入すると考えています。

つまり継続的な物価上昇が続き、「資産インフレ」が加速する…時代です。

失われた時代は30年以上に及び、既に、村論理の維持で構築した仕組み…株式の持ち合いから…国内の独自価格などの崩壊です。だからファストリ、つまりユニクロやニトリは大きく成長したのですね。

しかしまだコメの価格のように、日本独自価格はあります。最近、東洋建設など…建設業界は盛んにM&Aが起きています。これはグローバル化の流れが背景にあります。だから時間の問題で、日本的な「談合」も消えるかも…という期待感もあります。依然、現場は村社会です。表面上は消えていますが…関西電力の問題も根強い「村社会」構造がある為に、なかなか…日本の風習(慣習)は消えません。しかし昭和30年生まれのカタルは今年67歳です。

カタルの少し上の「団塊の世代」は、既に75歳以上で後期高齢者の世界で…要介護世代になってきました。この団塊の世代は基本的に小さいころ、戦争の記憶が残っているかもしれませんが、恵まれた世代ですよ。日本は名目成長を続ける時代を、謳歌した世代です。晩年、リストラに苦しんだでしょうが…一生を通してみれば…プラスの世代ですね。

カタルは、基本的に神様は「平等の配慮をする」という信者です。

頑張れば…必ず恵まれる。努力次第で人生の生き方も変わると思っています。カタルの現役時代は悲惨です。その悲惨な時代を悶々として過ごしてきました。だからあと10年程度、爆発高する日本株市場を満喫できると考えている楽観的なパッパラパーです。

失われた時代に撒かれた30年にも及ぶ肥料は、日本株市場を肥沃な大地に変えました。アジアの隆盛と共に、日本株は大成長を告げるでしょう。この路線をカタルは一貫して述べています。

Jトラスト(8508)の日足推移

だから2年ほど前かな? 「Jトラスト」(8508)を選択して、インドネシアに賭ける藤澤信義に、期待を掛けました。彼は変わった…面白い男です。確か…東大の医学部の出身だったと記憶しています。そうですね。此方で確かめました。そうして金融の魅力に魅せられて成功した人物です。

金融マンなら分かるでしょうが、常識では考えられないチャンスがたくさん転がっている世界が金融です。カタルの経験は小さなものですが…それを歩んでいます。120万円の世界から1億円の年収の世界です。そうして税務署に追われ…予定納税をする意味を知っているのは、たぶん会計士か税理士の人しか…予定納税の意味は解らないでしょう。

大変なんです。毎月300万、400万と税金を払う世界を経験してみると分かります。日本の仕組みは良く出来ています。

米国は数年を合算して…税の還付請求を受けられるそうですが、日本は駄目です。過去の納めた税金は、大きなマイナスになっても…個人の場合は、税の還付を受けられません。しかし米国は、確か…7年間の猶予があったように思います。つまり米国は、カタルのようなジェットコースター人間にも…税制は公平ですが、日本は駄目なのです。常に平均的な500万~2000万円の所得の人向けに…社会が構成されています。

この一例は、カタルの学資ローン事件です。年収が低すぎても駄目、高過ぎても学資ローンの対象にならないのです。カタルは国民生活銀行?が、兜町近くの新川にあり…そこで融資を申請しましたが…いずれの場合も断られました。これは実話ですよ。この実体験で、カタルは「日本の仕組み」はおかしな基準だと感じさせられました。

たぶん…皆さんも真剣に生きていれば…様々な経験をすると思います。学校の先生は身近に居られるでしょう。正社員の扱いではなく…多くの方が「契約社員」扱いです。理化学研究所の小保方晴子さんも、このような仕組みの犠牲者でしょう。上司の笹井 芳樹さんは可哀そうに…その日本の仕組みに追い詰められました。メディアの報道が、彼を死に追い込んだのです。こんな事例は…山のようにあります。何も、電通だけでないのですよ。

何故、カタルは実質成長経済を主張する…官僚主導の馬鹿政策を批判し続けているか?

この背景は、過去のIRNETを読み返せば分かります。規制が強いから証券マンは仕事が出来ず…退社を余儀なくされます。あまりに「あほらしい規制」を会社が要求するのです。だから カタルもブツブツも「バカ制度」にうんざりして…会社を辞めました。それも理由の一つです。

何故、お金が動かないか? その理由の背景は、様々なものが複合的に絡んでいます。

でも…多くの国民が自覚をしていません。今回のコロナ報道もそうですよ。われわれ日本人が自分達の手で…自らの首を絞めています。これは長い失われた時代の弊害です。清貧思想を日本人は好みます。もっと大らかに…ハハハ馬鹿をやっていると言って、「見過ごす」ことが出来ないのでしょう。

安倍政権の森友・加計問題は、そんなに目くじらを立てて追及すべき問題なのか、どうか…確かに厳密に観れば…カタルだっておかしいな。…とは思う部分もあります。しかし彼の実績を考えれば…取るに足らない問題でしょう。「寛容な社会」形成を望みます。

社会の「閉塞感を破る」為には、行動が必要です。誰かが強引に物事を推し進めないと変革は起こりません。しかし…その過程では反対意見を持つ人が居ます。当然です。

既に「失われた時代」は30年以上です。村社会論理は、みんなの総意を大切にする制度です。しかし日経新聞を始め、NHKなどのメディアは真実を伝えないというか…一定のフィルターの景色を報道して、国民を欺いています。もともと…国民の方も「画一化」されたロボット教育を受けてきましたから…情報の精査の意味を理解していません。

株式取引をして「痛い目に」遭っていませんからね。自分が破産するような恐怖を味わっている人間でないと…なかなか、この意味が理解できないでしょう。

失敗する株式投資を観ていると…みんな自己愛に溢れています。自分が「世界の中心」だと思っています。誰でも…自己中心的な考え方をします。でも、その度合いが強いのでしょう。カタルは散々、嫌な思いを経験しています。だからブツブツ投資なのです。しかも時間軸を変えろ…とも述べています。

そろそろ…「Jトラスト」(8508)の出番かも知れません。ブツブツ投資の時間軸の考え方を説明するのに、Jトラストが「好事例」になる可能性もあります。

話が飛びましたが…カタルは社会の様々な事象を観て「時間ですよ」を感じています。だから多少、馬鹿の岸田政権でも…時代の流れは変えられない…とも思っています。

トヨタ時間でも…変化を始めています。これだけ…株価が下がってもテスラの株価は、なかなか…崩れません。この意味をどれだけの人が真剣に、その背景を考えているのでしょう。ある意味でEUのロシア原油への対応は、テスラにとって追い風です。この表現で…何人の読者の人がカタルの頭の中を覗くことが出来るのでしょう。

株式投資って…面白いでしょう。米国債と原油価格と株価の動きを「市場の整合性」と言うフィルターで観たのです。そうして本日は「村社会」の考え方を加え…テスラの株価が語る意味を推察しています。

僅か…これだけのレポートでも、たくさんの着眼点が溢れています。読者の皆さんがカタルレポートを受け、ただ読むのではなくはカタルの言っていることは、本当かどうか? その背景を調べるなら…合格点です。

深夜に繰り広げられた「米国のドラマ」は、なかなか…面白かったです。皆さんもカタル同様に今の経済界の難問を、楽しめると良いですね。世の中の様々な疑問が解決できるなら、お金儲けは簡単です。あっという間に…バフェットの領域の「兆円」単位に行けるでしょう。国家予算規模の話です。

まぁ、分からなくても、毎日読んでいれば…その内理解は深まります。それではまた明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2022年5月
« 4月   6月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
株式投資関連の本