村社会とデフレの考察

本日はまず…こちらのサイトをご覧ください。東芝に付いてよく書かれています。同時に日本村社会構造にも言及されています。基本的な日本の社会構造ですから…読んで置かれると自分の知識になるでしょう。

日本は幕末期から明治維新が起こり、薩摩や長州派閥により政権の成り立ち構造が生まれています。西南戦争は内部抗争の決着なのでしょう。警察や検察などの組織は薩摩出身者が多いと言われています。カタルの年代は、あまりピンときませんが…現役の頃、歩合外務員のおじいちゃんの中で、鹿児島と福島の出身の人は、何故か…「犬猿の仲」でした。彼(福島出身者)は、幕末期の対応で困った生活苦を見て育ったのでしょう。今でも県人会なる同郷の誼(よしみ=ぎ)の集まりはあります。

カタルは学生時代に米国に40日間ほど…放浪の旅に一人で行きました。その時に、たまに日本人とバスや飛行機で一緒になると…親しくなり、初めて会ったにもかかわず、同室になってホテル代を浮かしました。面白いものです。出身が一緒だと言うだけで…頭の中の景色が重なるのでしょう。

多くの官僚は現職の頃の所得を補う意味で、天下り組織に下ります。代表事例は証券局長から異例の出世を遂げた小川是(ただし)さんでしょう。その経歴は此方です。末端のノンキャリアも似たようなものです。最近会っていませんが、カタルの友達に大蔵省のノンキャリアが居ます。彼の話も面白いですよ。

知り合いのキャリア組は、最後の事務次官レースに敗れ…カタルより上の年齢ですが、今でも週に1回か2回でしょうが…車が家まで迎えに来て、形だけの雇用が継続されています。面白いですね。官僚の世界も…散々、現役の頃は、政治家の馬鹿さ加減を嘆いていました。

ですが…コロナ禍の対応などをみると、権力と行動のチグハグな現象ばかりが目立ち、既に日本は、国家の体制をなしているのかどうか…。しかし緊張感のあるイスラエルなどの国は違います。シンガポールも…なかなかです。北欧も優れています。でも日本は、幕末期の混乱する体制が連想されるばかりです。

戦後の荒廃から立ち上がる時に、様々な仕組みが同時に出来ています。野村証券が「株式持ち合い」活動を支持して…盛んに推し進めました。故にバブル期のバカ高いPER水準などが維持できたのです。「村社会論理」です。全ての産業が、鎖国制度に頼りに…日本独自の価格なのです。

建設業界の談合は、村社会構造の賜物です。今でも存在をするのでしょう。カタルは大学生の頃、建設業界で長くアルバイトをしていました。入札があると業者が事前に喫茶店などに集まり、価格を決定します。発注する側の官も「暗黙の了解」です。今でも存在をするのでしょう。

コメの価格が一番、分かりやすい事例でしょう。しかしグローバル論理は、国際価格を基に競争します。カタルが上京した当時の背広の価格も高く…洋服も高かったですね。でもユニクロが「価格革命」に挑みました。縫製はバングレディッシュかな? 記憶に新しい所ではミャンマーにも縫製工場がありましたね。この為に国内に在った縫製工場は全壊しました。

アップルの生産は、中国のホンハイ(鴻海精密工業)が担っています。今では中国からベトナムやインドに進出しています。この動きが「フェブレス」です。1987年にTSMCが誕生します。この世界の潮流に逆らったのが…カタルが、よく事例に出すパイオニアの「指名解雇事件」です。1993年の現象ですが…日本村社会の「終身雇用」や「年功序列」と言う壁の話です。

シカゴの木材先物価格の様子

結局、世界一の半導体の生産企業だったNECが敗退したのは、村社会構造の為なのです。今でも、なかなか…日本経済がデフレから「完全離脱」出来ないのは、コメの国際価格構造を観ると分かります。「砂糖」などもそうなのです。今、問題が顕著になってきた「ウッドショック」の相場は、こんな感じです。参考までに…シカゴの先物木材価格動向のチャートを添付します。

この上下波動を緩和するために、儲けられた村社会論理の制度が様々なところに存在し、割高な鎖国価格になって日本に存在しています。

ユニクロの柳井さんが、この現象を理解していたかどうか分かりませんが…カタルが上京した時に、500円Tシャツを販売した衝撃は、今でも忘れられません。あの時にユニクロが上場していたかどうか…今、調べました。上場は1994年の7月ですね。上場時から持ち株は14.52倍になり、その時の公募価格は7200円です。

26年から27年間も株価が上下する中で…1998年には株価は1050円を付けています。この激動の中で、株を売らずに持ち続けるのは…創業者一族程度でしょう。一般の投資家は20年も30年も、同じ株を持ち続けることは出来ません。「成長株投資」と簡単に言いますが、実行できる人を見たことがないのです。

マイクロソフト株の投資に成功したOLは、非常に稀な現象が重なった偶然の産物です。

たまたま日本に遊びに来ていたビルゲイツと同席した偶然など…。バブル期に500万円の頭金でマンションが買える道理がなく…諦めたOLが、ビルゲイツの甘言に乗せられて虎の子の500万円を、ポンと…マイクロソフト株を買うことなど、一般の人には出来ません。

しかもその注文を受けたのは、米国株の売り買いなどしたことがない、老人の歩合セールスです。その後のマイクロソフト株の上昇など…証券マンも知らなかったのです。買った本人も知らずに…10年以上の歳月が経過して…日本の地価が下がったので、そろそろマンションを買えるかもしれなと思い換金したら…あら大変です。本人は500万程度のものだと思っていたのですね。まさに…偶然が重なった奇跡です。

あとは「セブンイレブン」の実話もありました。ですが、いずれもカタルの顧客ではなく伝聞ですから…良く分かりません。成長株投資なんて「机上論」だろうと思っています。

ロコンドは2018年3月13日にオプションを発表していました。カタルの手掛ける前の話で知りませんでした。取扱高(返品後)が300億円、営業利益は30億円の条件を達成していると、731円で受け取れる合計で428000株かな? 新株引受権です。

2028年までの権利です。仮に今期250億円を達成できるなら、来期の2023年2月の期は300億円と30億の数字の達成の可能性は高まります。テスラのイーロンマスク氏ほどではありませんが、「経営の励み」になります。その時に株価が7000円台なら、ざっと10倍の利殖です。

UMC(6615)の日足推移

まぁ、時間軸が「横ずれ」することは良くあることです。UMCなどの事例の方が激動でした。カタルの推奨時より1/3です。ロコンドの下げ方は可愛いものに見えます。

さてここからの相場の流れは、いくつかの展開が考えられます。カタルの一番の今年の関心は米国金利動向であり、Bank of America Corporation (BAC)の株価動向です。バンカメです。

バンカメ(BAC)の月足推移

未だに「リーマンショック」の傷が、癒えないのです。2006年から…既に15年間です。このラインがカタルの今の狙いであり…「三菱UFJ」の株価の謎は、米国金利の上昇により…解けるのではないかと思っている訳です。故に先ずは、目先の好業績環境が続く、野村が先兵隊になり…デフレ環境の「牙城を崩す」と考えて…野村株を昨年末から取り組み始めています。

皆さんは、簡単に何倍にもなる博打株ばかりが「投資」だと思っていませんか? 

あまりに…小手川君の成功事例が「当たり前」だと思っているようです。ソフトバンク株が1000円から198000円に飛んだITバブルなんか…の奇跡を、ものに出来る人など…なかなか居ません。何故、本日、ユニクロを登場させ、マイクロソフト株の成長株投資の話をして、ここに持ってきたか? ウッドショック現象は、何故、生まれたのでしょう。

ですが…目先の見所は、ソニーなどの決算を受けた株価動向です。村田も休んでいます。ですが…カタルはこれらの銘柄が、仮に…目先、上がったとしても、長く続かずに方向性が変化するシナリオをメインに考えているために、バンカメの話を事前にしておいたのです。

毎日、書いているカタルレポートの裏にある話は、事前知識がないと「村社会」構造の意味も、東芝株の値動きも理解できません。

その為の様々な材料をかみ砕いて、皆さんに提供をしています。カタルは皆さんに「賢い投資家」になって欲しくて、その原理を説明する手助けをしています。

このようなヒントを基にして、自分自身が更に突っ込み勉強をして…株式投資に役立ててください。お金儲けが、他人任せで儲かるほど…甘い世界ではありません。自分で歴史などを調べて…何故、そういう時代選択に到ったのか? 

その背景を一緒に考えていきましょう。それでは本日はヒント満載のレポートを書きました。あとは皆さんの解釈度合いの問題です。



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