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やはり株価は分からないものです。理由は「野村証券」(8604)の株価推移です。カタルは先ほど579円で5000株を買ったのですが…簡単に580円を割れた事、更に4月26日の571.2円も今しがた割れました。本日の安値は今のところは570.6円です。

僅かな値動きなのですが…これで金融株の総上げ相場のシナリオは、目先は消えたように感じます。「三菱UFJ」(8306)も、直ぐに株価が大きく戻ることはないと言う可能性が増大しました。代わりに…昨日買った「NPC」(6255)などの方向性が正しいのかもしれません。

専門的と言うか…カタル独自の観方と言うか…。「市場の整合性」を考えていくと、やはり相場は一気に「バラ色展開」は難しく、早晩「セル・イン・メイ」の諺を知ることになる可能性があります。既に多くの人は感じているでしょうが…相場は基本的に「村田製作」(6981)の調整局面入りを見て、全体はお休みモードなのでしょう。

今日は皆さんがお好きなチャート論を交えながら、相場を解説しましょうかね。

村田製作はカタルのお気に入り銘柄で…早くから1万円相場を予見して観察していました。前回のハイテク相場の時にメトロサークの歩留まりが悪く…立ち上げに失敗したために相場がなかったのです。

しかし他の安川電機などは順調なのですよ。そういう汚点がありません。エレクトロンなども同様です。だから株価波動を見ると分かりますが、昔のイメージの「村田らしさ」を欠いていました。相場を長く経験している市場関係者は、この辺りの感覚が分かると思います。

ソニーもそうです。ソニーは薄型テレビの立ち上げで失敗したのです。その為に多額の赤字を計上し…経営危機に陥りましたが…流石、ソニーです。過去の蓄積があった為にその危機を乗り越えました。

こう言う時間の流れが機関投資家の持ち株に影響を与えます。機関投資家はプロですから、村田製作のメトロサークの立ち上げの失敗なども事前に分かっています。そうすると持ち株を一旦外します。この持ち株比率を復活させるためには、時間が掛かります。個人レベルではなく…法人と言うのは玉を増やしたり減らしたりするために会議をしており戦略会議の中で持ち株が選定されて行きます。だから時間が必要なのです。

この辺りが…四季報の浮動株比率とは、違う値動きに影響を与えるのです。本来なら、ソニーなどは、もうとっくに…株価は3万円台を駆け抜けても良い銘柄です。エレクトロンのような筈です。僕らは「玉が沈む」…と言う表現を用いますが、基本的に市場に溢れる浮動株式を吸い上げるのは、時間が掛かります。一旦、売らない銘柄の「核」の銘柄になれば…浮動株式が完全に吸い上がりますから、安川電機のような評価の値動きになります。この辺りの過去の歴史が、PERなどの評価が一律でない要因の一つでしょう。

しかし企業経営にミスがなく…ソコソコの企業業績を継続し続けると、どんどん市場から浮動株式は消えていきます。PERの評価の違いは、このような過去の企業の歴史が問題です。

何故、こちらの方が、企業業績が良いのに株価は弱いのか? 強いのか? それは過去の歴史です。だから単純に業績だけを見て株価を判断しては駄目です。少なくとも20年程度の企業の成り立ちを追わないと正しい判断は付きません。

日銀短観の景況感指数の推移

2012年末から2017年程度かな? 比較的長い景気上昇期がありました。アベノミクスから日銀の量的緩和の成果です。そうして2018年からコロナ禍まで…の景気の後退期の循環があります。

トリケミカル研究所(4369)の週足推移

昨日、カタルは半導体の解説をするために、嘗てのカタル銘柄の「トリケミカル研究所」(4369)のチャートを用いました。そうしてこの景気後退期も…株価は下がらずに横ばいでした。半導体は、時代革新の追い風で…企業業績が落ちなかったのです。しかし流石に景気後退期は逆風ですから、株価は大きな伸びを見込めず…時間軸では待たされます。

今のロコンドのようなものです。ロコンドは心配ないと思っています。しかし時間軸は少し「横ズレ」したのでしょう。丁度、トリケミカルの2018年から2019年にかけて…と同じです。カタルは2300円前後で…株価維持が出来ると思っていましたが、田中君の「消極性」の為に、株価は押し戻されましたが…大丈夫だと思っています。良くあることです。

村田製作の日足推移

話を戻します。 村田製作のチャートを観ながら解説します。カタルはaの11月30日の9293円で一旦売り推奨をしました。その前後のカタルレポートを見れば分かると思います。しかしカタルの判断は間違っていました。実際はbの大陰線の予兆があり、cの「二番天井」(10835円=1/27)を形成して、村田製作の株価は調整入りしました。dの大陰線はその確認です。現在の株価は8775円です。

如何でしょう? カタルが「売り支持」(a)をした株価位置より、下に今は位置しています。結局、あの時のカタルの判断は正しかったと思っています。

ですが時間軸の読みは、少し間違っています。この程度の誤差なら可愛いものです。許される範囲なのでしょう。しかし…200日線との乖離は、未だに開いています。村田の200日線は8225円です。基本的に村田製作の企業業績は、これからどんどん伸びますが…株価が先行して買い過ぎたに過ぎないのです。故にその「咎め」を受けています。

昨日、三菱UFJと野村証券を比較したレポートを少し書きました。カタルは三菱UFJより野村証券株の方が、株価は間違いなく…上だろうと考えています。だから今は両社の「銘柄間裁定」が成り立つでしょう。三菱UFJを空売りして野村証券を買うのです。両者の株価の鞘が、何れ…カタルのイメージ通りに変わると思っています。たぶん100円以上、野村証券の方が上でしょう。良いヒントでしょう。何故か?

野村は世界を目指し…王道を歩んでいました。故に他の金融株に先行して、野村総研株を売り、自社株買いを実行したのです。しかしアルケゴスで「こけた」のです。一時的な損失ですが、同時に野村証券のカードの甘さを露呈しました。ゴールドマンサックス(GS)と比較すると、やはり「月とスッポン」と言われる所以です。米国では「東洋の猿」が…敵う領域ではないと言う人種問題もあります。「情報力の差」です。3000億円は痛いのですが…別に致命傷ではなく…かすり傷程度の話です。今の環境は、それ以上の…「歴史的な大相場」の入り口です。

ただやはり…どうしても、こういう不祥事があると機関投資家のなかでは玉を外すところが出てきます。「俄か」…の買い勢力が、本物の「核」に変化するためには…時間が必要なのです。本日の下げ方を見ると…直ぐに株価が新高値に躍り出られるかどうか…。やはり本格的な出番は、年末じゃないかな? そんな風に感じました。でも650円前後までなら…夏にも可能性があります。

簡単に「さわり」を述べました。なかなか素人レベルの皆さんに、カタルの真意を伝えるのは難しいですね。何故…そう考えているか? こちらの原稿が読めるなら一番なのでしょうが…たぶん有料版でしょう。

事前にカタルは「メインシナリオ」を語りました。この思いは昨年末からのものです。

景気が回復する過程でバイデン大統領は大規模な財政出動です。世界の中央銀行がジャブジャブ資金を提供して…物価が上がらない筈がないと思っています。しかし…「反動需要」の可能性があるのです。

一旦、相場は「インフレ」ポジションに先行組は移動させますが…本番はアジア圏のワクチン接種が、課題になるのでしょう。この進捗率です。この時間軸の話とこちらのニュースは一致するのかもしれません。

何故なら、米国などの先進国とアジア圏の消費動向は形が違います。同じ消費でもアジア圏は、まだまだ昭和30年代の…「もの」に対する需要ですが…米国の消費は「反動需要」の可能性が高いのです。

故にパウエル議長の指摘が正しいとも言えます。分かるかな? 皆さんには難しいですかね。まぁ、いいや…要するに相場がガンガン本格的に過熱する可能性は薄いと言う読みもあるのです。故に…「ゴルディロックス相場」の可能性が高いのでは…と考えているカタルが居ます。どちらかはまだ分かりませんが…いろんな可能性があります。

だから「NPC」(6255)の選択になるのです。この手の銘柄で…これから相場を乗り切るのが、相応しい可能性もあります。相場の流れ…「潮流」の話をしています。

相場と言うのは…「本流」に乗らないと、なかなか儲かりませんよ。ましてや…これから「セル・イン・メイ」の「アノマリー」の時期になります。相場の読みは、そう単純ではありませんから…、無理をしない投資を心がけて…11月頃まで損をしなければ…「それで良し」…と思う程度に、考えるのが良いのでしょう。

かと言って…悲観することもありません。「流動性の罠」を抜けたことは事実です。最後に…三菱UFJの月足チャートと野村証券の月足のチャートを付けて…本日のレポートを終わりにします。

三菱UFJ(8306)の月足推移
野村証券(8604)の月足推移

この意味が、何を言っているか分かりますか? 証券マンなら、カタルが考える未来図を当てられないとなりません。カタルはいつも実践をして…相場を体感しています。自分でやってみないと分かりません。ここ10年ほどになりますが…カタルは自分で短期相場を張り、経験を積み、証券マン時代より、より一層、相場が見えるようになってきたようにも感じています。果たして…この事前の読みは開花するかどうか…。全ては神様のお導きなのです。また明日。



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