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この時期に…船株の「低PERの謎」が修正されるのは「面白い現象」です。何故、毎年、年末年始の株高の演出になるのか? 過去、強烈なイメージが残っているのは「ITバブル」の時でしょう。あの時は、高いと思って売った株が更に上がり…まるでカタルは相場に追随できませんでした。

その勢いは、その翌年の2月まで続きます。このアノマリーと言うか…。「人間心理」は面白いものです。年末は「師走」と言うように…お坊さんも忙しく、何故か、心が躍るのは日本人だけの特質かどうか…。

本日、カタルは「買い増し」していたソフトバンクの半端の部分を700株を売り、そうして川船を買うつもりでしたが…ソフトバンクは買い気配でした。故に時間差が生じました。

仕方がなく…カタルは担保のある分だけ、川船を100株だけ寄り値の6800円で買い、ソフトバンクが売れたので、担保が空きましたから追加で…川船を400株買いに行ったら4950円で、追加分の400株のお買い上げでした。

貧乏人故、仕方ありません。本当は昨日「現引き」をしたので…もっと担保が空くと思っていましたが、現物の評価は明日のようです。つまり…現引きをした空枠は、明日しか利用できません。ギリギリの「目一杯の勝負」をしているから、常に担保率は30%前後です。

ところが野村証券は社内規で33%のようです。証券会社によりルールが違います。取り扱う銘柄も違います。証券会社の独自ルールがあり、会社により人気株は、「危ないと判断をされ」て…取り扱い不可能になるケースがあります。一律ではありません。

証券界は早くに市場の洗礼を浴び…リストラをしています。基本的に失われた時代と言うのは、食えない時代です。でも安倍政権誕生以来…ようやく「買いで儲かる」相場に入って来ました。それでも米国と比較すると…まだ格段の差があります。

日本の高度成長を支えたのは、安い賃金で作った良質な製品を世界に輸出して「鞘抜き」をした加工貿易です。代表事例は「車」です。でも直ぐに今の技術が確立したわけではなく、かなり時間を要しましたが、1975年以降、日本は技術的に世界トップ水準になったのでしょう。そうして貿易摩擦が生まれました。ジャパンアズNO1と言われた時代です。

カタルは象徴的な事象として「プラザ合意」(1985年)を掲げています。この時代に世界はシステム転換を迫られます。ところが…日本人はその潮流に逆らったのです。そうしてバブルを作りました。あれは「人災です」。馬鹿が上に立つと…末端の国民は苦労をします。日銀総裁に大蔵大臣、総理も…同じバカ揃いで政策官僚は、もっと大馬鹿です。

EMSやファンドリーと言うのは、グローバル化を加速させました。水平分業というのかな? 生産設備を持たないアップルなんかをイメージすると分かりやすいのでしょう。

でも日本の場合は、終身雇用と言う雇用問題があった為に、この水平分業を採用できませんでした。垂直型に系列に拘ったのです。この流れを見誤り、改革を怠りました。パイオニアの指名解雇事件と言うのは、そういう事なのです。ところがメディアは、そのパイオニアを叩いたのです。故に日本の経営者は、その選択が出来ず、構造改革が更に遅れました。1993年から2010年まで構造転換、つまり「空洞化現象」が続きました。

でも発端は、日米貿易戦争の1975年以降なのです。せめてプラザ合意の時に、日本は新しいチャレンジをすべきだったのです。何故、カタルがトヨタ社長を批判しているか?

下請けの利益の1円、2円を積み上げて、「自分達は雇用を守っている」との自負を持っているのでしょう。確かに現実はそうです。自動車産業のすそ野は広いのです。

しかし…カタルには時代の進化を妨げているように思います。トヨタ社長が正しいなら、テスラより上で…市場から評価されて良い筈です。でもこれから起こる5Gを利用した車の情報社会では、たぶんトヨタはテスラの後塵を拝することが決まっています。既にテスラはその時代を見据えて行動をしています。

何故、日本が世界競争から負けるのか? 

一番大きな問題は、人間の資質です。戦争体験者は日本から消えて…団塊の世代も現役から消えました。この団塊の世代の親は戦争体験者ですから、その影響を受けています。しかし団塊の世代のジュニア世代は、戦争の悲惨さは知りません。基本的に苦労を知らない世代です。ベトナム戦争の時間を観れば…やはりベトナムは優秀でしょう。中国は「文革」がありました。悲惨な経験は人間を育てます。「苦労は買ってでもしろ」と言います。これは本当でしょう。

でも本当はしない方が良いと思います。本物のリーダーは良質な生活環境から生まれるのでしょう。カタルのような苦労をすると…性格が捻じ曲がります。

先ほどソフトバンクを売って、川船を500株だけ買い増しをしましたが…枠が余っていましたから、ソフトバンクが下げて来たので、売値の5620円より安かったので5548円で200株だけ買い直しました。別に悪いと思って売ったわけではなく…それ以上に川船を買いたかったのです。この理由は「低PERの謎」が、この年末年始に修正される筈だと考えている為です。

カタルはPER5倍説を述べていました。でも現状は2倍にも届かないのでしょう。明らかに異常な現象です。もともと…8770円を付けた後、下がるのは覚悟をしていました。でも…4545円まで下がるとは思っても居なかったのです。

それだけ…市場参加者には、まともな感覚の投資層が日本には居ないのでしょう。レーザーテックのPER100倍以上の水準は買うが…川船のPER1倍台は買わないと言う連中しか、市場に居ないのでしょう。

カタルがセールスをした時に、良く年寄りの人が、昔は株式の「配当利回り」が良かったと言っていました。

でも日本独自の村社会論理は経営権を守るために…「持ち合い株式」制度を考案して、野村証券が、それを推し進めてきました。誤魔化しの世界の構築です。今の東芝問題もこの現象の後遺症です。ようやく真剣に経営をしようと言う機運が「ROE経営」です。しかし日本は欧米と比較して、遥かに低いのです。米国は15%程度じゃないかな? 

だから「デンソー」(6902)は素晴らしい企業です。自ら、国際基準に変貌をして…世界競争に挑みます。だからコメの価格も早くグローバル化すべきです。本物の世界は自立を意味しています。

系列の下請けをすることではありません。日産自動車のゴーンは、その事を下請けに強いたのです。ようやく「日本製鉄」が目覚めたのです。トヨタの薄板鋼板価格交渉は、そういう事でしょう。トヨタも部品の製品価値を見直しているようです。高級車なら分からないでもありませんが、大衆車の見えない部品の傷ぐらい…通常の感覚では普通です。下請けの苦労が分かるでしょう。1円、2円を削られ…尚且つ高品質を求められます。このシステムは限界なのでしょう。

やはり…どうも相場は反転を始めたようです。先日、少し戻ったのですが…再びオミクロン株の登場などで「二番底」のイメージでした。 「BASE」(4477)なんかも…戻るのかな? カタルは500円割れの「テクノスジャパン」(3666)を、1000株だけ買いました。ロコンドも戻って来ました。同じことです。

今は船株の低PERの水準訂正とソフトバンクの株主還元相場を中心に考えています。背景には船株も配当性向を高めます。日本郵船や商船三井は30%程度を還元すべきでしょう。ただこの業界は、最近まで非常に悪かったのです。だからその反動があっても良いですからね。一気にそのマイナス分を埋めました。

インフレの読みと合わせ、カタルは海上輸送にもDX化の波と言うか…自動運転時代がやって来ると思っています。その為に、市場は海運運賃を高止まりさせて、構造転換を助けるのでしょう。これが市場原理主義の考え方です。

運賃が高く企業業績が良い…だからその恩恵で株価が高いと言う考え方もありますが…逆説的に、人類の未来には「無人運転システム」が必要だから、株価を高くすると言う考え方もあります。分かりますか?

だからソフトバンクは、株価が上がるのです。何故なら、ソフトバンク程、危うい未来産業に資金を投じて…時代の変化を促進させている企業はないからです。

孫さんの「理念」にお金が集まります。少なくとも…カタルはやる前から共同冨裕やインフレからの金利高で、今回は難しいことが分かっていましたが、それ以上に、彼の理念を応援したいと思っています。

たぶん…来春は、あの7680円と7217円の二つの高値を超えて…株価は8000円台近くに位置しているのでしょう。カタルはそう考えていますから、短期のブツブツ投資でも「成果を挙げられる」と思っています。 ここでは…こちらを読みましょう。ブラックロックが中国を狙っていることが書かれています。だからソフトバンクでもあります。

株が短期的に上げそうだから…株を買う。短期的に株が下がりそうだから…株を売る。そういう株式投資は、「邪道」だろうと思っています。あくまでも時代背景を鑑み…その流れの中から、銘柄を選択するのが、正しい投資だと思っています。だから今は持ち株が減りましたが…ロコンドの田中君を応援しています。もっと頑張れば良いですね。

日本だって、日本電産の永守、ユニクロの柳井、ソフトバンクの孫やキーエンスの滝崎さんのような経営者が居ます。あらら…折角、4950円まで買った川船は重くなってきたようです。この辺りで一服するのかどうか…。

ITバブル期のソフトバンク(9984)の日足推移

本当は「行け行けドンドン」の方が乗りにくく…そのスタイルと、頭に描いています。ITバブル期のソフトバンクの相場です。前から、このイメージを持っています。ただ「博打感」は否めません。非常に危ういイメージも残っています。だから自分が、どんな選択をしても自由だと述べています。逆説的に言うと…ここは「買い辛い」のです。何しろ…「二番天井」を形成して、株価は下がると言う意見もありますからね。

でもカタルは、果敢に、枠が空くなら…船株を買い続けます。一つの目安として考えている時間は日本郵船の8950円です。まだ日本郵船だけが、この高値をまだクリアしていません。次のポイントは川船の8770円です。そうして心理的な壁が1万円です。カタルはこの年末年始の相場でこの水準を超えると…思っています。それでは…皆さん、また明日。

相変わらず…1兆円の自社株買いの「ソフトバンク」、そうして…30%の配当性向期待の「船株」、さらに保守的な選択で配当利回り投資の「日本製鉄」の3つを掲げておきます。他、たくさんありますよ。三菱UFJに野村証券でも同じことです。それでは…またね。



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