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何故、こうも「市場の整合性」を理解せずに、行動をするのでしょう。昨日は、カタルの好きな「Vテク」(7717)が大幅高していました。この株は、カタルの「好みの株」で値動きも好きです。会社のカラーも大好きです。しかし…100億円の受注は大きな材料ですが…今、高値で株を買っても…「ものになる確率」は低いように思います。対象が設備投資で、しかも液晶ディスプレイのメーカーです。半導体も絡んでいるようです。

「Vテク」(7717) の日足推移

その理由は、最近、パナソニックとソニーを母体にする官民ファンドの「JOLED」が、とうとう倒産したのです。同様のジャパンディスプレイ(Jディスプレイ=6740)も苦しんでおり…液晶ディスプレイの業界は、半導体以上に、この業界は苦しい筈です。当然の話ですが…ディスプレイの設備投資のメーカーの株価が、「単発の大口受注」だけで…上がるような環境ではない筈です。

一株利益は、それでも124円~165円ですからマズマズです。

「Vテク」(7717) の四季報数字

損益分岐点から考えて…現状の売り上げ規模は440億円程度ですから100億の受注なら、売り上げが540億ほどに売り上げが増えますから、一株利益は300円台大きく膨らむ可能性がありますから、株価が上がる理由は分かります。

「Vテク」(7717) の日足チャート

でもチャートを観ると、ようやく株価が「反転をする場面」です。まだ200日線越えを維持できるかどうか…は、分かりません。カタルなら…ここでは買いません。「空売り」をするなら…もう少し上がったら、そこから、少しずつ…売り上がるかな?

あの相場の時のように…第二、第三の「大口受注」が舞い込むか…どうか。

現状の環境からして、「難しい」と思います。でも…競争相手の一つが淘汰されJディスプレイなどの経営環境は改善するかもしれません。その再建を手掛ける「いちご」(2337)は長く…苦しんでいます。これは…「市場の整合性」の話ですね。

昨日の日経新聞のEUの「エンジン付き自動車」の報道が、「総資産経営」に繋がる論理より、このVテクのケースは分かりやすい「整合性」だろうと思います。日本は雇用を優先して…改革を怠り、失敗しました。パイオニアの指名解雇は、そういう事です。そうして…トヨタの300万台の生産体制の維持も、そういう事です。故に、章夫社長はEVに舵を、思い切って切れなかったのです。その為に、日本は大きく遅れています。

でも市場原理の世界は「テスラ」に、異常とも思われる…大きな評価を与えています。それを「日本の見込み」が勝ったというような報道は、どうか…と思います。ロシアや中国に近づいて、何とか…成長を目指したドイツですが、ウクライナ侵攻以来、安全保障問題から取引に制限が課せられて、今のドイツ経済は苦戦をしているから「EVへの転換」の時間を先に延ばしたのでしょう。

一つの事象の繋がりは、「総合的に判断」をしないと間違う事例を、Vテクの話と昨日の日経一面のエンジン車の使用延長の話しを材料にカタルの見方を簡単に…紹介しました。

勿論、それだけではありません。でもVテクにとって「転機になる可能性」があります。

故にここから上がった後…もう一度「2番底」を確認行く過程が、買いのチャンスになるのでしょう。「ロコンド」(3558)や「ソフトバンク」(9984)のように…。ここから…本格的な株価上昇に移行する可能性があります。

ITバブルの時は、そうだったのです。今回のコロナ禍からのインフレも、同様な展開を歩む…と言う仮説の下で、カタルは「新興株の相場」を解説しています。「メルカリ」(4385)も「BASE」(4477)も企業業績は改善方向にあります。

このVテクは100億もの受注で株価が飛んでいます。この影響が実際の業績の数字を押し上げるのは先の話です。ですが…落ち込みから改善に向かう貴重な兆しです。この兆しが本物と思うなら、ここから「仕掛け」筋が介入します。

でも3000円の株価から10倍以上になったばかりですから…通常、このように期間の近い相場は、大きくなりませんから、カタルはパスをします。やるとしても…「遊び」程度なのでしょう。でもVテクと言う株は、「仕手性がある株」です。株価の習性は一流です。

このような株価が、持つ習性があります。「特徴」と言うか…「癖」と言うか…。「古河電工」(5801)なんか…可能性があります。あの時、2018年にやられた株です。電線網の整備…更に5G網の整備など…繋がる時代ですから、「膨大な需要」が背景にあるのでしょう。それに、しばらく相場がありません。

「大阪チタン」(5726)が前回、相場になったのは、あの2005年~2007年に掛けた相場の時です。同時期の「三菱UFJ」(8306)なんか…すでに動き出しています。このような整合性も重要です。時代は、繰り返します。だから「過去の経験」を活かすのです。

カタルが「エーザイ」(4523)に固執しているのは、理由があります。なにも…お祖母ちゃんが「痴呆症」だから…と言うだけでなく、バブル期の大相場に発展する「前哨戦」の相場で「小野薬品」(4528)や「持田製薬」(4535)が、大相場になった背景に、今は非常に似ています。

だから、この後…「エーザイ」があの時の小野薬品のような形を歩むんじゃ…ないかと思っています。それに、次の山場は7月、そうして9月です。その後も続々…期待できる山場がやって来ます。そのスケジュールに合わせて「仕掛け」がしやすい株です。今は利益が出ていませんから…面白いのです。市場規模でも「意見」が大きく割れます。80歳を過ぎると…20%だったかな?

それに痴呆症は、本人が生きているだけに「厄介な病」です。ガンなどの死ぬ病気とは違います。ガンなどで、死を迎える方がよほど…幸せでしょう。動物園のようなところで…本人が長く暮らすのが…「人間らしい生活」なのかどうか…意見が割れますが、カタルは疑問に思います。

日本は兎に角、村社会論で、おかしなところですよ。

メディアが、そのおかしな部分を、なかなか…叩きません。お仲間だからでしょう。それなのに…高市早苗問題を大きく扱います。安倍首相が叩かれたのは背景が在り、確かにおかしな面もありますが…あの程度の事は、彼の実績から見れば、正当化しても良いと思っています。

それより…何と言っても「失われた時代」から、どうにか「曲がりなりにも」…賃上げのここまで来ました。これは安倍さんのお陰です。日銀の黒田さんのお陰です。それなのに…あの岩手県選出の立憲民主党かな? 階 猛 代議士は、黒田さんに「反省の弁」を国会で求めていました。このような環境を造ったのがメディアです。故に編集長の「報道方針」と言うは、非常に重要です。ロシアのようなプロパガンダをすべきではありません。

たぶん内部には…日経新聞社も、東京地検も「いろんな意見」があるのでしょうが…なかなか日本国民が、一丸になって…「突き進む」ところにまで行きません。「村社会論」は厄介です。でも中国は面白い国ですね。此方の報道を観てください。先日、カタルが入れたインプラントは2本で約100万円でした。でも中国なら一本13万円程度との事です。50―13=37万円です。

この37万円を別の所に使えます。非正規ではなく、正規の教員を雇っても良いですね。教育でも…自動運転やドローンでも…衛星でも、なんでも構いません。村社会論は、医師会がこれは歯科医師会ですね。一本50万円で暴利を貪って、時代を前に進めません。総資産経営とは、こういう社会形態を言います。

プラザ合意の時に…日本は戦略を間違ったまま…その延長線上で、「失われた時代」に突入したのです。それを理解しているから、トヨタの章夫社長は、やはり素晴らしい…後進に道を譲りました。でもフジテックの内山は、会社を私物化します。

物を言う株主の勢力を奪うのが、官の存在です。そうしてJIPが、しゃしゃり出るのでしょう。原子力、防衛力に絡むから買収は認められない…外資が6000円、1万円などと言う声もあったのです。でも時間闘争で、結果は4620円です。東芝の話です。永遠と…34年間も「堂々巡り」です。その結果、昨日、紹介したような劣化です。

大成建設の無駄、何故、日本市場に外国の建設会社が活躍できないのでしょう。掘っては埋める生産性のない公共事業は、「旗振りをするおじさん」の雇用を支えます。完全に狂ったお金の使い方。だから総資産経営ではなくROE経営なのです。

それをROE経営は、ハゲタカファンド、金の亡者…と揶揄をするメディア、日経新聞社はその報道を昨日も繰り返しています。一面の左です。「株主第一と決別」の中見出しの報道です。

湾曲した解釈の「ROE経営」の見方を、日本国民に押し付けています。こう言う種族が多く、日本の中枢部に居ますから…34年間の戦いになり、地検の黒川人事のゴタゴタになります。あの黒川人事は、まだまだ…官の勢力が強いことを見せつけています。内部はいろんな意見がある筈です。

国家方針の問題です。でも34年間も日経平均株価が高値を取れず、職を辞める間際ですが…東証の理事長が「PBR改革」を言い出すまで、清貧思想を押し付けて、その挙句…振り込め詐欺や強盗の多発です。いい加減に、現状を認めて、困難な道ですが、改革をしましょうよ。

市場と言うのは、その力の「戦いの場」でもあります。東芝問題は、そういう事です。本日の原稿は「市場の整合性」の考え方の道筋を語っています。

株価の話はあまりしていませんが…配当落ちでも日経平均株価は高いですね。お船のような高額配当ですよ。銘柄なんか一つで、充分です。

「大阪チタン」の安い時に買って高くなったら売り、利益を抜いて…「雪だるま投資」で持ち株を増やし続けましょう。年内は大丈夫…株価は5桁の1万円相場でしょう。でも一株利益が200円を超えて、四季報に300円の文字が踊ったら…、もう未来の利益を買う相場は、お終いでしょう。時間の経過で過去の利益を買う相場、今の半導体やお船の相場になります。

次の時間軸は、5月の決算発表でしょう。その時期に果たして…4850円の高値を奪回できるかどうか…。そこが「次の焦点」になると思っています。そうしてエーザイも、ソロソロ…下値が固まる時間です。何しろ7月にはフル承認でしょう。

そうすれば…保険適用を拒んでいた保険会社も、承認せざる得ません。このレカネマブも学者先生の間では、「意見対立」が続いています。そんなに正解が見える事ばかりではありません。だから「仕手化」する可能性が高いのです。「素質」を秘めています。でも素質があるから…必ず、そうなるとは言えません。

でも面白いのです。カタルは主流の銘柄を奨めずに…「仕手材料株」を選択していることは。全体は「難しい相場」なのです。

本当は「三菱UFJ」(8306)や「野村証券」(8604)だけでも良いのです。これに不動産株を加えますが…金融の3点セットです。でも…遥か海の向こうで急成長をした「SVB」問題で、簡単に相場が「行って来い」になったのです。

やはり…市場は暖まっているが、まだ「市場のコンセンサス」は一致してないのです。徐々に総資産経営のメディアは、衰退していますが…「日本製鉄」(5401)の橋本さんの後進が育っているかどうか…。

日経平均株価38915円の奪回は、近いけれど…いつなのか? まだ言い切れません。だって「仕手材料株」の選定を、一番に考えているカタルです。大阪チタンが5桁に乗って…それからなのでしょう。あるいはエーザイも一緒に来るかもしれません。

そんな所で本日は、またゴタクになりました。ゴメンね。でも大切な事です。変化を畏れずに…失敗をしても良いのです。大切な事は、果敢にチャレンジをして…前に進む事でしょう。失敗を畏れて…現状維持の選択は、「失われた時代」を作った「成田闘争」です。僕らは「賢い投資家」を目指して飛躍します。

動物園の猿ではなく人間です。また…明日。



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