最近のカタルの感覚は、非常に微妙なイメージです。昨年8月に株への投下資本を増やし、目先の取引も始めました。どうも証券マン時代のやり方では…全体相場が確実に上がらないと…儲からないのです。故に「目先張り」も始めるようになりました。
しかし…これは株式投資の王道からは外れます。本来の株式投資のやり方は、時代性を考え…時代に沿った銘柄を長く手掛けることです。通常、企業の成長は、普通の景気循環で3年程、しかし経営力が優れていれば…5年や10年は成長を続けます。勿論、その間に色んな波はありますが…基本は経営力なのです。
カタルがIRNETの前身である「株式市場 日本を考える」の時代になりますが、当時はまだ電話回線を使いネットに接続しており、大変なお金がネットの接続料にかかる為に、データを取り入れたら電話回線を切り、必要になったら接続していた時代でした。カタルはビルゲイツと同年代で、ネット世代の第一世代に位置します。
孫正義氏(1957年生まれ)は、カタルより2年歳、下ですね。おそらく、この辺りがネット世代の「黎明期」生まれなのでしょう。実際はNECの98パソコンの辺りが分岐点なのでしょう。パソコンがまだ確立されていない時代です。マイクロソフトのビルゲイツは1955年10月の生まれで…アップルのスティーブジョブズも1955年2月の生まれです。カタルと同じ1955年生まれですね。失敗したアスキーの西和彦さんは1956年2月の生まれです。
少し話が外れましたが…この辺りの時代認識は、非常に重要な事なのです。今日はこの夏にかけ…株がどう動くのか?と言う考察をテーマにして原稿を書いています。此処で日本株の現在位置を、少し…長いチャートで確認しておきましょう。1998年頃、年収120万円では食えなくなり…転職するためにカタルは下準備をします。その為に「株式市場 日本を考える」と言うホームページを作りました。ネットの世界に行かないと食えないと思っており、起業するつもりでした。なけなしのお金をはたき…パソコンを購入しパソコン教室にも通う日々だったのです。
最初に推奨したカタル銘柄は、今でもよく覚えており…経営不振の「日揮」(1963)を取り上げました。理由は原油価格が上昇し始めたからですね。実は、その当時の日揮は、多額の損失を計上し、赤字で経営危機だったのです。プラント建設は予算の見込みが甘く…多額の損失を計上していました。そんな時に原油価格が上昇し、今度は転機を迎えると思ったものです。そのチャートも掲載しておきますね。この場合は…1年間、見込みが早く…タイミングを間違えました。でもご覧いただくと分かりますが…基本的に1999年から2014年まで15年間も、株価は右肩上がりです。しかしバーナンキ元FRB議長の「テーパリング発言」(出口戦略)を切っ掛けに原油価格が崩れ株価は調整に入りました。
通常は、このような感覚の銘柄で、売り買いするのが投資の王道であり、普通の投資手法です。時代性を考え、その株を売り買いするわけですね。今の時代なら…「シャープ」です。シャープの失敗は、多額の設備投資と放漫経営です。社員はぬるま湯に、浸っています。村論理の象徴的な会社ですね。総資産経営ですよ。経営資源がバラバラに配分されているように見えます。経営者が変わると…たぶん絞り込みが行われ、スパルタに変化します。
時代は、エコポイント減税からオリンピックで…薄型テレビは爆発的にこれから売れます。何しろ更新需要を迎えます。更に…おそらく8Kですね。4Kではないと思っています。現在は試験放送の段階ですね。2年から3年かけ株価は5倍以上程度になると思っています。これが通常の王道投資でしょう。しかし…かなりハイリスクです。別に…日揮でも良いかも知れませんね。原油価格は…おそらく底打ちです。でも変化率はシャープに軍配が上がります。でも…カタルには既に時間がなく、目先投資をしてお金を増やそうと思っており、現在は実験を続けています。
この話をすると…視点がずれますから、本日は全体像を考えるのが…主眼ですからね。冒頭に奇妙な感覚と述べましたが…目先をやっていると、そんなに悪い相場ではなく、結構、儲かりますね。MSNやカイオムでは損失を受けていますが、フュートレックから…最近では、新日本科学などは…カタル君、お見事です。自画自賛ですね。Vテクも素晴らしい出来です。この環境下なので褒められます。一方、ケネディクスは、非常にいい銘柄だと思っていますが…なかなか期待通りになりません。此方の口座は追証寸前です。先日も入金をした次第です。おそらく…多くの銘柄は、このような状態なのでしょう。三菱UFJなどの株価位置を観ると分かりますね。
グラフはNY市場も用意してあります。こちらはダリオ時間が流れていた為に、大量の空売り残が起爆剤になり、大きな戻りになりました。でも此処からは…非常に読みは難しいのです。ダリオか、イエレンか? 景気指標は、どっちとも取れる動きをしています。なんと言っても…リーマンショックを起点にした7年程も続く、景気循環の考え方が、ダリオ時間が流れる重要なパーツになっています。カタルも現時点では下がる可能性もあり、良くても…横ばいだと述べています。しかし先日、共和党大統領候補のトランプ氏が「ドットフランク法」の廃止を謳いました。カタルは、前から述べています。現在の緩やかな景気回復は、金融規制が力強い景気回復の邪魔をしていると述べています。故にもし金融規制が撤廃されると、一気にスマートコミュニティーへの時間に変化するかもしれません。
この規制は、日本の清貧思想に…そっくりの構図なのです。日本の場合は大量の不良債権処理を清算するために、竹中氏が強権発動しました。故に銀行の担保不動産の投げ売りです。坪単価50万のものを…10万で投げ売りです。中には1/10です。要するに金融庁に尻を叩かれ…どうしても損失を確定しなくてはならなかったのです。カタルの友達は、この作業で膨大な利益を上げ、それをリーマンに認められ、800億円も任され、大成功しました。彼の場合は、その後の転身が見事だったですね。普通の人間は、あのまま土地絡みに行っています。ダヴィンチの金子さんのケースですね。でも彼は、企業再生に舵を切ったのです。流石…です。成功する奴は、みんな非凡な素質があるのでしょう。多くは時代の分かれ道が見えないのです。
ここで…心配されている中国の上海総合株価指数を観てみましょう。実はカタル君、非常に心配しています。でもチャートを観ると、直ぐに上げることはありませんが…下値も堅く此方も横ばい波動に見えます。少なくとも…米国の新大統領が決まるまで、大きな動きはないのでしょう。たぶんNY市場も…上海市場も横這いでしょう。日経平均株価の2万円は厚い壁です。この意味は…おそらく村論理との戦いを意味するのでしょう。カタルは2006年6月の22750円を抜くと…、一気に新高値の38957円の奪回が可能だと思っています。その主原動力が1300兆円の逆襲であり「ケネディクス」だと思っています。
あと一押しですね。東芝、シャープ、三菱自動車に東亜工業など…。村論理のほころびは明らかです。本日の日経新聞さんは「ROE経営」を書いています。はやく米国との比較記事を載せ、グローバル論理を書いた方が良いですね。スチュワードシップコードから社外取締役の設置が、セブンアイの人事抗争を表面化しました。日本も確実に変化しています。
だんだん、古き良き時代の日本人が、寿命を迎え、物理的に消えて行き…新しい枠組みが誕生しています。まさにパラダイムショックなのです。失われた時代は、このような構造改革の為の時間推移でした。カタルが希望に燃え、上京して永遠と繰り返した「失われた時代」が…、もう直ぐ終焉を迎えます。期日を迎え、悩む多くの人は…いい加減に3年も言い続けているから…飽きているでしょうが、「王道投資」とは、こんな時間推移なのですね。1300兆円の逆襲が起りケネディクスの株価が驚くほど上がり続ける…そんな相場が、年後半から来年に掛け誕生し、多くの人は600円台に乗ったケネディクスを…ヤレヤレと売るのでしょう。そうして4ケタになると、こんなバカな…と言う心理に変化しますね。そこからが本番で、株が本当に面白い場面になります。まさか…魔坂、真坂の世界へご案内です。