珍しく…基本姿勢は様子見

昨日、会員レポートを書いていて思い出したのですが…カタルの感覚では、日本株の「先行き」は非常に、強気なのですが…何か「違和感」を抱いています。この理由が、何なのか…単に、カタルの思い違いなのか…それともこの後、カタルの相場観を裏付ける変化が訪れるのか? 分からないのです。

「エヌビディア」(NVDA)の 日足推移

米国でも同じような展開なのです。一部のハイテク大型株の上昇が、全体の指数を持ち上げています。例えば…高い乖離を維持して人気を保持している「エヌビディア」(NVDA)のチャートは、この乖離です。過去の参考事例として、仕手化した人気株の「テスラ」(TSLA)の日足も提示しておきましょう。やはり必ず、いずれ「調整局面」は訪れるのです。

「テスラ」(TSLA)の日足

カタルが今、最も気にしているのは、カタル自身が、あまり儲かってないのに…指数株だけが元気なのです。カタルは反省をしており「ルネサスエレク」(6723)の話を、折角、事前にしているのに上手く利用できずに…「ワンタッチ」での採用でした。この失敗が、この「違和感」に繋がっているのかもしれません。

故に、カタルにしては、珍しく…いつもはガンガン強気なのですが…少し「腰が引けた」対応です。銘柄の選択も「仕手材料株」のままなのです。エーザイは相場を維持できずに「乖離調整」に突入し…「大阪チタン」(5726)は「鳴かず飛ばずの低迷相場」を続けています。

ただ狙っていた次世代の景気敏感株と言うか…。EV関連は、何れも…今回の指数相場である程度は、株価が上がって来ました。しかし…現状では「高値を追う」気にもなれないのです。唯一、高値を買ったのは「メルカリ」(4385)です。

米国M2の増減推移

この株は、これから予定される米国の金利低下により「恩恵」を受けるはずです。しかし現状の米国景気動向は、やはり強いのです。相場は、既に「ソフトランディング」に移行しているようにも見えますが、やはり「債券市場の謎」、ここでは…つまり「M2の増減」や「逆イールド」現象の話です。

米国の過去の「逆イールド」と株価推移の関係

もっとも…米国で気にしているのが「商業不動産」の行方です。

「JPモルガン」(JPM)の 日足推移

今回の米銀の決算は利上げにより、収益が増えて…好調でした。「JPモルガン」(JPM)の株価も本来なら…もっと上がって、いい筈です。しかし何故か…鈍いままです。まぁ色々考えられますが…一番の懸念は、やはり「商業不動産の焦げ付き」です。今、NYでは様子見で実態の売買がない状態が続いていると言います。先日、森トラストの話題を紹介しましたが、珍しい事例なのです。

やはり…SVBショックの影響は、多少なりとも…大手銀行でもあるのでしょう。今回の株価上昇は、何かの…「違和感」を抱いています。分からないのですよ。確かにカタルの予想に反し…米国株は、なかなか強い展開です。参考に中国もどうぞ…

カタルのイメージでは、既に株価の上昇は「一服」をして、横ばいから上値が重くなり…一度、調整局面に入る筈です。この調整場面の形を観たいのです。商業不動産も同じような状態でしょう。しかし…現役の証券マンは休めませんからね。何かを、手掛けないと商売にならずに、食えません。故に「強弱感が対立する銘柄」を、「未来の利益」を観てやることになります。

でもこの時期に、過去の利益のお船が新高値です。川船は追加の自社株買いを期待しているのでしょうが…カタルはやはり「過去の利益」を材料にすべきではないと思っています。しかし…あの「低PERの謎」は、こんな形で修正されるのですね。

カタルは、さんざん…船株の市場評価は「間違っている」という立場で、買い続けていたのですが、なかなか…株価は「正当な評価」を受けなかったので、仕方なく…諦めたのです。しかし時間軸の経過で、相場を全体の「面積」の「比」だとすれば…時間軸が延びているから…総面積は大きくなっていますから、激しい相場を期待して買ってみましたが、時間軸が延びたことで…その相場を市場は、評価したのかもしれません。

今は、川船が一番、高い株価です。しかし長く…「郵船」がリードしていたのも、おかしな現象だと…謎を深めました。なかなか論理通りに株価は動かないものです。自分にお金があるなら、カタルの認識が正しいことを証明も出来ますが、貧乏人の「遠吠え」です。負け犬は良く吠えます。うるさいほど…ワンワン…と吠えます。

いつも「事前告知」をして、「率先垂範」を目指していますが、そんなに資金は続きませんから、「時間軸」が目先外れたものは…仕方がないから諦めるしかありません。これは仕方ありません。

今は「エーザイ」の相場がどうなるのか? 事前告知では「三菱UFJ」型の「調整から出直り」を考えています。今はまだ警戒感を抱き…200日線が基準になっていますが、場合によれば、75日線を支持して動くことになります。

そうだ…「ジェイドG」(3558)も、謎だったのです。カタルは1800円で止まると思って1830円まで買ったのですが…1555円だったかな? そこで…なんとか「目先の売り物」を消化したようです。 5億円もの自社株買いがあるのに…やはり相場は弱かったのです。ある意味で「一人旅」の状態でした。市場参加者の「資質の劣化」を疑っています。この現象も基本的に参加者は、あまり儲かってないから…相場が伸びないのでしょう。

TICK回数 上位30銘柄の合計値の推移

全体の株価は上がっていますが、なかなか…伸びない「TICK回数」は一時、回復しましたが、また直ぐに低迷と言うか…微妙な立ち位置です。この理由が、しばらく見てなかった、日経の「騰落レシオ」報道で分かります。指数、つまり株価は上がっていますが…全体株も儲かってないから…騰落レシオは100を割れて来ます。70前後が一番、低いラインです。一般的には80が底値圏と言われ、過熱圏は120台です。

日経平均株価(赤)と騰落レシオ25日線(青)の推移

いまの指数の上昇から観れば…勝手に「120」前後だろうと思っていましたが、調べて観ると此方のグラフが、一番よく…分かります。如何でしょう。

株価は上昇するなら、通常は「活発な商い」になり、値上がり銘柄数が増えるはずですが、その他、大勢の株価は負け組なのです。この数字はこれを示しています。この指数を観るとやはりカタルの成績がイマイチなのが納得できます。ほんの「一握りの高株価」だけが、指数を持ち上げているのです。NY市場と同じ現象です。ナスダック指数はリバランスを24日に実施すると言っています。

ただ騰落レシオは「減数」の関係があり、どうしても長い期間の高止まりが出来ない指数だと言う認識も必要です。ただ…現状の負け組カタルの相場観にはフィットします。

弱気ではないが…当然の「一服」(乖離調整)が、いつ起きても…不思議ではない環境でしょう。これがカタルの結論であり、当然の戦略です。会員の方は「新しい原稿」をアップしましたからお読みください。尚、追加の資料は、今晩遅くになりますが…あとでアップします。そんな所で…本日はお終いです。また明日。でも良かったね。ジェイドGの数字は、なかなか…のものでした。頑張れ田中、頑張れカタル。



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