実質経済(実質成長率)と名目経済(名目成長率)の違いは、物価の上昇を加味するものですね。仮に名目値が前年比で5%伸びたとすれば…、物価の上昇率が2%とすると実質成長率は3%になります。しかし名目値はインフレを加味しませんから、5%のままです。近年は円高の影響もあり、石油などの輸入物価を押し下げますから…物価の上昇率が、なかなか上がりません。それに…基本的に生産者の効率化は、年々、進んでいますから、モノの価格は、毎年、下がるのです。テレビなどを参考にされると分かりやすいですね。それを上回る成長力が必要なのです。
ところが…日本は少子高齢化の進行で、生産者人口が減る傾向にあります。つまり成長力が鈍いのです。此処に生産活動に携わらない年金生活者が増え続けますから、生産人口の負担率は増すばかりです。この課題を克服する解決策がロボット化の導入です。自動運転車の早期導入などにより、失われる生産人口を補わねばなりません。例えばヤマト運輸などの運送業は運転手が不足しますから…物流基地から物流基地への移送などは、基本的に自動運搬車が行えば生産性は上がります。
先日、カタルは久しぶりに大学病院に行きました。2年前に出来た病院ですが、全てのシステムがIoT化されており、自動受付、自働会計などが導入されています。この効率化は大変なものでしょう。人件費を大幅に削減する事が出来、患者の待ち時間が大幅に短縮され、無駄な時間の浪費がなくなります。その空き時間を生産性の高い仕事に費やす事が出来ます。このようなスマートコミュニティーを、一気に進化させれば…日本は人手不足を逆手に取って、一気に、高効率化社会に飛躍できますね。
問診などはロボット化し…将来は医者なども必要なくなるでしょう。全てAI(人工知能)が管理するのです。つまりスマートコミュニティー化は、日本に、もっとも向いている社会です。ところが…日本人の村論理は、困ったものです。メディアが、悪戯に…架空の「安心安全」を謳い続けます。そもそも、完璧な安心安全など、あり得ないのです。どちらを選択するかの問題です。ガン治療を考えれば分かりやすいですね。化学療法には副作用がつきものですが…そのリスクを受け入れて、がん治療するかどうか…。全ての選択はリスクとリターンの関係にあります。
ところが…メディアが悪戯に現実を見ず、建前論などをかざす為に、ドンドン本質が歪みます。例えば福島原発問題ですね。現在は東電の過失と言う事で処理されていますが、結果は国民負担です。原発の費用などは電力料金に上乗せされ、関係ない関西電力も九州電力も負担を余儀なくされています。カタルは原子力委員会の許認可事業なのだから、国の責任の筈ですね。故に東電は1兆か2兆程度の有限責任で処理をしろと述べました。でも現実は、なし崩しの村論理の採用です。メディアの論調が現実を歪めたのです。
バブル崩壊もそうですね。メディアが馬鹿政治家を後押ししたのです。何故、所得を上げるのではなく、地価を下げる道を選択したのか…。カタルにはサッパリポンです。世界経済は、資産インフレを容認して、効率化の物価安を補っています。
早く…基本概念を変えれば、多くの人が、ハッピーになれます。簡単…なんですね。日銀が路線価で、いくらでも売りたい人の土地を買えば良いのです。株なら黒字企業の純資産以下の株式は、全て純資産で引き取ればいいのです。無限に…。あるいは、銀行は路線価評価で、いくらでも土地担保融資を実行すれば良いのですね。一気に資産インフレが加速し、名目時代に一っ跳びです。
インドは高額紙幣の流通を止めました。隠れ資産のあぶり出しです。中国も強行策の可能性があるから、ビットコインなどで、資産移転を図ります。日本がどんどん失われた時代下で、世界競争に敗れ続けるのは、基本的に名目時代を認めない「清貧思想」の為です。これはメディアの馬鹿野郎が、大衆受けを狙い、間違った報道姿勢を貫いている為です。
リクルート事件は1988年6月に朝日新聞社のスクープが発端で起りました。この事件が切っ掛けになり、バブル潰しが起ったものと思われます。地検などは過剰に反応しましたね。そもそも国策逮捕を実行する地検などの論理も、歪んでいます。
政策って、一体、何なんでしょう? カタルは歩合セールスとして、失われた時代を生き…散々の目に遭いました。正義と言うのは、何なんでしょう? 歪む論理を見続けていると、結局は、どう生きるかですね。パッパラパーの人生を歩むか…清貧思想を賛美し死んでゆくか…。難しい選択です。
でも日本は、失われた時代下で、明らかに世界競争に負け続け、日本人の地位もドンドン劣化しています。この清貧思想って、正しいのでしょうか? カタルにはサッパリポンです。誰か教えて下さい。ようやく、安倍政権になって…一所懸命に、この歪みを戻そうと努力していますが、なかなか実態は変化しませんね。ケネディクスの株価を観ていると思います。日本の歪みを糺す、指標銘柄ですからね。
三菱UFJの株価が、上がった、上がった…と騒ぎますが、まだ800円にもなっていません。だって、一株当たりの純資産価値は1101円なのです。まだ300円も負けています。おかしな論理ですね。三菱UFJは、黒字で配当もしているのです。毎年、経費を引いても内部留保は残るのです。一方、借り方の資産構成の貸し付けの不良債権などは、殆どない筈です。それとも、公認会計士が認可しているこの数字は、みんな嘘なのですか? 誰が考えても…TOBを掛けられても不思議ではありませんね。カタルが金持ちなら、間違いなく三菱UFJを乗っ取ります。そうして支店など…バンバン売却して、スマートコミュニティーのキャッシュレスの世界へ、一直線に進みますね。大変な利益が生まれ、世界中の金融機関を傘下に出来ます。
現在のリートも3割程度の含み利益を抱えていると言います。日銀が買っているのに…金利が上がるとか…、馬鹿な清貧思想論理が信じられています。そもそも日銀が損失を抱えることなどないのです。それなのにメディアは、馬鹿論理を翳し…清貧思想を広めています。日本人は馬鹿だから…誰も自分の頭で問題の本質を考えません。本当に…画一化されたロボット教育を受けた日本人は、馬鹿ですね。いつまでも…いつまでもグダグダと…呆れる構図です。
トランプ政権の誕生を受け…世界は一気に名目時代を、歩む筈です。馬鹿にしない方が良いですね。この政権は、元軍人などの強硬派が採用されています。オバマのような常識派とは違います。だから一気に、名目の世界に大きく振れた後に、保護主義などのスマートコミュニティーを否定した咎めが、出るのかも知れません。まだ運営されてないから…全く未知の領域ですが…日本人は基本的に、清貧思想概念が染み着いているので、最初は否定概念が、大きく働きます。
この試金石は、金融株などの動向であり、アークなどの低位株の動きにも反映されると思っています。一気に名目時代になるなら…黒字で配当を実施して居るPBR1倍以下の銘柄も、急速に水準訂正が、起るのでしょう。
よく銘柄の選別の仕方などを問われますが…、一番は「時代性」なのですね。現在流れている時代的な背景が、どの路線を進むのか? だから本日のレポートは、実質と名目の解釈から、東電の話やリクルート事件などの話を話題にしています。地検の倫理から、メディアの報道姿勢などです。
この意図が分からないようであれば…株式投資などは止めて、金儲けを諦めることです。金がなくても…別の生き方は、沢山あります。カタルも、株なんかの世界に入らなければ…百姓でもやって楽しく暮らせたのかも知れません。なかなか政策運営は、自分の思うように運びませんからね。5年や10年の歳月なら、可愛いものです。ユダヤ資本が、世代を超えた蓄財をする意味が、なんとなく…最近は理解できるような年になって来ました。それでは…また明日。