市場には悲観的な見通しが溢れているようです。株というのは面白いものですね。持ち株が下がり、悪材料がドンドン出て来ると…、何となく、その気になって…気分が沈んで行きます。 でもカタルには、不思議に感じることがたくさんあります。
例えば…北朝鮮リスクが問われているのに、米国と日本を比較すれば、どう考えても日本国の方が地理な関係から見て、米国より被害は大きいのでしょう。それなのに…何故、有事の「円買い」になるのか…サッパリです。
この所、白人至上主義に対する考え方をめぐり、再びトランプ政権は危機を迎えています。ロシア問題に続き…メディアの「トランプ嫌悪」報道は徹底しています。カタルは、別にトランプ支持ではありませんが、行き過ぎた報道に見えます。日本と同じですね。日本も森友学園や加計学園など、何故、そんなにメディアが国民感情を煽るのか…サッパリです。NHKもそうですが…、メディアというのは、何処かに「驕り」が、あるんじゃないか…と考えています。カタルは、必ず…何処かで、この動きが修正されると思っています。
インターネット時代を迎え、個人が真実を語るようになり…メディアの見方が、正しいわけじゃないことが、一般の人にも、分かるようになっています。昔は情報を苦労して…手に入れていましたが、今はインターネットで簡単に手に入ります。少し、経験を積む必要がありますが…ネット上には、いろんなデータが転がっています。本日の設備投資などの動きは良い事例です。
政策転換は、始まっているのです。しかし現実の転換が、なかなか進まずに…実感をなかなか感じることができませんでした。ようやく日本も、現実の段階で…実質成長から転換し、名目値を重視する現実に転換し始めています。日銀が、必死になって…2%の物価目標を目指していましたが、これまでは、深い「流動性の罠」に、阻まれていました。
まだ明確に実現していませんが、ようやく日本は、変わって来たと感じています。これまでは「流動性の罠」から抜け出せずに、もがいていますが、ようやく正社員の新規求人倍率が1.1となり1倍を超え、政策誘導ではなく自発的な賃上げ局面にまもなく移行します。
データを見ると…失業率の3%割れ水準から、名目時代になっていることが分かります。日本はグローバル化で村論理が崩れ、終身雇用や年功序列の仕組みが崩壊しました。カタルがよく述べているパイオニアの指名解雇事件ですね。でもなかなか日本の村論理の体制は新しいグローバル化に、対応が出来ませんでした。ファブレスの考え方が登場した1985年前後です。TSMCが設立されるのが1987年です。「プラザ合意」の時に、政策を転換すべきだったのでしょう。
ところが…政策官僚のアホは…最も悪い手を…連続して打ちます。資産価値の高騰を見逃し、為替対策の一点を見て、金利平価説を重視しすぎた為に、低金利を放置し、尚且つ、金融機関の暴走ぶりを…誰も咎めませんでした。担保さえあれば…いくらでも融資をしていたのです。あの当時は大蔵省ですが…バカ官僚も良い所です。
更に…その後、ようやく…自分たちの政策ミスに気づき、慌てて急ブレーキを踏むのです。それも借り入れに頼っていた地価なのに…今度は、その地価を強引に下げる政策を、次々に連発して、猛スピードで走っている列車を、強引に停めたのです。乗客は準備期間もなく、皆、放り出されます。1989年に株価は天井を打っていますが、実体は1987年でしょう。そうして、今は2017年ですから…約30年ですよ。
日本の地価だけが、世界の動きに逆行して…下がり続けたのです。しかし今の時代はグローバル化ですからね。この日本の政策転換を見れば…海外から、どんどん資金が流入するのが当然でしょう。今の日本の高級不動産は、中国のお金持ちに、ごっそり…と拾われているのが現実です。
カタルが、何故、新興不動産3社(サンフロンティア、レーサム、トーセイ)の業績を掲げ、注目しているか? PER10倍以下に放置される現実は…どう考えても、デフレ社会の感覚です。ただこの3社は、在庫がないから自転車操業です。
ところがケネディクスは在庫が豊富にあります。何しろ…もう直ぐ2兆円です。この金額は、凄い数字です。もともと収益不動産を、そんなに多く集まることは出来ないのです。お金など、いくらあっても兆円単位の不動産は用意できません。
自分で不動産を買ったことがないから、分からないのです。カタルの友達が、あの不良債権処理の最中でも…収益不動産を揃えるために奔走しましたが、リーマンから依頼された800億円を使うことが、出来なかったのです。たかが800億円も消化できないのですよ。しかも…その当時は、銀行がガンガンと不良債権処理をしている最中の実話です。今は、急いで不動産を処分する環境ではないですからね。あの当時の兆円単位のお金の価値と、今の価値は…天地の違いです。これが現実なのです。安定した今のお金の方が、何倍も価値が高いのです。
問題は、既に名目時代に移行しているかどうか…なのですが、カタルはここにきて…設備投資に注目しています。その資料を探しました。これは日本政策投資銀行の資料です。何故、カタルが、いよいよ「流動性の罠」から抜け出せると考えているか? その理由ですね。今年度の設備投資動向が、この2年間は減速していたのですが…、一気に上方修正されています。2016年度の1.6%増から、2017年度は11.2%に上がっています。特に製造業は3.0%から14.2%増と…大きく修正されています。
続いて日銀の短観からも、同じような現実が感じられます。長くカタルは、動かない資金の話をしてきました。個人の現預金残932兆円と、日銀の当座預金残343兆円、そうして過大な企業の現預金残255兆円の話です。いくら日銀が笛を吹けど…踊らなかった企業ですが、ようやく人手不足が深刻になり、待ったなしの構造改革が始まっています。時代はクラウドであり、スマートコミュニティーなのです。
これで我が国の生産性も、上がる事でしょう。ただネット裁判所が登場する中国の勢いから見れば、まだまだ…で、現実は「雲泥の差」があります。でも企業は、ようやく前向きな局面に追い込まれているのです。如何ですか?
カタルの仮説が、正しいかどうか…。ペンネームが「未来カタル」なので、まだ見ぬ未来の構図を語っています。でもこの仮説は、昨年、日経新聞で馬場レポートを見て、長く疑問だった、何故、「流動性の罠」から抜け出せないのか? の疑問に応えた仮説です。
カタルは、この仮説を下に、相場論を打ち立てています。当然のことですが…この仮説が覆るなら駄目ですよ。こんなことは当たり前の話です。でもカタルは失業率の話から、名目時代の話は関連があると思っています。事実、市場はその通りの動きをしています。長くケネディクスは、520円ラインの上値の壁を、打ち破ることが出来ませんでした。
通常、この相場環境で…実質成長が続き「流動性の罠」の下ならば、ケネディクスの株価は400円前後をウロウロしているはずです。そうしてカタルは追証に追い込まれているはずです。しかし現実は…どうでしょう。この環境の中で、僅か500株ずつですが…ケネディクスを、買い増ししているのです。何故、この環境下で、追証にならずに、買い増しが出来るか?
何故、設備投資関連である物流機器のダイフクが、新高値圏なのか?
みんな整合性があります。良いですか…メディアのアホな戯言に、付き合わず…我々は、賢い投資家を目指すのです。メディアの言っていることは間違っていることが多いのです。それは当たり前です。テレビ局や新聞社に勤めているようなアホは、所詮はサラリーマンで…投資家レベルではありません。ヘッジファンドの運用者は、みんな実力があるのです。だからケネディクスを買い始めているのでしょう。これからです。まだ始まってもいません。
カタルは、人手不足が「流動性の罠」を抜け出す「扉」だと考えています。あとは読者自信が考えれば、良いだけの話です。来年になれば…どんなバカも、段々…カタルが述べている未来が、現実として感じられる事でしょう。それでは、また明日。