かたる:あらら…また同じ失敗を繰り返し、まさにトホホのカタル君は「馬鹿は死ななきゃ…直らない」論理を繰り返しています。本日は追証対策でケネディクスを始め、多くの銘柄を投げました。利食いのチャンスもあったのに、損をして投げる人間の欲は、もう…どうにもなりません。この煩悩を消す事が出来れば…と思いますが、毎度、お馴染みの繰り返しです。貿易戦争など…そもそも中間選挙の出汁のようなものです。
でも、どれを手掛けても…四面楚歌の有様は呆れる展開です。なにも投げなくても…と思いますが、そこが貧乏人の限界点なのでしょう。自ら、今週にも底入れの可能性を指摘しつつ…投げなければならない現実は哀しいものです。
カタルの基本方針は変わりません。ソニーに代表される5%の賃上げは、もう既に名目時代への移行を告げているものだと考えています。それ故、上げそうで上げない、下げそうで下げない横這い相場が続くと思っているのです。この動きは秋まで続くのでしょう。
そもそも「債券のフラット化」を述べている時から、本日の現実は予期している訳です。故に儲かりそうで儲からない。損をしそうで大きな損にならないと述べてきましたが、それでも整理を余儀なくされる。この自己管理の出来ない人間の浅ましさを実感している次第です。
クロスマーケティング、小野薬品をみると、現状での戻りの限界点を感じるわけです。折角…当てた筈の東邦チタンは沈み、NPCは伸びませんでした。やはり「債券のフラット化」の現実は、厳しいものです。昔は良かったですね。こんな時には、必ず仕手筋が活躍して大きな相場を演出していました。
昨日、「野村證券、第二事業法人部」と言う横尾宣政さんが書いた本を読んでいました。昨年、友達に言われた本です。懐かしい…時代の検証と言うか。彼はカタルと同年代で一つ上です。カタルも現役時代、営業から事業法人(金融法人も)を経験し、現場が良く分かります。スケールは全く違いますが、同じような事を、野村もやっていると思いました。
成績のあがらない部下を持ち…「お前、来月から自分の給料を全部、営業社員に均等割りにして、熨斗袋に入れて配れ」との下りは、よく理解できます。結局、ノルマは人数割り当てですから、出来ない奴のノルマを、誰かが被ります。カタルはいつもノルマ以上に目標をやって来ました。だから…その出来ない奴を吊るし上げ、その奴の分を再分配する会議が苦痛でした。いつも…その出来ない奴の分まで、カタルに再分配されるからです。だから出来ない奴の給料は、出来る奴が支払っている世界です。
その為にカタルがチームリーダーになった時は、半年程度続く、ダメ社員に辞表を書いて来いと迫り、辞めさせた経験があります。今でいえば…パワハラになるのでしょう。横尾さんの場合、その社員はその後、優秀な社員に育ったそうですが…駄目な奴は両方が可哀そうです。
証券界は厳しいノルマの世界でした。このバブル期は、投信の目標の桁が変わるのです。最初は月に100万か200万程度の販売でしたが、その後、1000万の目標が当たり前になり、バブル期の絶頂期は常に億単位のノルマがあったのです。カタルはその競争でも勝ち組で…ご褒美はシンガポール旅行でした。
多分、オリンパスに絡む犯罪で実刑判決を受け、控訴している横尾さんの本は、全部、本当のことが書かれています。カタル自身が同じ経験をしています。規模は違いますよ。相手は天下の野村です。バックボーンが違うのです。でもやったことは一緒です。国税とのやり取りがありますが、カタルは所得税で特別税務官の査察を受けました。だから此方の主張は通用しません。金融庁も同じです。僕らは関東財務局ですが…彼らが決めたルールが間違っていようが…関係ないのです。何処で妥協するかの問題です。
横尾さんは、実際に「濡れ衣」と思って上告しているようですが、これが日本の仕組みです。正義は通用しません。だから「失われた時代」が長く続いていたわけです。ある意味で横尾さんも青いですね。本人も分かっており、行動しているようですが…。この本は佐藤優の「国策逮捕」と一緒です。同じなのです。かなり仕事が出来たのでしょう。横尾さんのようなサムライが、証券界に居なくなり…市場が枯れています。
どの世界も同じでしょうが…現場の営業は大変です。こんな事は当たり前の時代で…トップセールスは常に目標を成し遂げてきました。やったものでないと、きっと分からないでしょう。彼の本を読んでいて、自らの人生をダブらせ…涙が出てくる始末です。
これが「失われた時代」です。四面楚歌の人生がどんなものか…。現場を真剣に生きた人間は、きっと分かると思います。だからノーパンしゃぶしゃぶ、今回の財務省の不祥事…いい加減にしろ…と怒り心頭です。これで世界の先頭を走る日本なら我慢も出来ますが…。今では中国の後塵に拝する姿。この30年間、いったい何をやってきたの?
まぁ、時間のある人は、この本を一度、読めば…昔の証券界が良く理解できます。
さて本日は「生贄」を捧げたので…そろそろ転換と願っていますが、果たしてどうでしょう。ポイントに位置している株を、昨日は、幾つか紹介しました。本来の名目時代は常にステージアップしますから、前の安値を割らない筈です。
それにも拘らず、今回の三菱UFJは、先の安値Bの部分を割り込みました。前回と同じパターンです。前回はAの部分に対し…aとなりました。おそらく、今回のbの期間は、前回より期間が短くなるのでしょう。
でもまだ先の安値を割る辺りが…実質時代が影響しています。「流動性の罠」から、なかなか抜け出せないから、このような形なのでしょう。でも本日のニュースは良いですね。スマホ一台で、全てのキャッシュレスに対応できる仕組みです。世界標準になります。ようやく…抜け出す事が出来るかどうか。次の相場が楽しみです。
このチャート分析が正しいなら、前回はおよそ9カ月~10カ月近くの下値模索です。同じ繰り返しなら…今回はAに比べBの期間は短く、5カ月前後なのでしょう。つまり今年11月頃には、新しい扉が開きそうです。米国の中間選挙の辺りです。この観測が正しいかどうかは分かりませんが、一つのイメージとして…「仮説」が成り立ちます。
本日のSUMCOは下放れての上昇です。今の所、底入れの形の条件も満たしています。後は出来高増です。少なくとも…理想としては6/18の出来高1288万株を超えなくては駄目なのです。現在は10:16で465万ですから条件を満たすためには、大幅高が必要になります。前回の高値2363円を超えると可能性が出てきます。あれは東洋経済でしたかね。集積化が限界を迎え…シリコンの使用量が増える話が本当かどうか。株価が未来を試すわけです。
でも株価が切り返した三菱UFJは明るい材料ですよ。現在はプラス4円で629円ですからね。あとは売り物がない筈のメルカリ(4385)の相場も指標の一つです。本日は4200-4435-4165-4425となっており、出来高は168万株です。昨日、打診買いをしたソニーもそうです。東芝なども相場がある銘柄の一つです。今、強い銘柄群の時価総額が大きなリストを掲載して置きます。今が転機なら、この辺りの銘柄が選択されます。
何故、こんな事を書いているかと言えば…今週は色んな意味で「分岐点」になる可能性があるからです。もう一つの理由は、日経平均株価の13週線と26週線のデットクロスの形成です。まだしていませんが…たぶん今週は、その可能性があります。このようなポイントは「変化日」になりやすいのです。テクニカル上のポイントの一つです。
プロはカタルのように、年がら年中、弾を打ちません。このような変化日と思われるポイントで仕掛けを開始します。先ずは下降を続ける銘柄が下げ止まる事。強い銘柄が市場を先導できるかどうか…。この辺りが、次の相場のポイントになります。
仮に転換点になり7月は反騰しても…大きくは伸びませんからね。ボックス圏を抜け出す事は出来ない筈です。やはり秋まで…当面は22750円を挟んだボックス相場との見方は変わりません。理由はFRBの動向が正しいかどうか…見極める必要性があります。
まぁ、トホホの貧乏人のカタルが、何を言っても当たりませんが…ハズレでも、自分なりの予想を立てることに意義があると思っています。それでは…また明日。果たして…「ピンチがチャンスに変わるか」どうか。