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かたる:止まりそうで止まらない…この下げ相場は、米中貿易摩擦の幻想に怯える形。何故、幻想かと言えば…こんなのは茶番だろうと思っています。昔なら、貿易摩擦の激化で世界経済は縮小するとの論理が通用していましたが、今の時代では、単なる「交渉のダシ」に過ぎないと言う認識です。

本日の日経新聞にFTの記事が掲載されており、この事は昔、日本が実際に体験しました。今は、このように貿易額に現れないゲームなどの知的財産権、ソフトウェアと言う方が良いかな? 基本的にアップルとグーグルの株価が象徴するように…プラットホーム企業がモノを売る企業より、有利なのです。だからFAANGの株価が堅調で、NYダウはGEが採用を外れるのです。それにも拘らず、市場では貿易摩擦の激化を煽り、下げを演出しています。

一番は、止まらないSUMCOです。先ほど売り圧力があり2205円の6万程度の売りを、一回は消化しましたが…駄目でした。安川は止まり始めている様にも見えますが、どうかな? SUMCOの次のポイントは1900円台のようです。2000円の壁です。

2017年5月の高値が2043円です。この辺りが限界点かな?…と思っていますが、今、計算したら、今の株価2159円は、既に200日線(2602円)で17%のマイナス乖離に位置しています。25日線とデットクロス(変化日)をしており、転換点にもなり得る株価位置です。

通常、相場のあるものは200日線割れで反発しており、そこから、更に「かい離」が広がる構造は、かなりヤバイ現象です。まぁ、市況ものだから…そうなのでしょう。

でも何故かな? もうヘッジファンドは決算を終えており、通常は12月ですが、6月末は対策済みです。…と言う事は、やはり昨年末の個人の信用期日のイメージです。ケネディクスの6月応答分を、カタルは既に処理し終えました。27日分は先週の21日に売っています。でも期日ギリギリまで持つ人も居るから、やはりまだ警戒は必要なのでしょう。

本日、原稿を書くにあたり、再びと言うか、三度と言うか…。三菱UFJを寄り値で買ってみました。やはりカタルも古い人間かも知れません。しかし常に金融は、実体経済と勢力が二分されると考えています。

今回の世界経済の上昇は、片肺飛行のイメージです。金融が痛んでおり、完全復活をしていません。米国でも二分されており、株価を見ると分かります。JPモルガンの株価は100ドルを割れていません。でも三菱UFJもそうですが、バンカメもシティーも負け組は駄目です。

どうも…クロスマーケティングや小野薬などの完全復活する筈の銘柄のモタツキ具合を見ると…今の相場の限界点が、見えるような気がしています。

この2銘柄はもう整理が付いており、復活途上にある銘柄です。今の古河電工やSUMCOなどとは違います。この中には安川やファナックなど…いろんな銘柄が入っています。株価波動から見た株価波動論を元に話していますが、関心のある人は、それぞれのチャートを比較すると…カタルの述べている意味が分かります。全然、株価波動が違うのです。前者は整理を終えての出直りですが…後者は今、整理の途上です。

東邦チタンやNPCを観てみれば分かります。何故、カタルが「難しい相場」だと述べているか? その理由が分かる筈です。上がりそうで…伸びないのです。多分、資金の引上げ現象が起きているのでしょう。カタルは「春の乱」の前から、余分の資金は引き上げましたが…本当は止めた方が良かったのです。小野薬も反発が限られ…古河電工やSUMCOは早過ぎました。

でも何れ…リバウンドに入りますが…たぶん本格反騰には至りません。

SUMCOの第3波動があるかどうか…。エリオットの株価波動論が正しいなら、もうひと相場あり、次は非常に大きな乱高下をする相場になります。その意味で、Vテクの空売りを躊躇ったのですが…やはり、あの3万円台は空売りでした。この辺りの感覚が、すんなり理解できるようなら…読者のレベルは、かなりの水準なのでしょう。

でも不思議なのは…古河電工も、仮に…事前予想が正しいにしても(カタルは疑っています。)…、一時的な落ち込みの筈です。米国のFRB(金融政策)がオーバーキルになり、ダリオ時間が訪れれば駄目ですが…その意味で、失敗はしていますが、やはり注目される銘柄です。

本日は5G関連のアンリツなどは高いですが…単なる象徴的な面が強く、実際はNECなどが主役で、古河電工の方が業績への寄与は高い筈です。でもアンリツは計測器ですが…伸びることは違いありません。しかし半導体のようなイメージとは少し違います。5G関連は悪くないが、それほど大きな相場になるかどうか…。既にアンリツは、かなり先取りされている株価です。

空売り銘柄は、直ぐに見つかるのですが…なかなか「買い」で取るのは難しい相場です。その意味で期待を込めて買った三菱UFJが、この辺りで反発するか…。それとも500円前後まで、更に押されるのか? 色んな意味で注目される株価なのです。

プロは、常に、このように銘柄間の株価位置を比較して、相場の強弱を考えています。NPCが行けないと言う事は…かなり市場のボリュームが低下しているのです。アンリツは強く見えますが…相場が終れば、「空売り」銘柄ですよ。劇的に収益が改善するような経営者ではないでしょう。むしろ古河電工の…あの収益改善度を評価すべきでしょう。小林さんはなかなか優れていると思っています。

だから必ず…狙う奴が現れると思っています。でも全体相場がこれでは駄目でしょう。弾を安易に打ってはいけません。カタルは株屋の精神構造なのです。だからダメ人間です。でも識者は、タイミングを見るべきでしょう。ようやく底入れするかどうか…。カタルの仮説、個人投資家の投げなら…、今週が買い場の筈です。

カタルは既に、実質時代の「失われた時代」には戻らないと思っています。何しろ、今回のボーナス商戦は、なかなか良い数字でしょう。本日の日経新聞の安倍政権の信認問題も追い風です。

だから、そろそろソニー株が新高値を更新するかどうか…。8000円を抜け1万円台を目指すかどうか…注目される段階になって来ました。こう書く以上…100株だけ買いますか…。ハイ、5528円で100株のお買い上げです。今日の全体は100円安ですが、ソニー株は高いのですね。32円高で買ったことになります。

このように…相場を観るにあたり、焦点になる銘柄があります。証券マンはそのキーになる銘柄を顧客に買わせて、自分の相場観を常に磨くことです。カタルは、何も思い付きで買っている訳ではなく…それぞれ、その背景を語らせれば…レポートでかなりの量になります。イチイチ説明していたら、キリがありません。

この観測が…所謂、個人投資家の信用取引の投げと言う観測が正しいなら、まもなく7月は全体が反発して、高値近くまで買われるのでしょう。でも駄目なのですよ。そんなに簡単に株価は上昇しません。それは「ダリオ時間ではない確認」が必要なのです。カタルはオーバーキルのダリオ時間の可能性があると思っています。だからブラジルなどの深刻度が、どの程度か…見極める必要があります。トルコは現職有利だとか…。

まぁ川口君が色々言われていますが、それでも負けると思ってみていた試合も同点でした。駄目と烙印を押された本田は、格上のコロンビア戦で見事にアシストして…昨晩は、同点ゴールですから、あのポジションにボールが来てラッキーでしたが、それを確実にモノにしました。株式投資も潮目があるのです。それを感じて欲しいと願っています。それでは…また明日。



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