カタル:昨日の株価は全体相場も大幅高で…21000円台の株価に戻りました。このラインは75日線のラインです。昨日現在での75日線は21198円です。次は200日線が目標になります。この水準は22110円、更にデフレの関門は22750円です。基本的に常にこのデフレの関門を上回る状態になるのが、日本経済の…本来、在るべき姿なのでしょう。
この22750円の水準は、辛うじて…の及第点なのです。国会で野党は、この事をアベノミクスの成果として…争えばいいのです。それなのに統計数字などの官僚劣化の話をしても意味がありません。だから株式投資を国民に根付かせないとなりません。何故、1%にもならない銀行預金をするのでしょう? 配当利回りが3%台の株式はゴロゴロしています。
経営者も利益の半分以上を株主に還元するのが普通なのです。トヨタの在り方がおかしい。車など成熟社会の完成された産業です。未成熟のスマートコミュニティー株とは違います。日経新聞は、経営者を教育しなくてはなりません。それが記者の使命でしょう。いや責務です。村論理を賛美するから「失われた時代」になったのです。
何が「鉄は国家なり」だ…社会基盤が必要な戦後の立ち上がり期の国とは違うのです。製造業ばかりを擁護する書き方をすべきではありません。産業構造を良く勉強すべきです。だからファブレスやEMSの流れに乗れずに、雇用に固執して…結局は、時間をかけて契約社員の選択です。「円高は悪」との間違った考え方を、国民に植え付けたのです。
さて…本日は皆さんに決算の見方を少し解説します。ケネディクスの一株利益は54円から45円に変更になるから、あの日は決算を受け、大幅安したのでしょう。他にも事前の期待値が高かったのでしょう。
でも実際は違います。横ばい予想を打ち出しただけで…宮島さんと言う人間性を表した数字です。彼は失敗を恐れ、常に事前に防波堤を設けます。良く言えば手堅い経営、悪く言えば、目標を常に低く据えて…成長をしない人間です。そんな性格でしょう。経営者によって決算の出し方は様々です。しかし…一般的には、宮島さんのようなやり方が普通です。むしろ株主還元姿勢を見れば分かりますが、良い方でしょう。
だからカタルはレポートで…期初見通しと最終結果の比較の表を載せたのです。外部の経営環境は、だんだん良くなっています。空室率と賃料の関係など…色んなデータでその事が分かります。故にリートは上昇しています。こんな環境は、なかなか…ないのです。それなのに…この数字です。早くから、開発投資をすれば良かったのです。でも開発投資は儲かりますが、冒険です。利幅は大きいのですが…2年後、3年後の経済環境に成果が左右されます。先は闇なのです。開発はハイリスク、ハイリターンです。
決算数字の「売り上げ」は重要で、二番目は「営業利益」です。その後、金融収益など加味され経常利益が算出され、最終利益は特別損益などを加味して、一株利益が弾き出されます。
東芝は子会社の株式損失やのれん代などを特別損失に計上するとか…。だから最終的に減益になるのですが、自分が経営者なら当たり前の行動です。来期の「改善」を良く見せたいから、前期に経費など…のマイナス要因を、出せるだけ決算に盛り込みます。
ケネディクスの前期の実効税率は24.4%でしたが、今期は32%に上がっています。本来の税負担に戻っている訳です。通常、多くても40%弱の数字でしょう。このマジックは良く使われます。
大幅な赤字を計上して、税負担を軽くしたりします。カタルが、楽天の三木谷が嫌いなのは…赤字企業を買収して、本来、掛かるべき税金をあまり納めてないからです。賢いと言えば…賢いが、継続しているからフェアではない。西武グループの経営がそうでした。そうして規模を拡大してきました。まるで堤と同じやり方です。
覚えていますか? クロスマーケティングが「のれん代」を一括計上して減益になりました。本来は数年かけて償却する筈でしたが、期待したような利益が得られないとか…で、一括計上しました。実は…この辺りは、いい加減です。のれんの資産はマイナス要因にもなりえます。沢山のマジックが会計法には存在します。
一応、カタル君は証券アナリストの資格を持っているから、一度は勉強しています。皆さんも決算数字を見る場合、元の数字が大切です。一番は売り上げです。でもこの売り上げもマジックがあります。企業買収などで拡大をし続けます。真の実力かどうか…自分で判断をしないとなりません。
誤魔化しが効き難いのが営業利益です。だから一番に注目するのは、決算をいじる前の数字である営業利益の推移を見ることです。だから売上高営業利益率は、大切な指標になります。ここで…もう一つ…Fの決算が、昨日発表されました。非常に良いものですが…何故か…一株利益に反映されていません。
その形が此方です。実際の増額率は31%なのに…最終利益は1.7%の増額率に留めています。だから一株利益は、ほとんど増えていません。この会社のチャートをカタルは何度も事前にこのレポートに盛り込みました。勉強する証券マンは自分で探します。そうして内容を調べるから儲けることが出来ます。でも多くの人は流すだけです。
何故…クリスマスショックにも拘わらず、株価が事前に上がり始め、この時期に大崩れせずに…上昇波動に移行し始めたのか? カタルは「効率的市場仮説」の話しをして「株価は全てを知っている」実例として、皆さんに、このFを紹介して来ました。会員には、事前に銘柄名を掲げて紹介していますが、一般の読者にも…本日は銘柄を公開します。
その会社はフリュー(6238)です。この間のチャートの形は非常に素晴らしいものです。プリクラをやっている会社と言った方が、皆さんには、馴染みがあるのでしょう。紹介するに辺り、カタルはこの原稿が最初に読める、後場寄りに200株だけ皆さんと一緒に買います。更に大引けで200株、一夜明けて…皆さんが検討した後の明日の寄り付きでも、もう200株を買う事を宣言しておきましょう。合計で600株です。
カタルは、いつも一緒に皆さんと行動します。でも昨日、余分に買った分を、本日は寄り値と1100円で外しています。適正在庫になったので、再び、更に高値でも皆さんと一緒に買います。
このラインは高値圏でなかなか抜けなかった3尊天井に見える形を…形成して抜けたところですから、売り物が重なり…少しの期間、留まる確率が高いと思っています。でもこの3尊天井のライン(1050円から1070円前後)が、今度は下値になります。
しかし早晩、再び、株価は高値追いをすると考えています。何しろ期間を長くすれば分かりますが、底値圏を離脱したばかりで…過去の高値を目指す可能性が高いのです。
一番の魅力は、あのクリスマスショックでも、株が下がらない点です。故に…下値が確定しています。更に来期の数字は大幅な伸びに見えますよ。何しろ、今回の特別損失が今度は消えますから、これだけで、来期の一株利益は3割近く伸びます。
本日は決算数字の見方を簡単にレポートしました。皆さんが、賢い投資家になって欲しい為にカタルも努力をしています。そうすれば…やがて日本の投資家も、真の投資スタイルを身につけられると考えているからです。
でもカタルの見方が正しい訳ではありません。こんな事を何度も繰り返して言うのは、日本人が他人依存の民族性があるからです。自分で投資を決めたら、その成果も、責任も自分のモノなのです。 嫌なら…やらなければ良いのです。カタルに反対なら、ケネディクスのような貸借銘柄なら空売りも出来ます。このフリューは駄目ですよ。現物株です。
要するに、自分が様々な意見を聞いて、自分で調べて…どうするか? その決断は自分がするものなのです。その結果を、他人の責任に転嫁しては…駄目です。よくカタルが、どうの…こうの…との批評を目にしますが、そんな事は、どうでも良い事です。
その主張が正しいか、間違っているかなのです。カタルは、いつも皆さんに事前に自分の考えを伝えています。「進化論」もそうです。古河電工を買い続ければ…儲かっています。ブツブツ投資を実践できるかどうかです。
どんな株もブツブツ投資なら儲かるのです。問題は、時間と自分の力量把握の問題です。此処が難しい。だからカタルはケネディクスを606円で買って、565円と550円で投げているのです。カタルのような失敗をしない為に、各自、よく考えて行動をして下さい。
今のフリューの株価は1070-1135-1061-1092=42万株です。この株もブツブツ投資なので高値を買っても怖くありません。カタルは有言実行ですから…後場寄りに200株、大引けで200株、更に明日の寄り付きでも、皆さんと一緒に200株を買います。一発で決めようなどと思っていません。皆さんも、過剰に上値を買わなくていいのです。先ずは100株だけ買って、後で買い増せば良いでしょう。このラインは「潜在的な売り物」がある筈です。
本日はバレンタインデーなので…、皆さんに銘柄のチョコレートをプレゼントです。果たして甘いチョコか? はたまた…苦いチョコになるか?…どちらでしょう。
カタルは、常に本物を目指します。それでは…また明日。