かたる:株価は、どうして上がったり、下がったり…動くのでしょう。その原動力は何か?
今回のクリスマスショックを受け、改めて「期待感」が重要な要素であると考えています。人間は本来、自分にとって都合の良い様に考える習性があります。自己中心論者が、如何に多いか…分かります。世界は自分を中心にして動いていると言う考え方です。
でも…現実はどんなに努力をして、どんなに工夫をしても駄目な現実はたくさん存在し、人生経験を積み重ね挫折感を味わいます。まぁ、カタルのようなケースは珍しいのでしょう。上京して以来、この挫折だらけです。もともとバブル男のカタル君、株は買いしかやったことがありません。常に頭の中の構造は、買う事だけしか考えていません。きっと未来には…良い事があると言う願望が、非常に強い人間なのでしょう。
でも長い「失われた時代」で上昇相場と言うのは、2000年のITバブルの1年程度、そうして2003年から2006年の上昇相場、更に2012年後半から始まった今回の3回です。でも、どれも…本物の相場とはイメージが違います。
一番、期待感があったのは2003年から2006年の相場でしょう。しかし…その後リーマンショックになり駄目になりました。
日本中に溢れる期待感が生まれるのは、いつになるのでしょう。いよいよ3月になり来月には新元号が発表され、「平成の世」がまもなく終わりを告げます。この平成元年は前年の9月に昭和天皇が倒れられ…暗いニュースの始まりでした。連日、自衛隊員の若い血が陛下に輸血され…延命処置が施されながら改元が進められました。でも今回は平成天皇が元気なうちに移行されます。
やはり日本人にとって、この改元は大きな出来事です。年が改まる元旦にいつも新しい年の希望を心に抱きますが、今年は改元です。きっと暗い「失われた時代」が完全に封じ込まれ…希望溢れる新しい年号になるのでしょう。やはり…期待感は大切です。しかも今年は10連休ですから、多くの人が不慮の事態に備え、連休前にポジションを落とすのでしょう。
なんか…こんな風に新しい時代を考えるのは、やはりワクワクします。過去の相場の解説はあまり意味を持ちません。過去からの未来への推察は大切なのでしょうが…やはり人間はいつも新しい時代に向かって歩むのでしょう。
今日は何故か…前回の会員向けレポートで紹介した地味なシルバー関連銘柄の株価が高いですね。この株の上昇の切っ掛けは、一昨日の出来高1万株割れが起点になっています。このレポートは2月16日に書いたものですから、その翌日の月曜日は少し高く始まり1899円だったようです。
2月15日の1859円から40円も高くなったのですが、その後の2月22日には1841円があり、結局、金曜日の1859円が基準になっています。そうして…本日は2000円台に復活しています。この環境下で株価は高いのです。この出来高推移をみると…だいたい毎日2万から5万株程度の出来高推移の過小資本銘柄なのですね。
今回のフリューも10万株を割れるのが、いつになるのでしょう。本日は、今現在で1028-1031-1027-1027=4万株なので…出来高が10万株を割れる可能性は在ります。
この考え方は…かなり有益ですよ。人気株の出来高が落ち着いて来たら、その相場は地相場になった可能性があります。下降相場で買う場面の場合、通常、出来高を伴いながら…どんどん株価は下がります。
そんな時に「値惚れ」で買いたくなりますが、通常、そんな時に買うのは、やめた方が良いのでしょう。出来高が細り株価が落ち着くかどうか。あるいは移動平均線とのかい離が縮小するとか…待つ方が、得のようです。でも人間は待つのが苦手です。時間を待つのは耐えられません。
故に、カタルは…いつも間違っています。何度、経験しても「下げ過程」を買ってしまいます。自分の力量に余裕があるなら、株価が下がるたび買うやり方は正しいと思うのです。でもカタルのような貧乏人は、いつもそうですが…株価が落ち着き、上がり始めるタイミングで買った方が、効率は良い様に感じます。大概、下落する株を買う場合、この出来高が落ち着く場面を待つやり方は使えます。
あとは板状況です。カタルはオーバーの売り物数とアンダーの買い物数を比較します。ケネディクスなどは、株価が動いてないのに…板状況の売り物は、いつも多いのです。きっと信用買い残が1258万株と多い為でしょう。少なくともこの信用買い残が減らない限り、なかなか相場にならないでしょう。
この買い残が減るには、株価が低迷し時間をかける方法、もう一つが古河電工のようなパターンです。少しずつ、株価が上げ続けるパターンです。SOMCOなどの人気株も、最近はようやく仮需が減り始めてきました。やはり…仮需が多いと…相場になりにくいと思います。
東邦チタンなどは下値の為か…買いやすいから、なかなか信用買い残が減りません。下値圏なのに…仮需は増える有様です。これじゃ…当分、駄目なのでしょう。余程の事が無ければ…買っても無駄ですよ。
本日のような相場環境になると…仕手系の意見対立が生じる銘柄の出番になります。逆に昨日のような相場の時は本流の大型株が人気になります。本日のNECは異色の動きです。本来は昨日のような環境で動く株です。またZOZOが切り返してきましたね。こんな相場環境だから…狙われます。この株価は当面、「空売りが命」です。
カタルは、駄目になる確率が高いかも知れないと思っています。少なくとも…このまま本格的な上昇をする程、前澤さんが優れた経営者だとは思っても居ません。でもこの逆風を乗り切るなら…たいした器です。その可能性もあります。でも本格反騰は、こんな形じゃないでしょう。カタルが今度、取り組むとすれば…誰もが見捨て…市場の人気がなくなった時でしょう。
空売りをしたい人は、一呼吸、置いた方が良いですね。空売りだとしても、今ではなく、人気が消えた時に、売るのが正解でしょう。買う場合と同じです。出来高の落ち着きを待った方が良いと思います。でもきっと参加の多くは、一日勝負と割り切って参加しているのでしょう。そんな感じの出来高です。
今日は、株価以上に出来高に注意を払おうと言うレポートです。皆さんの参考になりましたか? プロは株価より出来高推移に注意を払います。その方が需給バランスの状況が読みやすいからですね。買うつもりでも…売るつもりでも…その場面に参加するのではなく、必ず株価が入ってから動いた方が良いのです。自分の売り買いで、市場価格の株価を動かしてはなりません。特に大口投資家の場合、過小資本銘柄の株価を動かそうとしますが…そんな事は素人がやるやり方です。BBタワーは寄り付きから買い物を用いますね。あれは大概、売るための戦略です。
昔、大御所さんが、ホンダを成り行き200万株買いの注文を、是川さんからもらいました。買い気配で値段が付かないから、株式部の意見に従い、是川さんに一度に注文を出さなくても上手く買えますよ。余計な事を言ったために、大目玉を食らいました。結局、是川さんは、野村からその買い物に売り物をぶつけたのです。こんな事は証券界の常識です。
皆さんも、気を付けましょうね。それではカタル君の今日のレポートは此処でお終いです。下がるのは良いのですが、追証にならなければ…いくら下がってもらっても良いのです。でも貧乏人はいつも自分の力量配分を間違います。トホホ…。