株価が動く背景には様々な要因があります。その要因の中身を精査し…今の相場の進行度を見極めます。この判断は難しく「市場の整合性」を考えながら、状況を判断します。基本的に米中貿易協議は長引き…大統領選後の取り組みになるのでしょう。カタルはそう考えています。理由は「長征」や「上山下郷」と言う国内体制が整ったのでしょう。中国は北戴河会議を経て強硬路線を述べています。
既に相場は世界景気の減速をかなり織り込み始めています。
半導体価格がどう変化するか?…此処に注目は集まります。現状は混沌としています。今の観測は年内の回復も疑わしい事例が出始めています。ただ…古河電工に比べ、SUMCOはクリスマスショックの安値を割れていません。
自動車の販売は思わしくなく…住友電工もクリスマスショックの価格を割れましたから、古河電工の下げは特別なものではありません。基本は自動車販売などが落ち込んでいる為でしょう。
このような世界景気の状況ですから、基本的にどの株もクリスマスショックの安値が下値とは言えません。 基本的に世界景気は減速しておりGDPがマイナス圏に落ち込んだドイツの状況が世界景気の一般的な状況なのでしょう。
予てから申し上げている様に、日本も以前ならマイナスに落ち込んでいてもおかしくありませんが、「失われた時代」下で構造改革を断行し…空洞化現象のおかげで輸出依存度が低下し、内需振興策がインバウンドなどで実り、世界景気の影響度が低下しています。
メディアの論調は、間違っています。円高がマイナスではないのです。
既に日本株は配当利回り水準に到達しました。 しかも企業の内部留保額は大きくなっており、此方のレポートを読むと株主還元率は70%が世界基準とも言えます。循環型企業の日本製鉄などソフトバンクB並みの配当を実施するのが、グローバルな考え方でしょう。
ドンドン…そうなりますからね。ソニーのオリンパス株の売却を事例にみれば、時代の時間感覚が分かります。
時代の推移と言うのは、変化しているのです。日本がトヨタの自動車輸出で潤っているのではなく、その為に、他を犠牲のするのはおかしいと思います。
確かに…わが国は食物自給率も、エネルギーの自給率も低く…経常収支の黒字は欠かせません。その為に、今はエネルギー政策と共に…農業政策の一段のグローバル化が必要なのでしょう。
風力発電、海流発電、太陽光もそうです。もっと壮大な計画が必要でしょう。農業もそうです。早く企業が農業を実施する形態が求められます。大手スーパーのイオンやセブンアイなど…自前の農場や野菜工場を持っても良い時代だろと思っています。その為の政策支援が欠かせないと思っています。山崎パンなどもそうです。
新日鉄が中国の後塵に拝し…遅れて鉄鉱石や石炭の鉱業権に参入しましたが、大手商社などと組み食料の自給率を上げる取り組みをしなくてはなりません。牛丼の吉野家が海外で自前の牧場を持っても良いのでしょう。経営者は、もっと視野を広げるべきでしょう。それもグローバル展開しましょう。海運会社も参入させ…共同で一貫生産から消費するシステムを構築しても良いのでしょう。何も国内に限りません。
折角、円高で資金がジャブジャブあるのです。それを活用しない経営者は明らかにおかしな馬鹿野郎です。内部留保を貯め込む時代ではありません。ソニーのオリンパス株売却など…レオパレス21もLIXILもそうです。みんな…時代は会社を私物化せずに、積極的な真の行動を求めています。保身する経営者は追い出されます。
今回、日本生命は日産自動車の西川氏の再任に反対したそうです。当たり前です。株式保ち合い論理で、再任する方が狂っていると思います。ルノーの決断は間違っているのでしょう。トヨタと日産の差はドンドン開いています。ゴーンと正面から渡り合うべきだったのです。村論理で地検を動かすなど…やはり日本が世界の成長から遅れるわけです。
株式投資をしていると日本と言う国が見えてきます。何故、日本株が22750円のデフレの関門の前で…足踏みを続けるか?
その背景が存在するのでしょう。もっと早くしないと…いよいよガラガラポンの時間がやって来ます。早く名目時代を確立させ…日本の借金を正常化させないとなりません。プライマリーバランスも達成できていません。
この問題の解決策はインフレです。 資産価格が大きく上昇する時代が迫って来ましたよ。もう物理的に追い込まれるのです。本日、紹介したブルームバーグのような記事は、これからどんどん一般化します。本当は、日経新聞がこのような報道をすべきなのです。
でも日経はソフトバンクGの行動を批判するような記事ばかりを掲載し、内向き志向の縮こまり路線の報道姿勢は変えていません。やはり時代錯誤の論調に見えます。このような積み重ねが「流動性の罠」を長引かせています。自分達の行動を見直すべきでしょう。紙面づくりが狂っています。だから日本国民が劣化しているのです。
メディアにも本物の人間が出てこないと駄目ですね。香港の若者のような精神力が必要なのでしょう。でも…もう名目時代の時間が迫っています。その先頭の株価は、もう株価が動いている様に感じています。カタルは本日1000株だけですが、買ってみました。どうなりますか…。
どの扉を開けても…当然のことですが、リスクは存在します。自分でリスクを取るかどうか…。自分の力量把握が出来るなら、もう怖いものはありません。8月14日のラナ・フォル―ハーの観測は、ある意味で正しいけれど…その主張が多くなると人間は回避行動をします。
でも実際の時間は、米国株は、ISM製造業総合景況指数が51.2から49.1と急落して株価は下がる要因の一つになりました。
だから、力関係はまだ負けています。まだ時間は訪れていません。本来、次の時代は、この指数の悪化を受け…利下げ期待が増大して…株価が騰がるようになるのです。9月18日のFOMCに向け、米国株が高値を目指すかどうか…この辺りが次の焦点になります。ついでに此方のレポートも紹介しておきます。
本日の日経のスクランブルも新しい流れですよ。 金融相場の色彩は、銀行・証券・不動産これらセクターの株価が出てきたら、買いの方向性で考えねばなりません。売りたくなるでしょうが…買いですからね。いよいよデフレの関門22750円を打ち破る時間がやって来ます。
法人企業統計の内部留保など…手許現金を貯める行動は、もう社会から批判される時間なのです。だから「流動性の罠」から抜け出すのは時間の問題でしょう。
日経新聞などの記事を鵜呑みにするのではなく、自分で様々なレポートを組み合わせて、自分の頭で考えて行動をしましょう。それでは…また明日。