かたる:さて…日本郵政の民営化は長年の課題でもありました。村論理は郵政の民営化に反対していました。この理由の一つが「財政投融資」の資金源だったからです。全国で集められた郵便預金などの資金の運用先は日本国債です。この財源を勝手に利用できる裁量権が「官から民へ」移行する為に、郵政の民営化が反対されていたものとカタルは考えました。故に郵政民営化にカタルは賛成でした。確かに民営化になると…論理的には過疎地での平等性は失われます。しかしやり方次第では…かなり日本郵政も方策があるのではないかと思います。
でも三菱UFJに比較すると…ゆうちょ銀行は高くカタルには感じますね。三菱UFJの資産価値は全国の郵便局より…都市銀行だけに有利ですね。日立の資産価格と三菱UFJの資産価格は、決算書と違い…現実的には違うのです。案の定、まもなく10時になりますが…かんぽ生命は発行済み株式総数が少なく、まだ初値が入っていません。現在は公募の2200円の対し2640円と…なんと240円も高いですね。今、気配が変わり2750円です。まもなく寄りそうですね。基本的に潜在的な売り物が読めますから、新規公開株の株価はコントロールしやすいのです。
財政投融資資金が徐々に減りますから、民間論理が浸透します。これが失われた時代の一つの壁でした。一つ乗り越えることに成ります。何も中国の共産主義を批判するだけでなく、日本の至る所で鎖国制度の村論理は存在します。この目に見えない秩序を破ると、「国策逮捕」という国家権力がありますね。税務署の査察なども、その一つでしょう。国税は恐いですからね。自分達の論理が、基本的に社会の一般常識より優先されます。ハニックス社長の国税局での自殺は今でも…記憶に残ります。どんな背景か分かりませんが…抗議の自決ですからね。
さて米国株と日本株の戻り度合いの差は…この日本郵政上場で変化を見せるのかどうか…。何故か、この1か月程度の戻りは、米国株に比べ日本は弱いですからね。不思議です。本日の日経新聞には、東京のオフィス賃料上昇の話が載っていましたが…一番恩恵を受ける筈のケネディクスは、朝高の後、売りに押されマイナス圏ですからね。目先、期日の売り物に押されているようです。しかし、このように潜在的な環境は改善が続き、経営環境は良い訳です。最近のグローバル経済の悪化に押される理由もないと思いますが…株と言うのは何が起こるか分かりませんからね。経営陣が、期待ほど利益を計上しない為でしょうか?
誰が考えても…日銀はリートを買っており、基本的に不動産価格を押し上げますね。東京の地面は限られています。利便性のある商業ビルは、数に限りがあります。2005年から2006年当時より実体経済は動いています。その動きは高橋カーテンウォールなどの業績数字を見れば分かります。だから、中国圧迫のある小型棒鋼の合同鉄鋼でも、中身は改善されていますね。本来なら、鉄鋼は中国の過剰生産設備に押されます。でも隙間はかなり利益が上がって来ましたね。
円安の価格転換が食品中心に進み、この春はかなりの品目が価格調整しました。デフレ脱却は確実に浸透しているように思いますが…この変化率のスピード感が、カタルには「とろく」思えます。もっと変化率が生まれるほど…期待感を揚げて欲しいものですが…人件費を自発的に引き上げるほど、大きくマインドは改善されていません。政府は賃上げと設備投資を促しますが…なかなか企業のデフレマインドを払拭できないようです。だから本来なら、日銀がもっとガンガンやるべきだと思うのですが…黒田さんも日銀マンに洗脳されたのか…当初の勢いがなくなりました。この辺りが原因となり月曜日は大幅に下げたのでしょう。
かんぽ生命は、今、10時06分で寄りましたね。2929円です。今は、なんと3200円台ですね。やはり発行株式総数の問題かな? まぁ、NTTの時は、初日は株価が入らずに大人気でしが、日本郵政もマズマズだと思います。でも何れ、比較感は必ず働きますからね。三菱UFJなどは、やはりまだ安いですね。まぁ2週間と言うのが…人間の気持ちの維持時間でしょう。月曜日、ようやくパイオニアの出来高が、1000万株を割れ…調整の目安を迎えています。本日は5円高の330円ですね。332円より上で推移するのが望ましいと思いますが…マズマズの展開のようです。この株価と出来高のバランスを見ていれば、次のスケールが分かると思っています。
株って言うのは、仕掛け人の力量による所が大きいですからね。決算は10日で、明けてからの仕掛けになると思います。企業業績はあまり良くないと思っています。JVCKWを見れば分かりますね。今回の株安の中で高かった日本電子ですが…やはり株価が高値圏になって来ました。あの全体安の中で新高値を更新した株です。8月31日に740円を付けたのですね。30日の金曜日は同値まで戻りました。一時は100円以上下値だったのです。
このように分かりやすいのは、全体安の中で上がってくる株ですが…指数連動で売られた「東宝」をカタルは取り上げたことがあります。確か…カタルの買い値は2700円台だったように思います。このレポートでも紹介しています。指数の動きに逆らって、強い展開を示したことがあり、その時に、意外に…この株は仕掛け筋が参加している模様だ…と述べました。もともと、東宝も「含み資産株」の範疇です。バブル期は、すごかったですからね。「1300兆円の逆襲」と言うのは、確実に起ると思っています。論理的にインフレを加速させないと財政規律が維持できません。出来れば年率3%~5%程度に抑えたいのでしょうが…何処かで加速しますね。
今回の量的緩和の働きは、金融バランスの改善ですね。正常化に向かうまで行われると思いますが…加速するのが怖いのです。政策目標の達成時期を遅らせたのに…批判を承知で金融政策を変更しなかったわけです。この為に一度は売られましたが、すでに財政ファイナンスの領域は間違いなく、後戻りはできません。あるのはコントロールが可能なインフレへの道ですね。時間切れを迎えると…一気に加速します。そうなると、既にコントロールは効きませんから、カタルは付利金利の撤廃を主張していますが…この辺りはどちらが正しいかは、分かりませんからね。サマーズ時間とイエレン時間の話と同じです。
11月はどちらにしても堅調な展開を迎えますね。カタルは「懐疑の時間から楽観の時間」推移に移ると述べています。多少…高値を買っても大丈夫だと思っています。三菱UFJの株価を指標にすると良いと思います。また800円台に戻り、8月26日に付けた826.7円を、必ず上回ると考えています。だから下に突っ込む時は買い場ですからね。欲張らず、何度も繰り返せばいいのです。1万単位なら、かなり…何度も抜けますね。高値、安値は当たり前の話ですが、分かりませんから…何回かに分け、自分で基準を決めると良いのでしょう。しばらくは、この株も信用買い残で重いから高値追いをしそうでも…売るのが正解なのでしょう。ケネディクスに…どこか、似ています。
まだ、しばらくボックスだと思いますが…。310円に近づいたら…、たとえ割れても、買い場だと思っているのが、パイオニアです。この揉み合いが…いい感じです。玉を集めるなら動かない時に、丹念に下値を拾いましょうね。たぶん年末は…笑って正月を越せると考えています。泣いて正月を迎えるのは嫌ですが…そんな事になっても、カタル批判をせずに、自己責任でお願いしますね。カタルは何時も…株価が動く前に銘柄を掲げ、実際にレポート通り動いています。ただ最近は、あまりみんな儲かってないらしく…上値を買う人が減っています。だから、個別株は、なかなか伸びませんね。これは事実ですが、徐々に相場全体の水準は、上がると考えています。それではまた明日。