先ずは、お詫びです。カタルは「効率的市場仮説」について書いています。どんな未発表の懸念材料、逆の場合は、好材料も株価は既に知っており…その材料を内包して、事前に動いていると言う仮説です。その解説に、相応しいと思い会員向けレポートで採り上げたU君に付いて…新たな真事実が判明したので、会員向けに臨時のリポートを掲げました。会員の方はお読みください。
この仮説通り動くなら、今からが「買い場」になり、相場的には面白くなります。しかしカタルの生き方の問題として、心情的に嫌いなのです。
自分の信条を取るか…。実質利益を取るか…。難しい選択です。カタルはどちらかと言えば…不器用な人間です。神主さんとは違い、同じ外務員でも生きる目的が違うと…同調できません。世の中は器用に生きる人は大勢いますが、カタルは駄目なのです。故に、度々このようなケースに出会います。
クラウドワークスの時が、そうでした。相場は上がると思っていましたが、同社の経営方針がカタルの投資スタイルと合わずに…長く手掛けていたのに投資を途中で止めて撤退しました。その後、クラウドワークスの株価は1000円前後から2500円まで上がりました。でもカタルは自分自身の生活信条を変えようとは思いません。困った性格です。この性格の為に、ずいぶん不利益を被っていますが、これは生き方の信条の問題です。
カタルは貧乏人ですが、自らの理念や矜持と言う…訳のわからん、ものを大切にします。ごめんなさい。「武士は食わねど、高楊枝」の口なのでしょう。明治維新の時分なら、貧乏人の御家人のままの…「世捨て人」かも知れません。株屋らしくないですね。本当に申し訳ございませんでした。と言う事で…臨時の会員向けレポートを掲げましたので、会員の方はお読みください。
さて毎度おなじみの…反省とお詫びを掲載した所で、この時期はどちらかと言えば…節税対策心理が強く働き、大概、12月の上旬から始まりクリスマス前後にピークを打ちます。だから、どちらかと言えば…来年に備え、本日の金曜日、又は来週の初めは「弱含み」になる傾向があるようです。
でもカタルらしからぬ銘柄を最近は買っています。三菱UFJなどは、その代表的な事例でしょう。理由は色々あります。スウェーデンがマイナス金利から離脱したそうです。更に日銀の黒田さんは、債券のスティーブ化に付いて語っていました。
本来、カタルの念頭には、不思議でならない事があります。その最たるものの回答が、来年には表面化するかもしれません。物理的な現象では、中央銀行がこれだけ大量にお金を刷れば…そのお金の量に対して、物の数は限られますから、インフレになって良い筈です。
それなのに…何故、そうならないのでしょう。カタルにとって不可解な現象です。
この回答が、来年、得られるかもしれません。9月16日に起ったレポ金利の上昇は、中央銀行によって人為的に抑え込まれていますが、カタルは、本来、金融規制がネックになり、ここに抜本的な問題点があるのだろうと思っています。リーマンショックの反省が、あまりに強く…日本と同じような問題が、世界の金融界にもあるのだろうと思っているのです。
その検証が来年には進むかもしれません。「市場の整合性」を見ると…世界の金融株の動きは、その事を…事前に述べているのかも知れません。その実験の一つでもある三菱UFJへの傾斜です。だから来年は、楽しい相場になる予感がしています。いよいよ今回の経済対策やコーポレートガバナンスの浸透から、日本も長かった実質経済からの離脱が、いよいよ始まる可能性をヒシヒシ感じております。
冒頭の「効率的市場仮説」の話と「市場の整合性」の話は、切っても切れない関係です。注意深く市場を観察すると…様々な事象の繋がりが見えます。日立が何故、この時期に…日立化成の売却に動くのか? この現象はコーポレートガバナンスに、深くかかわる現象です。だから…日立は株価を切り上げて新高値圏なのです。チャートを付けておきましょう。
市場は正当な評価を与えるものでしょう。世の中の動きに先行し、頑張る企業の評価は、自然に上がり…PER10倍ではなく、30倍、50倍と評価を高めるはずです。カタルは株式市場を通じて…一般国民の知識レベルが上昇するなら、世界で一番、効率の高い、国民生活も、豊かになる社会が形成できると考えています。市場原理主義は、そんな考え方です。
だから村論理が嫌いです。仕組み上、市場競争で敗れた敗者を擁護するようなやり方が嫌いです。産業再生機構などに、噛みついたのは、その為です。人間は競争にさらされ、更にステップアップする動物でしょう。だから目標は、常に世界基準に置くべきでしょう。それを日本独自の村論理で叩くべきではありません。だから地検のゴーン逮捕が「国策逮捕」に見えます。東京地検の判断が、果たして…正しいのでしょうか?
ライブドアのホリエモンなど…可愛いものでした。やはり「寛容な社会形成」を潰すと、ギスギスした清貧思想になります。昔の特高警察のようなものです。
市場には様々な考え方が在り、カタルはU君を許せないけれど、神主さんなら容認します。マクアケは、カタルの価値観には合いませんが、世の中はそれでも良いと言います。色んな…考え方が、在っても良いのでしょう。カタルは寛容ですよ。でも変な面も持ち合わせています。だから変わり者なのでしょう。
市場の整合性の話では、信越化学だけが高値圏で、同業のSUMCOが遠く離れている現実は何処か歪んでいます。
だからこの鞘に賭け、信越化学を空売りして、SUMCOを買う裁定勘定が成り立つ可能性もあります。このギャップは見過ごせません。
市場と言うのは、常にこんな比較感で相場が動いています。同時にリーマンショックのような危機になると、やはり2番手、3番手ではなく…1番なのです。あの時に三菱UFJはモルガンスタンレーに触手を動かしましたが、JPモルガンが正解でした。野村証券は負け組のリーマンでしたが、此方も同じでした。せめてゴールドマンサックスの方が良かったのでしょう。でも米国は容認しなかったでしょう。2番、3番のカスだから良いよ…と述べたのです。
でもそれは…危機対応の時の話です。普段は、このような裁定感覚が働くのが、市場でしょう。1番手だけでなく、2番も3番も食えるようになります。そうして出遅れ…出遅れを物色して、とうとう1000円以下の株価がなくなるような市場まで相場が盛り上がると…崩落します。
バブルの定義と言うのは、泡沫企業の活況化なのでしょう。金融・証券・不動産の3点セットの活躍がないと…日本は元気になりません。消費を盛り上げるのは、賃金の上昇だけではありません。資産価格の高騰が、豊かな社会形成に欠かせないアイテムなのでしょう。
カタルはやはり「1300兆円の逆襲」と言う考え方は捨てていません。
来年は、その「流動性の罠」から抜け出す、投資元年になるように思っています。今日は、お詫びから始まり…相場の本筋を語ったので、難しいと言うか。訳の分からん事を。また言っていると、思った人も多いと思いますが、カタルレポートにはヒントが満載されていると自負しています。
その自負に、見合った投資成果がなければ…その辺の評論家さんと同じです。今年の成績はもう締めます。損切りできるものが、なくなりました。昨日の段階で37%程でした。やはり…目標から大きく劣りました。相変わらず、下手糞です。
なんと言っても、千代化とJトラの選択が、時間的に早かったのでしょう。でも来年は本番を迎えますよ。楽しみにしていてくださいね。
もう新しい相場の準備は、始まっていると考えています。 何も…小さな会社をやらなくても…三菱UFJでも、SUMCOでも良いのでしょう。でも流石に、カタルは安川電機を薦められません。そこまで…スマートコミュニティーが急速に世の中に浸透するとは…考えていません。始めチョロチョロ、なかパッパなのでしょう。「流動性の罠」からの解放が、迫っているのでしょう。
この切っ掛けは、今回の経済対策とコーポレートガバナンスの浸透です。富士通やカシオや日立の株価が高値圏なのは、その背景の道理が存在します。カタルの我が儘から、今回は実験を中止するU君ですが、別に…相場観からの考え方ではありません。でも御免なさい。それでは…本日はこの辺で、また明日。
そうそう…昨日は信用枠がなく、上手くクロス対応できなかったサイバーダイン、本日は残りの500株だけですが570円で買い戻しました。昨日の売値は558円なのです。貧乏人は苦労します。それなのに…信条だとか、理念だとか…馬鹿な矜持も、困ったものです。
でも人間だから、好き嫌いがあるのはしょうがありません。本当に御免なさい。カタルは離脱しましたが、相場としては面白く…やはり効率的市場仮説を実証する実験なのでしょう。ヘナヘナヘナ…。