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かたる:それにしても…奇妙な相場展開です。米国の予想外の雇用統計値の発表から、様変わりの展開になって来ました。実際に米国の市場動向は「金融相場」的なイメージです。生活関連グッズ銘柄が売られ、資源などの素材株が上昇しているのです。カタルの疑問の一つに、何故、これほど世界中で、世界の中央銀行が、ジャブジャブにお金を提供しているのに…ものの価格が下がるのか? これが謎なのです。

仮説として…カタルは自己資本比率規制などの「金融規制」を掲げています。(あるいは人類の価値観の変化か…)だから遅すぎるというか…、早すぎるというか…。奇妙な「イエレン時間」と「ダリオ時間」の戦いが起ります。そもそも…「雇用」と言う景気の遅行指数に、スポットライトを当て、金融政策の舵取りを実施するのが正しいのか、どうか…。

でもジャブジャブの資金の暴走を抑える為に、予防的な金融引き締めと言う見方も成り立ちます。もともと…2013年5月と言うタイミングで、テーパリング発言をしたバーナンキ元FRB議長、そうして実際の金利引き上げは2015年12月でした。この2年半の時間は、世界の金融機関が新しい仕組みに対応し、ポジションを入れ替える時間だったと思っています。その終了宣言が…2015年6月のHSBCの大規模リストラの発表でした。

そうして、実際のリスクオフの動きが顕著化するのは、昨年の8月でしたね。今年は年初からサウジ問題で揺れ、政府系資金運用の投資機関(SWF)の売り説が、世界市場を席巻し、パワーバランスが大きく変化しています。1月の年初からの6日連続安は、戦後初の体験でした。此処に不安を抱える中国のシステム不安叩きが始まります。ブレグジットも…もともとはEUの仕組み上の欠陥を突く問題です。

成功者と思っていたイギリスでも、人々は不満を抱えていました。同様の現象は米国も同じ構造ですね。株を観れば…新高値なのですが、内部には相当な不満が鬱積しているのでしょう。人種差別問題も同じ構造です。社会に不満があるから、世界中でいがみ合って…不寛容社会が生まれています。非常に危ない兆候でもあります。過去、人類はこのような局面の打開で…戦争を選択してきました。だから隣の浜ちゃんが…トランプ氏の台頭を観て、まるでヒットラーのようだ…と揶揄したのも、よく分かります。

本日の日経新聞トップ、国際司法裁判所は南沙問題において、中国の主権を認めないというものです。でも実際の当事者のフィリピンは、中国との間で、鉄道建設の無償援助で妥協の道を歩んでいると言います。一方、米国もニカラグアとの間で、国際司法裁判所の判決を認めず無視をしており、国連安保理でも拒否権を発動しています。どんぐりの背比べ…のようなものです。大国の論理ですね。

幾つかのパーツを合わせて…市場動向を探る作業は困難を極めます。果たして本格的な金融相場に入ったのかどうか…。でもやはり…ここでは金融規制がネックになります。でも相場の様相は、一気に「金融相場入り」している様な展開になっています。つい先日まで、三菱UFJは400円を割れるかもしれないと…思っていたのです。論理的には絶対にあり得ない株価水準なのですが、過去、この理論価格認識が、カタルの「足かせ」になって来ました。市場は間違っているのに…だれも、糺そう(正そう?)としないのです。

何時になったら…デフレの世界が終了するのか。この負の連鎖を生む「実質成長」重視の政策を、いつまで続けるつもりなのか? 大量の自殺者を生み、ブラック企業が存在し、舛添知事を叩く、不寛容社会なんか…、一体、何が面白いのでしょう。でも幸い安倍政権誕生により、徐々に自殺者も減り、社会は方向転換をしています。

ここで先日の馬場さんのレポートですね。カタルは、何故、一気に好転しないのか…サッパリポンだったのです。企業は内部留保を貯めつづけ、政策不信に陥っています。金融界も当座預金残を観れば…僅か0.1%の付利を求め、210兆円もの資金を寝かせたままです。個人も同じですね。

明らかに、株式の配当利回りの方が良いのに…誰も行動を起こそうとしません。おかしいな。もう歴史的な変化の時間は、経過したのです。1300兆円の逆襲が始まっても、いい時間です。しかし日経産業新聞は、新川のキリン本社ビルの再開発で2018年問題を掲げ、デフレマインドでの…報道を続けていました。そもそもゼロ金利政策の中で、5%もの利回りを求める論理が、カタルには分かりません。1300兆円の逆襲時代になると…間違いなくリートの含み利益を材料にして、マイナス金利水準まで買う場面が訪れる筈です。今の国債のように…。

果たして…そんなピークが本当に訪れるのかどうか…?この疑問に応えたのが、消費者物価と失業率を、長期的に観察した馬場レポートでした。あのレポートを読んだ瞬間にカタルは、ようやく…なかなか訪れない「名目成長の世界」への明かりが見えたのです。あと一歩ですね。カタルは2017年、ケネディクスは、隠しようがない利益が生まれる…と述べています。タイミングも整合しますね。

クラウドワークスは、ひょっとすると…本当に大物になります。需給バランスと言うのは…ある瞬間から、大きな変化を迎えます。自分で相場を創ってみると分かります。最初はジャブジャブの売り物が湧いているのです。本当に…どうして、こんなに売り物が出て来るんじゃい…と思う事がありますが、ある程度、玉を吸い上げると、今度は僅かな買いを入れるだけで…驚くような反応を株価は示します。やったものでなければ、分からない世界です。誰が…時代性に合う資質を持った株に、鈴を付けるか? 株式投資と言うのは…そんな、先読みなのですね。

おそらく…クラウドワークスは、かなり良い線を…歩むと思っています。「働き方」と言う概念を大きく変えるものだからです。一つの社会変革を捉えたものなのです。この価値観が分からないようでは、証券マンとは言えません。あの失業率と消費者物価のグラフを観ると…この会社の成長性がよく分かります。ある時から…一気に、上昇角度が変化するのでしょう。このような社会変革の事例として…今、人気になり始めている任天堂も、同じコンセプトです。

任天堂人気の原因は、「ポケモンGO!」と言うスマフォ・ゲームだそうです。(ポケモンGO!は此方から…)これは「拡張現実」と言うスマートコミュニティーの世界の話を応用したものですね。これに位置情報を加えたゲームだそうです。グーグルで育ったイングレスで用いられた位置情報とゲームを組み合わせたものです。グーグルと任天堂、そうして株式会社ポケモンの3社が出資母体の「Niantic」の製品です。亡くなられた岩田さんが、道筋を作ったゲームが、今、爆発的な人気を得たようです。

当然、日経新聞のように「Niantic」のものだから、任天堂に、どの程度の収益性効果があるの?との批判も生まれています。でもカタルは、久しぶりに買ってみたいとも感じました。でもカタルは貧乏人で…小野薬品でも良いと思っても諦めたのです。任天度は最低単位が200万円ですからね。とてもとても…売買対象になりません。でも…ゲームの世界に拡張現実を取り入れた、一つの変革ですからね。しかも位置情報を利用しています。ジオフェンスで注目したNSWのようなものです。この位置情報の技術を持ったマゼランシステムと提携したIoTのユビキタスは、やはり…見所が満載です。

珍しくケネディクスは、出来高が膨らんでいますね。セオリー通りの3日目の高寄りは売りとの判断なのでしょうが…、かなり出来高が出来ていますね。株と言うのは…安い所を上手に買おうとすると…ドンドン下がる株を買い続けることになります。最近では大阪チタン、短期ではソフトフロントと言うバカ仕手株ですね。上手に買おうとはせずに…上がり出してから、買えば良いのでしょう。ケネディクスの上昇は、そんな本格的な上昇に繋がるのか、どうか…? 3年ぶりに…名目世界の期待感が生まれるのか…。こうなりゃ、今度の買い増しは、800円台の新高値を取ってからにしようかな…。まさにトホホのカタル君の実験は続きます。



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