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カタル:先週末から人気だった逆業績相場のメイン業種である薬品関連が戻り始めています。小野薬品は、当面は…戻り売りの場面とレポートした日辺りを底値として戻っていますが、基本的にシコリのある株は「戻り売り」でしょう。下落幅が大きく、戻りも最初は大きくなるのが普通ですが…、だんだん、その戻りも限られ…振幅が小さくなっていきます。基本的にボールを、高い所から投げてのリバウンドに過ぎません。人間と言うのは…哀しい動物で記憶が邪魔をします。高値から幾ら下がったから、そろそろ良いか…と言う値覚えが、優先されます。昔から、「半値、8掛け、2割下げ」と言う1/3の株価になると、底値形成が進むという見方が存在します。

でも人気株ほど、時間調整が必要になりますね。小野薬品のケースは、確実に業績が株価に見合う水準に来ます。その辺りが一つのバロメーターなのでしょうが…まだ薬価引き下げ問題を抱え、最近は世界的に高薬価問題が存在しますからね。病気を治すまで…一人あたり3500万円と言う試算があるようですが…まさに驚きです。桁が違います。つまり、この問題が、完全に解消されるまで、再び、相場にはならないだろうと思います。

一方、買いにくい代表の株として、連騰を続けているクラウドワークス。カタルの予想では上場時点の出来高は多く、仮に何度か1200円台を超えるような場面があっても…この壁を崩すには、時間を要するという見通しです。この価格帯での出来高が必要だろうと認識しています。でもたいしたものです。おそらく玉が吸い上げっているのでしょう。

簡単にサイバーエージェントの割当価格1101円を抜いてきました。彼らは此処で45万株を引き受けており、藤田さんの見通しの良さからして、カタルはこの株価を抜くとの推察も存在していましたが、意外に早かった…との印象です。本当は早くて年末、来年になるかもしれないな?…との観測でした。だから意外に…本業は好調なのかもしれませんが、現時点では分かりません。やはり決算数字を見ない限り、この株価で買えないなぁ~。何しろ、カタル君、800円台から売り上げっており、既に残りは半分しかありませんからね。あとはしばらく様子見です。株価が下がるなら買うでしょうが…連騰しているところは、常識的に買えません。

この違いですね。買い易い小野薬品と、買いにくいクラウドワークス。基本的にカタルは、いつも2者択一の時は、ハイリスクの方を選択します。でも先日は失敗しました。モブキャス、新日本建物、そうしてソフトフロントの3つが、あの時は存在しており、一番リスクが高いと思われるソフトフロントを選択し、短期決戦を挑みましたが、カイオムに続き大きな損失を受けました。おかしいな…。仕掛け人たちの戦略の読み違いですね。先代とは手法が違うようです。まぁ、仕方ありません。投資の世界に絶対はありません。

この休みにカタルは日銀の金融政策に於いて、二つの見方を示しました。一つはゴールドマンサックスの「ステルス・テーパリング」ステルスは戦闘機に使われるように、見えないというか…此処では、「隠れた意図」と言う意味かな? テーパリングは量的緩和からの脱出と言う緩和姿勢の縮小を示しますね。所謂、出口戦略です。

この事はカタルが、ゴールドマンの記事を観る前に…金利水準を厳守すると、マネタリーベースへの資金投入が減り、実質的に年間80兆円もの国債を買えなくなるから、量的緩和の縮小を意味するんじゃないかな?…との疑問を呈しましたね。外資は、概ねカタルの見方のようです。

しかし国内銀行を始め、多くの金融関係者はイールドカーブがスティープ化され、長短金利差が生まれるので、収益が改善すると読んだようです。目先的ですね。時間軸の問題です。1月のマイナス金利導入の批判はありましたが、銀行は待ったなしの改革を迫られ、資金を移動せざる得ないから、名目への転換が早まると思いました。でも再び「ぬるま湯」の村論理に逆戻りしたように感じるのは、カタルだけかな? 改革は痛みを伴うから、時間が早まるのです。赤字だから…早く黒字に転換しようと、モチベーションが働くと思うのです。この辺りは意見が割れますね。

結局、日銀は対話型を選びましたが…当座預金に眠る210兆円への発言はありませんでした。カタルは、この付利金手適用分を、「徐々に減らせ!」と前から述べています。本当はQE2の時点で、この問題に気付くべきだったのです。しかし依然、飴玉政策は続いています。

でも…ね。カタルは日銀のこれまでの努力が…今年に入り金融庁を交え、3者会談が定期的に開かれ、実際の金融行政は変化していますから、この効果は、大きいと考えています。加えて「流動性の罠」の時間的な限界論があります。失業率の推移ですね。来年は建設や介護、保育士など限られた業種の人手不足から、一気に人気業種にも広がります。人手不足が…。加えてクラウド環境の整備が進み、労働改革が大きく進展します。

だからクラウドワークスは、経営環境に恵まれた状態が続き、経営者が仮に馬鹿でも…成長できるはずと考え、カタルは、これまで観察銘柄だったクラウドワークスを、カタル銘柄に格上げ採用しました。ただし800円までに買えと…盛んに述べていました。

でも市場展開を観ると…カタルの推測より速いスピードで実態は動いているのかも知れません。これはインサーダーの部分なので、現状では分かりません。故に11月に発表される7-9月期の数字が今から楽しみなのです。この数字の伸びが期待通りなら、この高値圏でも、再び買いに回る事になるかもしれません。でも現在は乖離問題が存在するので、基本的に様子見ですね。

むしろノンビリ展開しているユビキタスの方が、理想的な展開に見えます。1400円はカタルの大昔に引っ掛かった残存玉が、儲けになる水準です。おそらくカタルに限らず、多くの人の水準も、損益分岐点がこの水準なのでしょう。それを超えたのです。この背景は相当強いですね。クラウドワークスより、ゆっくり展開されています。たぶん実態の改善に時間を要するからなのでしょう。でも本物相場の匂いが、プンプンします。長い時間が経過していますからね。

この銘柄は2010年からです。QBが人気になった時からなのです。それから任天堂に切られ…倒産の危機から、見事に立ち直って来ました。今ではIoTの先端企業の位置づけです。取引先は、みんな大企業ですね。町工場のような小さな会社なのです。それが大企業の村田から評価され、資本提携が実現しているのです。すごいですね。通常はあり得ない話です。鈴木さんの勘と言うか、アドバイスと言うか…。ビルゲイツは、一気に成功の道を歩みましたが…アスキーの残存組は、みんな苦労しています。でもようやくIoT時代の幕開けになります。

この話は自然な流れなのです。リーマンショックを和らげる為に量的緩和を実施、同時に金融規制を強めてきました。金融業の金の亡者を一掃するために、雁字搦めに規制を掛けてきました。カタルは、自己資本比率規制は、やり過ぎていると思っています。丁度、小泉・竹中改革を、カタルは、あの時に批判しました。UFJを潰すのはおかしいと思っていました。鐘紡の解体にも反対しましたね。あの時は花王が手を挙げた訳で…何故、官の組織がシャシャリ出る必要があるのか…不思議でした。

鐘紡は、その後、どうなったでしょう。アークもそうですね。このケースはある程度、必要だったかもしれませんが…決して企業を良くしていませんね。悪い部分を切って、良質な部分だけを残しただけです。誰にでも出来る再生です。ジャパン・ディスプレーもそうです。900円で公募をして、今は150円台です。こんな組織は要りません。完全民営化をして、ヘッジファンドになれば…良いのです。すかいらーくや今度、再上場するUSJなどのケースは成功事例でしょう。真珠の田崎などもそうかもね。

本日の日経新聞の16面の景気指標の「ガバナンスは投資を増やすか?」その通りだと思います。社外取締役は、欧米企業のROEと日本企業のROEの差を、どう考えているのでしょう。時代はIoT時代なのです。決算数字などは、早い話、リアルタイムで集計されている筈で、何故、決算発表が直ぐに発表されないのでしょう。東証は全く仕事をしていませんね。公認会計士の審査もリアルタイムで出来る筈です。まぁ、トヨタのかんばんシステムの不備を見れば、大企業でも、あの程度の進捗度です。社外取締役もトヨタのAA型株式発行を認めた訳で…呆れる構図です。何処まで…村論理を打破して、グローバル化基準をスピーディーに受け入れることができるか…。此処に日本の課題があります。

今日は不満だらけのレポートですね。きっとケネディクスが下がっている為かな? カタルは、期日がまだまだ続きますが…、来月になると500円台で買ったものがなくなります。その辺りが、分岐点かも知れませんね。11月の大統領選を観て…新しい方針を決めようと考えています。それでは…また明日。でも、ユビキタスのチャートは綺麗ですね。株価は全てを知っているという、「効率的市場仮説」が存在するのですが…果たして現実は、どうなのでしょう。

ユビキタス(3858)の日足推移

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