カタル:株の世界には、様々な格言が存在します。有名なのは「人の行く裏に道あり、花の山」と言うものでしょうか? 実に株式投資の真髄を表している様に思います。基本的に株式投資は、少数派が勝利をおさめ、多数派は敗退します。つまり損をする人は多く、儲ける人は少ないのでしょう。カタル自身、証券マン人生を歩み、株で大儲けした人に、余りあったことがありません。しかし中には居ます。少し変わった人が、儲けている様に感じています。普通の人は、大概、損をします。
間違いない投資方法は、NHKなどが、株が大きく下がり「大暴落している」と報道している時に、買いに来るお客様ですね。それも買うのは、一流企業で…所謂、優良株と一般的に言われる銘柄を買うのですね。パナソニック、ソニーなどの、もう確立されている企業の年初来安値を更新している様な銘柄を、現物で買います。この人達は、普段は株の売買をしませんから、証券会社にとっては、良いお客ではありませんが、兎に角、お金持ちです。ドンドン買いますね。一般の人が追証で、泣く泣く投げている所を買いに来るのです。でも1年に1回、登場するかどうか…なのです。
この投資のやり方は、辛抱強くないと出来ません。証券マンのお客さんで、こんな人ばかりだと商売になりません。一番いいカモは、目先の上下に一喜一憂する一般的なお客さんです。株が下がれば、もうだめだ…と投げ、上がると…もっと上がる…と強気になる人ですね。でも結局、最後は、この人達もとったり取られたりで…上手くは行きません。昔は手数料が高く、同じ価格で売り買いをしても税金などを取られると、33回程度売り買いをすれば…元金は消えてなくなります。儲かるのは胴元の証券会社や取引所だけ…です。
腕のいいセールスマンは、お客様の資産を減らさずに、売り買いを続けさせることができるセールスです。だから株屋は、大概、目先人気の株ばかりに注目します。巷に流れるニュースを材料に、もう一段高するかどうか? それを考え…取り組みます。でも人気と言うのは、何処まで続くか…。そんな事は、誰にでも分かりませんからね。大概、企業業績が上向いているものを買えば、たとえ一時的に高値を買ったとしても…また戻る確率が高いのです。だから高値を買って下がる株を買えば良いのですが…一般の人は下げた所を買いませんね。逆に売りたくなるのです。カタルはSUMCOを900円から買い下がっていました。
ところが…株は難しく、誰もが安心して買えるような株は、大きく育ちません。むしろこんな株が、何故、上がるのか? 理解に苦しむ銘柄の方が、良く儲かる確率が高いと思います。カタルの経験上、常に危ない銘柄を選択します。リスクを取ります。一般的に良い銘柄と言うより…意見が割れる株が、良いようです。クラウドワークスのような事例ですね。当たれば大きく…、夢の大きな会社は、相場も育つようですね。市場には、常に売り方と買い方が存在し、双方の意見が割れます。意見対立が激しいほど、相場は長く続き、尚且つ大きくなります。
基本的に、株で大儲けする人は、諦めない人です。そうして株価が下げたら、どんどん買う人が、たいがい儲かるように思います。昔は日本全体のGDPが増え続け、名目の世界だったので、株はどんな株でも基本的に上がりました。全体が底上げしますね。だからバブル期は1000円割れの銘柄を探すのが難しく…たしか1000円割れは、20銘柄ほどだったかな? 新日鉄なども900円台で、割れていたように思います。
でも実質の世界、つまりデフレ時代になると、どんな株も下げ続けます。皆さんは成長率が2%なんか…と、馬鹿にするかもしれませんが、全体の底上げの数字が5%にもなれば、凄いのです。今の中国は、色々問題点を指摘されていますが、なかなかどうして…指導者は優れています。
日本車が貿易摩擦問題で、昔、米国との間で問題になりました。そうして日本はプラザ合意を受け入れました。もし受け入れなかったら、輸入制限処置の発動だったのでしょうが…他のやり方が、在ったんじゃないかと思います。 今では、トヨタだけかな? 300万台体制を確立して、雇用を守っていると豪語するのは…。でもこれって…本当に正しいのでしょうか? カタルにはサッパリポンです。このせいで空洞化を阻止しようとして、労働体制を変え、徐々に変化を受け入れたやり方が、本当に正しかったのでしょうか?
正社員ではなく、非正規社員を導入して、中小企業には製品価格の引き下げをノルマとして強要してきました。まるで蟹工船のような…小林多喜二の世界です。カタルは間違っている様に思いますね。ファブレス企業のTSMCは、いまや世界を代表する企業に育っています。ファブレスやEMSと言う受託生産企業が、大きく伸びるのは、貿易摩擦が世界的に起きる時です。丁度、プラザ合意の少し前に、この生産の在り方が生まれました。ところが日本は雇用が大切だと言い、このグローバル化の流れに逆らい続けて来て、失われた時代を永遠に続けています。
実質の世界から、未だに抜け出せていませんね。まもなく一人あたりのGDPでも中国に追い付かれます。上海などの大都市の優良企業に勤める社員の年収は、おそらく200万円ほどでしょう。日本の非正規社員や介護などの低所得職業と…遜色はありませんね。日本でも200万~300万円程度の収入で、暮らしている人は大勢います。トヨタ社長に問いたいですね。本当に、目先の雇用を守る事が大切なのかどうか…。結局、時間を掛けて空洞化を選択したに過ぎないような気がします。エルピーダの挫折を観ると、そう感じます。中途半端な規模のJDIは、一体これから、どうなるのでしょう。必要な設備投資も出来ないのです。でも最近は、有機ELもなかなか製品の品質を保てずに、中国のスマフォメーカーで躍進しているOPPOは、サムソンの有機ELから、JDIの液晶に調達を変えたと言います。まだ有機ELは問題を多く抱えています。
だからシャープのIGUZOは、まだまだ競争力がありますが、アップルは常に最先端を要求しますからね。今日のレポートも支離滅裂ですね。「人の裏を行く…」云々は、ケネディクスの信用買い残が、6300万台から1500万台に減ったのを書こうとしたのです。この10月で、だいたい、ぶら下がり組は一掃されるでしょう。年内には調整は完全に完了しますね。板状況を観ると、やはり自社株買いの効果はあるようで、下値は切り上がっているように感じます。来年は、楽しみですね。
結構、カタルの見通しは当たっているようですが…こいつの為に、トータルでの成績はこの3年間、まるで駄目なのです。まるで魔性の魅力を秘めた悪女のイメージです。早く…名目の世界が確立されると良いですね。
さて金融規制克服論からIoT時代の幕開け、ユビキタスも、いよいよ車載器時代を迎えます。コネクティッドカーは、IoT時代の必須のアイテムです。同時に並行して新時代を築きつつある半導体の価格は、下がる事を知りません。今やスポット価格は、うなぎ登りですね。通常、8Gbなどの新タイプが世に出ると、4Gbなどの製品価格は崩れ始めると思うのですが…2ドルを超えても、価格がどんどん上向いています。何処まで伸びるのか? 果たしてクリスマス商戦が終った時は、大きく値下がりしているのかどうか…。この辺りの見方が半導体株の焦点ですね。
カタルはITバブルから、17年を迎えるので、2000年のITバブルが理想買いで…途中、リーマンショックを挟んだので、進化のスピードが遅れましたが、いよいよIoT時代が幕開けしたと考えています。この理由の根底を支えるのは、VRの登場や車のコネクティッド化です。
繋がる車と言うIoT時代を象徴する車が、来年は続々と標準化します。先ずは渋滞情報のカーナビ取り入れですね。随時に変化する渋滞情報を元に、AIが自動的に一番早い時間で着く道を選別してくれます。ほら…良く高速道路が渋滞していると、一般道の方が早いか…それとも、このまま高速に乗っていた方が、早いか悩みますね。この問題は、これからなくなりますね。車の車載搭載器はカーナビが進化したものになるから、デンソウは富士通テンを子会社化したのですね。
何故、昨年パイオニアが相場になり、JVCKWなども上がったか?その時代背景はあるのです。パイオニアはシコリが強いですが…JVCKWはヘッジファンドが絡んでおり、M&Aに発展する要素はありますね。当然、ユビキタスは、カーナビにQBが登載されており、一気に需要が広がります。村田と共同開発のWiFiモジュールも活きますね。セキュリティーが重要な要素になります。このような背景があるから、IoTのユビキタスの株価は下がりません。ただ企業業績の変化率が鈍いために、夢は大きいのですが…昔のような値動きを期待するのはどうか…。でも本物の展開に見えます。
今日はカタル銘柄のJTECも上がっているし…、半導体のSUMCOも、みんな確りしています。惜しかったね。やはり760円の指値は、きつかったのです。カタルは述べていましたね。800円割れなら、どこでもOKとレポートで書いています。事実、カタルは800円でも買っています。その下はなかなか買えなかったけれど…。何れ4ケタ奪回は決まったようなものでしょう。本日は855円の目先の壁を抜いています。今の株価は43円も上がり864円ですが、先ずは成り行きで買うのですね。安い所を上手に買いたいと思うのでしょうが…結局、高値を買うようになるのが一般的です。
調整のクラウドワークスも、この過程が重要なのです。この揉み合いが肥やしになります。馬鹿は、上手に買おうとしますが、自分は馬鹿だと思い…先ずは、「勘を信じて」即、行動するに限ります。要するに、上手に買う事は出来ないのです。それが株の世界と言うものでしょう。今日は雑談程度で…の内容でしたね。
昨日、日経に、日銀の「限界論」が載っていましたが、あれは嘘です。日銀が、やる気になったら、何でもできます。要するに指導者の度量の問題ですね。器が小さいから、失敗するのです。カタルにやらせれば…一気に、インフレの名目世界が確立します。企業はジャンジャン設備投資をしますね。簡単なんですが…馬鹿が上に居ると、末端は苦労します。それでは…また明日。