時代の鏡

今日は「昨日の解説」でしたね。カタル自身は「メディア」が吠えており…現状での「トランプ関税」は過大評価の印象です。既に…市場価格に「反映されている」と言う認識です。年初に…「米国株特集」をしたという事は、既にカタル自身が「割高」に思っていたのでしょう。その為に…AI革命の「シンギュラリティ」と言う「仮説」まで…考えたわけです。

その理由は、トランプ相場で「乖離」が広がったからです。どんな株も「乖離調整」を経て…企業業績の変化と株価の検証作業をするわけです。その過程で、市場は選別を促進させて…銘柄を「淘汰」します。基本的には「企業業績」が、株価の位置を決めます。その過程で色んな「アヤ」があり、「企業カラー」が反映されて…「市場価格」が決まって行きます。

基本的には「独自性」のない商品である一般的な「汎用品」は。参入障壁が低いので利益率も低いし…競争相手も多いのです。しかし規模の拡大、つまり市場がガンガン伸びる時は、成長を続けます。売上げの拡大が、利益の増大になるからです。戦後の「物のない時代」からの日本の成長過程は、安い労働賃金を利用して…経済全体のパイが拡大したので「総資産経営」が功を奏しました。

「日立」(6501)と言う重電メーカーの成長過程は「時代の鏡」です。この話は、後でしましょう。

「アップル」(AAPL)の株価 推移

米国株の乖離は高く…ここでは「アップル」(AAPL)の株価推移を観ると…分かると思います。米国の株価指数も同じことです。「アップル」の株価を用いて、その様子を解説しています。先ずは「a」の部分で、本来なら…「調整波動」に入る筈です。しかし「イレギュラー」で…トランプ・ラリーにより、「b」の相場になりました。だから、カタルは理解に苦しみ…AI革命の「シンギュラリティ説」を年初から考えたのです。現状は「c」と同様の調整期間が必要と思っており…この後は「d」のパターンを頭に描いています。

しかし「就任」早々に「トランプ関税」を打ち出し、市場は、早々…「スタグフレーション懸念」を伝えています。

カタルは、トランプが「大嫌い」です。もともと…彼は、「ちゃぶ台返し」をする人間です。しかも…犯罪に「手を染める」ような輩です。でも彼は、馬鹿ではなく…優秀なのでしょう。だから、ここまで…上り詰めたのでしょう。

「リバースレポ」の推移

市場は「過剰な流動性」がトランプ相場を支えた「面」も否めないのです。ここでは…その様子を、前から述べている「リバースレポ」の推移を観ましょう。このグラフは良く出来ており…FRBのバランスシートも載っています。黒のラインがFRBの資産状況でしょう。

既に…過剰なお金は吸い上げられたと思っています。だからFRBは、この3月に「QT」政策の変更に動きました。たぶん、まもなく…停止をするでしょう。この動向と…株価は連動をします。だから…「ヘッジファンド、米景気循環株に買い-関税懸念でも経済悲観せず」と言う考え方を、カタルは皆さんに昨日は紹介をしました。

あまりにメディアは先走って…「悲観論」を訴えています。そうして、この後は「減税論」が出てきます。その為に…マスクは連邦政府の「リストラ」を実施しています。そんなに暴落をするような環境ではないと思っています。最近は「緩衝材」の役目を果たすべき「機関投資家」様は「馬鹿」ですから…「アルゴ」の影に怯えて…市場が「過度にブレ」ています。

この「アルゴリズム」は、基本的に…「目先」が主体なのです。買った瞬間に、売りを出したり…株を売った瞬間に、買い物が増えます。だから…適度に株を売りながら…上を買い続けると「アルゴ」が働き…その「アルゴ」に、自分の玉をぶつける「短期売買」が、テスタさんなどの「売買手法」です。

「ユビキタス」(3858) の日足

少しお金が在れば…誰でも応用できます。そんな仕組みも、知らずに…困った市場です。カタルは、実際に、その挑戦を何回か…しています。少し古くは「ユビキタス」(3858)、最近は「ココペリ」(4167)かな?_カタルのような「貧乏人」でも…ある程度の「関与」は出来ます。

「ココペリ」(4167) の日足

さて話を、次に進めます。

「ソフトバンク」(9984) の月足

カタルは自慢ではありませんが、1997年から1998年にかけ、日本には「IR」(Investor Relations)と言う投資情報を提供する会社が必要だと…考えて「起業」の道を探りました。だから、この「IRNET」の会社を興したのです。しかし…その過程でITバブルが発生して、本来は「株好き」ですから、話が進んでいた企業の担当者に「お詫びのメール」を入れて「株屋の道」を続けます。その時に、「ソフトバンク」(9984)が急騰して行き、カタルの所得も年間で2000万円を超えてきたから…大丈夫だと思ったのです。

その当時、日立を訪問したのです。日立も「ご多分に漏れず」、まだ…「IR」(Investor Relations)専門の部署はなく…社長室、室長に面談しました。そうしたら、日立は「変わらない」ことが社風である…と言うのです。茨城県にある日立市は、企業城下町です。日立は、何でもかんでも、自分達で豆腐まで作る…と言われていました。それ程、手広く事業を拡大させてきました。所謂、総資産経営です。でも…流石です。今では「ROE経営の鏡」と評されています。傘下の「日立金属」などを手放したからです。そうして…利益率重視の「ROE経営」に舵を切りました。

もともと…「松下電産」(パナソニック=6752)の方が早かったのですが…途中で「いばらの道」の…「電池」に傾斜しました。電池に強い「三洋電機」を買収したからでしょう。2011年の話しです。2003年頃、松下電器は、外部に企業を売らず「松下寿」などを「自前の傘下」にしました。そうして2008年に社名を「パナソニック」に変えたのは、その時分に、統合が完了したからでしょう。「日立」と違うのは、必要ない部分を「捨てなかった」ことでしょう。だから株価は低迷しています。

同じ「構造改革」でも道を間違えると…「成功」と「失敗」に分かれます。

中国政府に招かれた…外資企業

この構造改革は、なかなか…進展をしなかったのです。「村社会論理」の弊害です。ようやく…「トヨタ」(7201)と「日本製鉄」(5401)が開始しました。基本的に…今回の中国に招待された企業トップを観ると…日本では、この「日立」と「トヨタ」が招かれています。

何故、カタルがこの中で「デンソー」(6902)に注目しているか? ご理解いただけるでしょう。目先ではないのです。カタルは「時代投資」を推奨しています。

日経平均株の週足推移

カタルは日本の「構造改革」が、トランプ関税より増している(強い)と思っています。その理由の一つが中国の動きです。今回の習近平の中国への「投資加速」を謡う会合は、中国の基本方針を変えるものでしょう。日経新聞の中国離れの加速を防ぐ意味もありますが、「逆襲の一手」でも…あります。だから…方針の違う「アリババ」も容認しました。

何故、トランプが「強硬路線」を歩めないか? 

米国は「二つの赤字」を抱えています。貿易赤字に、財政赤字です。基本的に、資本を引き揚げられたら、お終いです。「普通の国」になるという事は、そういう事です。ドルと言う基軸通貨を「利用できない」という事になります。だから中国は、ずっと「金」を買い続けています。そうして関連のサイトを読みましょう。もう一つは日経新聞です。

問題は、日本の「構造改革」が遅れるかどうか…。だから10万円程度の商品券問題を問うべきではないのです。この問題とラピダスの出資問題は、日本の構造改革の進展度を観る上で欠かせない現象です。時代の時間軸が、何処にあるのか? ここが問題なのです。

基本的に「基本路線」は、既に決まっていますが、その「時間軸」の問題なのです。だいたい…「概略」が掴めましたか? 

「クックパッド」(2193) の日足

あまり…動揺をすることはないのです。それより「クックパッド」(2193)などの低迷を続けていた「新興株」は、次々に「底堅い」動きから株価は高くなってきています。「BASE」(4477)を観ると分かります。あるいは金曜日はあの相場の中でも「エムスリー」(2413)は、比較的…「強い値動き」でした。

「BASE」(4477) の日足

だから「タイミー」(215A)の話も、しなくてはなりません。此方の話が相変わらず…何回も蒸し返されています。集英社です。しつこく…何回も続いています。東京新聞と双璧です。

「タイミー」(215A)の 日足

しかし…先日、紹介したダイヤモンドの記事は「厚生労働の指導」の下で、「規約」を変えたと報道されています。通常は政策指導部が現状を容認したから…「指導」で済んだのでしょう。時代は「タイミー」を必要としています。「タイミー」の出現は、「時代の要請」なのです。この株が最高値を抜けないようでは、日本には、「明日はない」のでしょう。

株式投資と言うのは、時代を写す「鏡」なのです。だから社会現象と、市場で生まれる株価は、密接に繋がっています。この値動きと、社会現象が、同じ方向性を示すのが、大相場になります。スマフォを作った「アップル」は、時代を先行しました。歴史を創った企業ですよ。車の誕生と、同じようなものです。今度は「AIロボット」の時代になります。

時代の「覇者」の企業を見つけて…投資を続けるなら、お金が10倍ではなく…最低で100倍です。ともすれば…1000倍になるかもしれません。これが時代投資の「醍醐味」です。

「醍醐寺」の桜を、住友林業は「クローン技術」を使って…組織培養に成功し、今は日吉大社、「日吉桜」の組織培養苗を全国に配るそうです。真庭の「醍醐桜」の樹齢は1000年とも伝わる「一本桜」です。

樹齢1000年を超える…1000倍の株式投資を、楽しみたいものです。また明日。



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  1. 2015.05.31

    パッシブ運用
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