かたる:面白いものです。時間の概念はやはり大切なものです。カタルは「Sell in May…」以降の相場に、敢えて…負け戦を覚悟して果敢に挑戦してきました。しかし…結果は惨敗でした。
何度、トライしても駄目だったのです。激流に逆らって泳ごうとしても駄目なのですね。ソニー株を6000円割れで推奨し、辛うじて1割程度の上昇に過ぎません。これじゃ機関投資家なら、いざ知らず…個人投資家は惨敗でしょう。他の多くの株は半値になっています。なにも「メルカリ」を引き合いにするまでもありません。この株のこの株価ラインは公募価格だから抵抗するでしょうが…たぶん駄目でしょう。一度は割れる可能性が高いように見えます。
人間の感情と言うのは、時間の概念には勝てません。故に…優秀な弁護士は、困難な揉め事は直ぐに処理せず時間を置きます。よちゃんの顧客で、一流領域の弁護士は、この「時間概念の大切さ」を説いていたそうです。株式相場も似たところがあります。人間の感情など…実に、いい加減な感覚です。此処では…恋愛を考えると分かりやすいでしょう。感情の高まりは長く続くものではありません。
本日の相場は、今までなら米中貿易摩擦問題で警戒感が生まれ株価は大幅安する筈ですが、実際は違います。中国制裁により…日本企業が浮上する構図もあり得るのでしょう。あるいは中国のグローバル・ルール適用により、門戸の解放も考えられます。これまでのメディアはマイナス面ばかりを強調してきましたが、色んな見方が存在するのでしょう。
米国では半導体株は弱い展開とか言っていましたが…SUMCOは朝方こそ安かったようですが、その後はプラス圏になっています。これなら…「底入れ」かも知れませんね。そもそもDXI指標をみると…目先は底入れ展開に見えます。この数字、カタルがSUMCOを推奨していた頃は1万を割れていたのです。確かにピーク時より下げていますが、27000割れで底入れして反転しています。グラフを短期のものですが…此方です。今度、期間の長い物を紹介しましょう。
まぁ、実際の株価上昇は11月になってからでしょうが…多くの銘柄が「底入れ」し始めているように見えます。「進化論」の見方の一つとして…カタルは米国の長期金利の上昇を容認しています。 JPモルガンのダイモン氏も同様の意見のようで、5%水準を掲げているとか…報道されています。彼は銀行家ですから当たり前なのですが…可能性は高いのです。でも今は、カタルの進化論と同じように…非常に稀な見解で、市場からの支持を受けていません。
一般的には景気がピークを迎え、利上げも、あと2回か3回程度の観測で…その後は下げるという景気後退論が一般的です。1年半と言う限られた相場と言う見方が主流なのです。
今日は小野薬品が3000円台に復帰しています。 薬価改定の動きが予想通りだったのでしょう。前回はルールを破って引き下げたので非難を受けました。故に当たり前なのでしょう。ここでも時間が解決に結びついています。
調整と言うのは、ある程度の時間が必要なのでしょう。此処で重要なことは…僕らは株価で判断しますが…実際は株価ではなく「時間で投資をする」重要性を学ぶことでしょう。
金融相場→中間反落→業績相場の強気相場から、逆金融相場→中間反騰→逆業績相場の弱気相場は、景気循環から見たセオリーです。このセオリーを超越するものは、なかなか見つかりません。
本日はカタルが取り上げている株、オンパレードの印象です。追証地獄から離脱できるかな?
ここで…土曜日のレポートでWSJの「5G、一般消費者にとって何を意味する?」の記事を紹介しましたが…これは有料会員向けの記事のようです。このなかで重要なことが述べられていましたから、改めて紹介しておきます。
この記事の下りで…4Gでは基地局は10マイル(約16キロ)まで電波を送れるのだそうですが、5Gでは1000フィート(300メートル)で…窓や壁などが障害になるそうです。
この記事が本当かどうか…分かりませんが、事実なら、これは非常に重要です。しかし5GはWiFi並みの低電力で可能との事です。イメージとしては、アンテナを建てれば充分なのかな?…と言う感覚でしょうか? 光ファイバーとアンテナ需要が膨大に発生するのでしょうか?
この記事を読み、改めて…古河電工の株価に興味を持った次第です。カタルは情報量の増大で回線が多く必要になると考えていましたが…。違うイメージです。
基礎知識を補わないとなりません。相場観と言うか…株価の方向性は、新しい事象に出会うたびに…修正されていきます。
東邦チタンもそうですね。スポンジチタンの値上げ報道は確かなようです。株価の動きをみると、そう感じています。相場は、こんなもんじゃないからね。後で暇な時に計算してみます。此処では、そもそも「損益分岐点」の考え方が、確りできているかどうか…が重要です。
メールを読むと…カタルは「株価位置」の解説をしているのにも拘わらず…多くの読者が、株価位置の高い株しか…興味を持たないようです。
このような基礎的な知識が会得できてないと…何度も、失敗を重ねることになりますよ。株は腐りません。食品とは違います。でも時代性を加味しての旬の時期がありますが…。だから株価位置の髙い株を、どうしても買いたいなら…待てばいいのです。人気は長続きしませんよ。
でも…待っている間に株価が下げてくると、今度は不思議なもので…人間は買いたくなくなります。その感情を乗り越える困難さを克服できるなら…儲かるようになるのでしょう。どの株も…必ず、上昇局面、反落局面、再上昇と言う循環になります。時代の流れに乗っているなら、天井はドンドン高くなります。
基本的な名目経済では、株価はインフレ率を超える上昇をするのです。そうでないと市場経済の仕組みが維持されません。ある意味で仮想通貨の原理に似たところがあります。でも仮想通貨は、配当も自社株買いもしません。あんなものは、やはり虚像でしょう。金は金利も生みませんが…加工し宝飾品に出来ます。でも仮想通貨は実体がないのです。
やはり…カタルにはサッパリポンの世界です。今日は、この辺でお終いです。
さて休み中に、ご案内したように…IRNETでは現在、半年に一度の有料会員の募集をしております。料金は…半年間で57240円です。皆さんからの応募を、お待ちしております。詳しくは日曜日のレポートの末尾をご覧ください。