かたる米国債2年物は0.7%前後をウロウロしており、依然として9月の利上げ懸念が存在するようです。新聞などはドラスティックな上海総合株価指数を、今回の株安要因としていますが、根底にあるのは1937年問題ですね。最近ようやく、さまざまな話題が表舞台に登場するようになっています。サマーズ前財務長官の寄稿文は、2月らしいのですが…フィナンシャルタイムズに「危機」と言う言葉を用いて、利上げをけん制していることを今日のヤフーニュースで知りました。此方です。彼の発言は的を射ている様に感じています。その内容の追加は此方です。
問題は…イエレン女史が、前から年内の利上げを述べている点ですね。この辺りが…米国株の動向を弱くしているのでしょう。ヘッジファンドは、政策の歪みを突いて稼ぐ集団です。このチャンスを利用しない手はありません。だから今回の下落が、このタイミングで起きたのでしょう。問題は二幕、三幕があるかどうか…なのです。うちのかみさんが、インドネシアの新幹線計画は、中国に決まったの、それとも日本?…て聞かれ、続報がないから、きっと中国だったんじゃないの?…と応えたら、違いましたね。計画そのものが白紙撤回になったようです。此処にも…1937年問題が影を落としています。
更に本日、イタリア2位のウニクレディト銀行のリストラ記事を見ました。これは今回、新たに発表されたものかどうか…。原稿を書くにあたり、ネット上で再び探しましたが、発見できずに、少しあやふやです。昔に発表されたリストラかも、知れませんからね。兎に角、ずっと金融界はリストラです。カタルはサマーズが言うように…インフレが確実になってから、利上げしても良いと思っています。昨晩は、ECBのドラギ総裁が原油価格下落の影響により目標を修正し、緩和延長を示唆し、さらに追加緩和も…との報道です。しかし米国株はこれを受け、当初は上げましたが…勢いは続かずに沈みました。上海総合株価が上がった時も、米国株は同じような動きでした。明らかに、1937年問題に…市場は脅えている様子です。
あらら…三菱UFJは前回の748.3円に、再び接近していますね。716円近辺まで再び模索するのかどうか…。カタルは原油価格などを見ても分かるように…、ヘッジファンドは矛を収めていると考えています。来週になれば結果は分かるでしょう。このような米国の環境下の時に、日本の三重野元日銀総裁は「実体経済は株や土地が下がっても影響は受けない」と発言をして、利上げを実施しました。あの90年代初頭に、僕ら証券マンは失望に暮れていました。でも今は、日本株が一番強い筈ですが…、相場付きは明らかに力強さを欠いていますね。まぁ、いつもそうですが…買い場と言うものは、こんな「不安な気持ち」が増幅させられるものです。余程の馬鹿でない限り…なかなか儲けられませんね。
馬鹿になり切った筈のカタル君、この8月は、大幅に投資金額を増やしたのが、裏目に出るかどうか…非常に危ういのです。まぁ、最悪、建玉を全て現引きすればいいのですが…、既に2割は、やられています。トホホ…。この分じゃ、来週にも三菱UFJの826.7円越え…と思っていましたが、何か、出ないと苦しいですね。早く、ハッキリしたアナウンスをFRBは出した方が良いと思っています。2年物金利はなかなか下がりません。0.6%台か0.5%台まで下がれば…相場も盛り返すのでしょうが…。煮え切らない動きですからね。
切り返しの先鋒と見ていたアイフルも、今日で5日間連続の下落です。前回は200日線割れからの反発でした。この水準は414円ですね。まぁ、400円を割れたらアウトでしょうね。仕方ないのかな? 過払い請求の峠が見えているのかどうか…。通期の利益は71億で、過払いは四半期で63億ですから、年間で252億円です。つまり利益は3.5倍に膨らみますね。既に引当金を積んでいますから、期限が切れると、この特別利益も計上か…との思惑が存在しましたが、実態は厳しいのかも知れません。アコムも同様ですね。シャープは強く、空売りの期日かな?これだけがカタルの持ち株で利食い圏なのです。他は全部ヤラレですからね。本当に嫌になります。
暗い話ばかり、最近は出ているので…。視点を変えて、ヤマダ電機は店舗の改装工事をするそうですね。一時、家電量販店で勝ち組と言われていましたが、近年はヤマダ電機も落ちぶれていましたが、ここ数年、再び復活してきたようです。インバウンド需要も多少あるのでしょうが…、株価的には興味を惹かれます。あれれ…三菱UFJは、僅かに10銭ですが、先の安値を下回りましたね。748.3円を更新し、748.2円まで下げました。日経平均株価は163円安で18000円の攻防です。でも25日の716円を下回らない限り、大丈夫なのですが…。やはり一筋縄では、行きませんね。8日は来週の火曜日ですね。25日の安値から数え、2週間が経過します。此処を乗り切れば、売り物も消化していることだし…明確な支持となると思いますが、日本はシルバーウィークの連休があるのですね。通常、長い休みはリスクが増すので…嫌がります。
一方、同じ日本郵政の類似企業の第一生命は、理論通りの展開ですね。この辺りはおそらく、個人の信用買い残のぶら下がりの問題なのでしょう。ケネディクスの信用買い残は、かなり減ったとは言え、依然4000万株近い数字ですからね。でも最近の売り板は薄くなっています。少し買えば、株価は飛びますね。一般的に言えますが、どの株も整理が進行しています。この所の空売り比率は40%を超える日も珍しくありません。つまり実商いの4割が、株を持ってない連中の売り物なのですね。如何に、デフレマインドが甦っているか…。分かるというものです。既に株価は、前回、日銀がハローウィン緩和を実施した水準を、いろんな指標面からみて、下回っています。でも黒田さんはインフレ目標の達成に自信を示していますが…。
ただ日銀の当座預金残高は225兆円にも達しています。これを動かすためには付利金利の撤廃などの政策が考えられます。なかなか流動性に罠から脱出できない為に、更なる手を打つべきかもしれませんね。でも彼は消費税の引き上げを政策のポイントに於いていますからね。来年かも知れませんが、明らかに中だるみ現象が広がっています。しかし大林組の株価は1053円と、今日も25円高しています。つまり内需は堅調なのでしょうね。地所の1兆円規模のタワービル計画、ヤマダ電機の改装工事など、ホテルオークラもそうですね。
カタルは以前、三菱化工機(6331)を推奨しました。理由は石油価格関連の設備投資を期待しての推奨でしたが、市場では実際は、水素ステーションの建設で株価が馬鹿上がりしました。当然、カタルは利食いを早々にして、空売り推奨を、一時はしたほどです。今回は日阪製作所を薦めています。理由は生活関連用品の設備投資が期待できるからですね。熱交換機器を含め、食品や薬品などの業界にも強いからですね。でも市場の評価は低いのです。純資産が1700円もあり、20円配当をしているにも拘らず、最近の株価は1000円を割れています。理由は本社移転の経費計上や、新規採用を増やした為に、若干、利益の伸びが少ないと見られているからでしょう。しかし内需の需要は改善しており、受注は16%増です。この株は過小資本銘柄であり、何かきっかけがあれば、株価は何処かで2000円台に噴き上げても、不思議ではありません。故に日銀短観を見て打診買いをしたのですが、今の所は不発です。
あまりにメディアが上海総合株価指数の下落を、中国不安に結びつけ…どんどん書きたてるので、市場は極端に、悲観シナリオを織り込みましたね。こんな時に、通常は、「ガラ」(大暴落)は来ません。カタルがヘッジファンドの担当者なら、逆に一度、株価をカチ上げるタイミングを見て、大きく上げでとり、それから再び売り仕掛けをします。その方が利幅は取れますからね。市場は常に揺れます。今は、どちらかと言えば、非常に悲観色だけに見えますね。あとは自分自身の力量の問題です。カタルは今回の調整期間を9月のFOMCまでとしました。通常は期限が迫っているので、そろそろ新しい動きが出ても不思議ではない頃合いなのです。
金持ちは粛々とドル平均法で買い続け、貧乏人も出来れば我慢をして、でも貧乏人は無理をしないことです。株の世界は、いつも…魔坂、まさか…の突発材料が出てきますからね。でもまた買ってみたい水準ですね。三菱UFJは740円台ですね。この株が沈むようでは、どれをやっても一緒のように見えます。本当は大成や大林のような銘柄を仕掛けるのが正解かも知れませんが…カタルは、やはりスケベなのでしょうね。常にハイリスクを狙いますからね。本当に困った性格です。少し程度、買うつもりなら、シルバーウィーク明けの方が良いかも知れません。今の水準はきっと、金持ちだけが買える水準なのでしょう。それでは、また明日。