アーカイブ:2018年11月4日

敢えて選択した進化論

カタルが「進化論」を打ち立てたのは。いつ頃でしょう? 「債券のフラット化」に逆らった解釈ですから、それ以降なのですが…。この債券のフラット化は、やがて逆イールドに向かい、この状態になると…金利負担が強過ぎて、経済成長が落ちることを示しますから、やがて業績が悪化して景気後退局面に入ります。

この状態にならず…債券のフラット化から、スティープ化する現象を「進化論」では述べています。技術進化が、金利負担を上回り…成長率を加速させるという考え方です。つまり未来に対する期待値が増して行きます。長期金利と言うのは未来の期待値への表れですね。

進化が遅れている国では、改善余地が大きいので、相対的にGDPの成長率も高いのです。道路や鉄道網を整備するだけで、貨幣の乗数効果はドンドン上がります。でも先進国の場合、基礎的な社会基盤整備は終わり、お金を投入しても波及効果が小さいのです。自然に貨幣の乗数効果は下がります。

でも…技術進化で革新的な変化が訪れようとしています。AIなどの導入により、人間の仕事がどんどん整理されより効率的な分野を求めます。その変化が凄まじいスピードで一気に広がる段階に来ています。これがシンギュラリティーです。スマフォ誕生からの歴史をみれば分かります。5G時代になると格段に違いを実感できるでしょう。「みちびき」もようやく4機体制になり、農業の実験などが一気に進みます。スパコンの利用など…。

だからカタルが早いかも知れないが、敢えて進化論を持ち出したのです。しかしやはり完全に述べるのが早く失敗でした。カタルクラブの会員の方にも述べていますが、カタルは日経平均株価が10万円になるイメージを考えて行くと、このラインの株式が底入れして株価上昇にならないと成り立たないのです。だからこそ、ここ半年程度、進化論に拘って来たのでしょう。

たぶん30日前後の安値を、下値にして…これからの株式は株価波動が反転するのでしょう。しかしレポートで述べているように、あと2週間程度はまだまだ株価は揺れます。

でも…どちらか分かりませんが、取りあえず、カタルは、相場は逆金融相場から中間反騰へ移行するのだろうと考えています。この過程が進化論に繋がるか…、あるいは景気後退期に突入するかどうかは分かりません。それは、この後のFRBの政策が非常に重要です。既にドル債務問題は表面化しており…新興国の雄である中国の減速もはっきりしています。

インフレに陥ってないのに更なる利上げを実行すべきなのか、よく考えねばなりません。しかし…この歴史的な緩和局面で米国企業の借り入れも増えており淘汰すべきタイミングなのでしょう。だから12月は仕方ないのでしょうが…来年は余程慎重に対応しないとなりません。デジタル課税問題もあります。

SUMCOのチャート

此処ではSUMCOと古河電工のチャートを示しておきますが…先ずは75日線をクリアしない事には、先の話に進めません。

古河電工のチャート

古河電工は幸い…通期を減額しましたが、1Qが47円と愕然とし不安を与えましたが、2Qは一株当たりの利益が92円と数字が戻っています。一過性の費用増との解釈で良いのかもしれません。もしそうなら、会社社側は、通期を326円予想から283円に減額しましたが、47+92+92+92=323円ですから、わざわざ減額する必要もないことになります。今回の会社説明会で改善が明らかになっています。

あの2日間連続の5万株の打診買いが大物だと良いですね。決算を見て楽しみに変化しています。

SUMCOや古河電工、安川電機もそうですが…このラインの底入れが株価上昇には欠かせないものだから、敢えて「持ち出している」話なのです。カタルは小野薬、NPC以降…あまり新たな銘柄を打ち出していません。掲げている銘柄もカタル向きではない日経225の銘柄が殆どです。東芝、SUMCOに古河電工などは大型株の部類ですね。東邦チタンは異質ですが…ケネディクスは前からのテーマです。

何故、新規の銘柄を打ち上げないのか? 基本は駄目な相場なのです。債券のフラット化の意味を考えれば分かりますね。世界金融のドルは絞られているのです。景気とか企業業績とかは…基本的にお金の流れるスピードと量が関係しています。それが減速している訳です。それなのに…多く人はそんな背景を知っているのかどうか…これはどうだろう?…と銘柄を聞いてきますが、カタルが、考えた銘柄が上がらずに…他の銘柄がどんどん上がる道理がありません。カタルは、一応はソコソコのレベルの投資家ですよ。

何度も述べています。カタルが推奨して買い続けてやられていれば、それを買っておけば良いのです。カタルは全部、公開しています。その情報を上手く活かせばいいのでしょう。

儲けることは、そんなに難しいことではありません。

古河電工とSUMCOは後ろ向きな発想です。東邦チタンやケネディクス、東芝とは全然違いますね。この違いが分からないようでは…もっと勉強すべきなのでしょう。市場には、「効率的市場仮説」と言う命題がある程で…皆さんが知っている株式の材料は、もう既に株価に織り込まれています。だから自分勝手な読みをしないことです。

ゴタクは兎も角、いよいよ1年で一番儲ける相場に突入するアノマリーの季節です。互いに頑張りましょうね。それではまた明日。



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