アーカイブ:2018年11月27日

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かたる:今の焦点は米中貿易摩擦なのでしょうか?

それともカタルが気にするFRBの金融政策動向か?

でもそう単純に分けられません。米中摩擦懸念が米国の投資に影響を与えお金の動きが鈍っていました。中古住宅販売は前年度ではマイナスですが、久しぶりに(7か月ぶり)522万戸と…前月比では520万戸からプラス圏に戻したとの事です。在庫不足が懸念されていましたが、3か月連続で増加しているそうです。単価の上昇率は3.8%との数字です。

昨日の米国株は大きく戻っていましたが、アップルは関税引き上げ懸念がある為か…マイナス圏に押される場面もあり、引け間際に上昇したようです。たぶん25%課税をしてもアイホーンなどは10%程度に抑えられて、関税が発動される能性が高いのでしょう。

習近平氏の親父さんは、文化大革命で悲劇を味わった人ですから、年少期の習近平氏は、それを見て育っています。なにしろ…洞窟生活をしたそうです。故に人間の出来がトランプ氏と比べ格段に違います。交渉力は人間の器の勝負です。米国の妥協が焦点になるのでしょう。でも安全保障まで広げると…中国は曲げない論理があります。トランプは中間選挙で下院の主導権を奪われ、台湾では民進党が敗退しています。この流れは…でも政治の駆け引きは難しい。

サウジの原油生産量が過去最高とか…。これはトランプ政権の要請に応えた動きでしょう。トルコのカショギ氏問題を封印しています。一方、ロシアとウクライナの問題も勃発しました。どのように相場観を組み立てるか? 様々な不確定要素があり難しいのです。

ブルームバーグなどに…多くの米国金利問題のレポートが載っています。こんなにたくさんの関連レポートを、今までは見たことがありません。つまり急速に、この問題が「市場に浸透している」訳です。例えば此方など…(他にはこんなものも…)挙げたらキリがありません。

これは基本ですが、僕らの知っている情報は末端の世界です。僕らは最終ランナーなのです。つまり知ったら、お終いの「古い情報」です。水面下では次の準備が始まっている訳です。しかも世の中の事象は様々な見方が存在します。

今回のゴーン問題もそうです。カタルはこのような動きが鎖国制度を生んでおり、M&Aの動きを阻害している事を懸念しています。その為に、日本の進化はどんどん遅れます。ゴーンはどうでも良いのです。

でもロイターは内部告発を透明性と主張しており、社外取締役の重要性を謳っているレポートも多いです。一方、WSJでは高額報酬における文化の違いを述べていました。色んな見方があります。

株式投資も同じで、観方が違えば…株価の読みも変わります。今回のように個別株要因はあまり変わってないのに…市場リスクが高まり、その為に株価が押されている株がずいぶん多いですね。

これは実質時代の清貧思想下では、もっと大きな下げになります。逆に名目時代下ではもっとアクティブな目に見えない付加価値が、株価にプラスされます。人間の行動が活発になるか、消極的になるかで…お金の動き方が変わります。

景気とは、お金の動く「量と速度」をかけたものです。かけ算です。マネタリベースはお金の量を示し、その流通速度が問題です。日本は後者の流通速度に問題を抱えます。年寄より若者の所得を増やし…尚且つ、活発に動く事を考えないとなりませんが、清貧思想の動きをみると…みんなが腰砕けになります。どんな人も挑戦してみよう…と、心が動くように成功者を(称える)数多く生むことが肝要です。

だからカタルはリクルート事件もライブドアも、今回のゴーン問題も、少し違和感を持っています。日銀が一所懸命にお金を動かそうとしても…金融庁はスルガを罰する。政策に一貫性がありません。でも中国は共産党政権下で、スマートコミュニティーに邁進しています。製造2025は、その事を示しています。「一帯一路」も「債務の罠」との見方もありますが…経済回廊(道路など)の整備に欠かせないアイテムです。

経済活動が鈍り食えなくなると…必ず暴動や革命、そうして戦争が起きます。これが歴史の教訓です。ルールは必要ですが、どこで制御するか…難しいさじ加減があります。

カタルはこの年末年始、一貫して「東邦チタン」と「東芝」に的を絞り推奨しています。まだ皆さんが期待するほどの動きにはならないでしょうが、もう「秒読み」段階です。東芝の株価は変動率が高いですね。この意味は、目先の玉が吸い上がっているのでしょう。ある時に…心理が変わります。

まだ板状況をみると早いようにも感じますが…時間の問題でしょう。カタルは3800円以下の株価なら、何処を買っても…儲かると思っています。本日の寄り前の気配値は安く、買いを入れましたが、指値が厳しく買えていません。昨日は後場からも追加で買いました。

一方、朝高だった東邦チタンの高値は1339円です。先日の1327円を抜きました。今、カタルは1297円で1000株を、また買ってみました。早ければ、今週後半でしょうが…たぶん来週だろうと思っています。故に1300円割れを丹念に買えば、きっと報われるでしょう。

その理由を随時公開しています。先日はMLCCの話をしました。このMLCCは増産体制にあり、需要は落ちません。むしろ更なる増産を求められる環境下にあります。つまり売上高営業利益率33.8%は落ちません。

米国の在庫状況

代わって主力の金属チタンです。此方はなかなか市況が改善しませんでした。でも今年は6年ぶりの値上げが通り、在庫状況などが改善しています。この事は前回の会社説明会資料にも載っています。此方です。

しかも主要な使用先の航空機需要は落ちません。8年分の受注残を抱えていると言います。余程、世情が混乱しない限り、この需要は伸びが増すばかりです。だって人口増のアジア圏の所得はドンドン上がり、日本にもインバウンド需要が増しています。アジア圏は昭和30年代の活気あふれる国々が、ドンドン増加しているのです。社長の西山さんが強気になる背景があるのです。

在庫が消え…需要が増せば、スポンジチタンの需要はドンドン増します。問題は今、どの程度で、これからどうなるか? 今の金属チタン事業の営業利益率は8.6%に過ぎません。でもこれからどうなるか? 想像してみて下さい。 世界ではロシア、カザフスタン、中国など日本の競争相手ですが、エンジンパーツなどは、高度な技術水準を求められ認証が必要になります。

このエンジンを製作しているのは、今、落ちぶれて売却が噂されるGE(ゼネラルエレクトリック)と先日、全日空向けでトラブルを起こしたRR(ロールスロイス)、そうしてPW(プラットアンドホイットニー)です。GEやPWは米国の会社です。RRはイギリスです。

米中貿易でボーイングの生産を気にしますが、基本構造は、兎に角、豊富な受注残(8年分)を抱えています。これは業界の慣行なのでしょう。契約によりキャンセルも自由です。先ずは此方の決算短信が参考になりますから見ておいて下さい。明日はこの話をします。(たぶん)何故、この時期に東邦チタンに注目しているか、その理由が分かります。

良いですか…大切なお金を投じるわけです。故に闇雲にムードだけで動いてはなりません。しかしちゃんとした背景が存在するなら、後は時間の問題です。カタルはいつも述べています。上がる銘柄は、既に決まっているのです。問題はいつ、その現象が起こるか?

カタルはまもなくソフトバンクの上場問題からの需給懸念、そうして期日問題など含め様々な不確定要素が明らかになります。故に株価は、年末年始は必ず高くなります。だから早めに動きましょう。

その為には、自分自身も自分の目で状況を確かめ…納得した投資が必要です。誰かがこう言ったから…と他人に責任を転嫁せず、自分がどう考えて、どう行動するか…。その結果は全て自分で責任を負うのです。これが当たり前の大人の対応です。

自分で決断を下して、行動するのです。カタルのレポートは市場に様々な意見がある一つの見方ですね。後の選択は自分自身がやるのです。それでは…また明日。



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