アーカイブ:2018年11月18日

危機意識の欠如

企業経営者の危機意識の欠如が、日経新聞の一面に書かれています。だからこそM&Aを盛んにして、保身経営者を排除しなくてはなりません。何かいい事例が出て来ると良いのですが…。

過去、日本は「日本空港ビルディング」や「ブルドックソース」などで…村論理の判定をしています。だから外国人投資家は動かなくなりました。故に外部資本の導入が鈍いのでしょう。だからこそ…今回の東芝の事例は非常に意義がある相場なのです。車谷さんが、どう振舞うかにより、日本の未来図が変わります。

今回、多くの読者から、あれはどうか…これはどうか…と言う提案を頂きました。しかし昨日も述べたように、今は微妙な関係にあります。

基本は外部要因なのです。内部要因は非常の良くても…この外部要因で相場が壊されます。全体相場が上がるのと…下がるのでは、個別株の相場の成り立ちにも大きな影響を与えます。株価は外部要因の「市場リスク」と内部要因の個別株の業績などの出来により、相場が形成されています。

カタルは述べています。小野薬品、NPCの相場状況を事例に…今の逆金融相場から中間反騰か…進化論化に向かう全体相場の状況を前から語っています。

この状況下で2兆円を大きく超える資金を吸い上げるソフトバンクは、異常な光景に映ります。日銀が700億円ずつ10回吸いあげ4か月近いのです。やはり大きな金額です。たぶん10月30日の底入れから綺麗に立ち上がらないのは…その資金吸収の為でしょう。

本来東芝は、もっと上がって良いはずなのです。GSはリスクを取り東芝の6000億円を集め、日本人はソフトバンクの2兆60000億円程度集めるか…。どっちが正義なのか?

証券界が沈むわけです。能力のない馬鹿が上に一杯います。官僚も政治家もみんな馬鹿ぞろいの村論理です。ただ、ようやく期待値が育まれている所です。 やはり「失われた時代」からの完全離脱には、時間が必要なのですね。何しろ30年もかけて作ってきた清貧思想だから、この転換もかなり時間がかかるのでしょう。

でも市場は段々洗練されるのでしょう。カタルのレポートが正しいわけではないけれど…このような草の根運動は至る所にあり、いろんな意見が自分の努力で見られます。やはりネット時代は凄い事です。今までは、作られた大手のニュースだけで、我々は洗脳されていました。でも今は世界中の多様な意見を見ることが出来ます。翻訳ソフトもかなりの精度になっています。言葉の壁も、あと僅かで消えるのでしょう。

さて…相場の話ですが、カタルは今回「腹を括る」と言うレポートを、この年末年の相場に臨み書きました。この意味はいろんな背景が隠されています。かなりの確率で株式相場は中間反騰(進化論)に入ります。カタルには…もう始まっているように感じられます。

東邦チタンの日足

東邦チタンと日経平均株価の比較推移

例えば、東邦チタンの10月30日からの…この動きです。このチャートは非常に強いものです。しかも信用の売りを吸収して上昇しているのです。他の銘柄を見れば分かります。多くはケネディクスのように業績は良いのに…株価は下げています。これは需給バランスによるものでしょう。企業業績の未来不安と言うか…業績が大きく落ちないのにSUMCOのように株価は半値になっています。古河電工は緩む程度でしょうが…これも半値以下です。ソニーは、かなり良いのに…この水準です。

あの時に、小野薬やNPCの相場が綺麗に立ち上がらないわけです。これは外部要因の資金がドンドンと吸い上げられている為でしょう。東芝は鉄板相場と…述べました。でもこの程度の現状です。7000億円ですよ。時価総額と比較すると4割近いのでしょう。株価が上がったので、今は27%です。車谷さんが、本気なら株価は吹っ飛ぶのが常識です。でも事前の裏取引がある可能性はあります。

つまり…かなり外部要因が弱いのです。でももう11月18日ですからね。いくら多額の資金でも2兆や3兆の吸い上げで、どんどん沈むとは考えられません。むしろこの好機を世界のヘッジファンドは「虎視眈々」と狙っているのでしょう。何しろ海外勢は既に多額の資金を引き揚げています。売るほうも上げないと売れません。

仮に世界経済がどんどんエスカレートして、最悪のシナリオを辿ったとしても…一度は反騰するのがセオリーでしょう。

今週は何故、東邦チタンを選択したのか…順番に説明しましょう。カタルが選択した理由の一番は業績の変化率の高さです。現状での話ではなく…これからどんどん変わります。これは、ほぼ確定しています。だから狙っている筋が存在するのでしょう。でも成功するかどうかは…外部環境にも影響されます。

来年2月は、もう数字が固まっていますから、企業業績は大きく増額されます。今回は、まだ7か月しか経過しておらず…やはり通期まで増額にするのはサラリーマン根性として難しかったのでしょう。何しろ貿易戦争や中国の減速が気にかかります。でも先週は、何故か…中国株は日本株と比較しても、かなり強かったですね。
心配されていましたが、この程度の圧力では、中国より米国の方がシステム転換の影響を大きく受ける可能性があるのでしょう。

米国株の減税効果は薄れ、時間のカンフル剤はどんどん消えていきます。逆に不動産相場を見ていると中国の主導部は優秀です。問題は知的財産権の価値を、どう変更させるか。ここで潰さないと米国は中国に敗北する可能性が高くなります。

中国は国家体制でスマートコミュニティー化を加速させています。5G時代の情報管理では先駆者です。何しろ共産党はネット検索で様々なデータを管理し言論統制をしています。これからの時代は、この情報の利用の仕方で勝敗が分かれます。ビックデータの解析力がモノを言う時代になります。中国は共産党の監視社会なので…その技術が長けています。

このように株式相場をしていると…真剣に未来を考え、米国のクアルコム、インターデジタルとスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアに、中国のファーウェイの戦いの構図が見えてきます。遅々として進まない日本の動きは村論理の社会構造にあります。

新聞屋が「軽減税率」を利用するのです。如何に、曲がっている論理か分かります。正義を主張する新聞屋が、食うために行動している現実です。このバランス感覚も難しいですね。

この11月下旬に向けた、この場面は…既に始まっていると思われる玉拾いに参加して、年末年始の相場へ向けた態勢固めの相場なのでしょう。カタルはそう考えています。今日は紙面がないので東邦チタンの具体的な背景を書けませんでした、カタルがこの年末年始の銘柄に選別した理由は、ちゃんと存在しますから、随時、公開していきます。

それでは…、また明日。



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