アーカイブ:2020年12月

村社会と大岡裁き

カタルの好きな人気番組でAXNの「ブレイキング・バッド」総集編をやっていました。このドラマは高校の教師が肺がんに侵され、自分の知識を生かし麻薬?覚せい剤?ドラマでは「メス」と言っていましたが、それを生産する物語です。

残された家族のことを思い、彼はお金を稼ぐために犯罪に走ります。しかし…昨日のドラマで麻薬捜査官の義理の弟に問う場面がありました。今はこうやって酒を飲んでいるが、禁酒法時代は違法なのに…時代が変化して今は合法化される。自分が「メス」を作っているのですが、暗黙に義理の弟に麻薬を作って、何が悪いのだろうと…謎かけしているような場面がありました。

日本では大麻は違法扱いで、自分が持っていても吸っていても違法で検挙されます。しかし欧米では、合法化されているところが多くあります。逆に日本では電子タバコと言うのかな?パイプたばこは認められていますが、タイでは駄目だと言います。

カタルは小さい頃、他人に迷惑をかけないことが、最低限のルールだと教わりました。ですが…失われた時代を通じ、色んなことを考えるようになっています。

今回の安倍首相の「桜を観る会」の問題は、自身の選挙活動のために、本来は公職である立場で開かれる行事を私物化して利用している公私混同のモラル面の問題。この予算は税金でしょうから、もっと厳格に使われるべきかもしれません。

さらに今回は、この会を利用した選挙運動とも言える後援会に対し費用を負担した行為が選挙民に対する買収?のような…意味もあるのかもしれません。政治資金規正法と言うのはどんなものなのでしょう。

そういえば…昔、社員の頃、地元の渡辺秀雄元郵政大臣の秘書をしていた友達に、後援会の旅行に誘われました。新潟から東京で一泊をして国会議事堂を観光して、ホテルで代議士を交えて会食をします。そうしてその席に親分だった中曾根康弘元総理が応援にやって来て記念撮影をします。確か…かなり格安な旅行プランでした。おそらく…不足分は代議士側が負担をしているのでしょう。

こんな事は当たり前なのです。昔からの慣行です。それなら何故、安倍さんだけが問題にされたのでしょう。野党議員でも同じでしょう。サッパリなのです。何も特別なケースではないのです。

ゴーンに関連する裁判のケリー被告の裁判で、公にしないで高額の報酬をもらう方法はないか?という事を、部下がケリーから問われたそうです。報酬を隠そうとしたのです。もし…日本で10億、20億円と言う金額の報酬制度が定着していたら、この犯罪は起きなかった可能性があります。

東芝が臨時の株主総会を求められ揺れています。東京ドームは、このような株主からの突き上げで…MBOと言うか、TOBになったのです。東京ドームの企業業績は落ちていますから批判されて当然です。

日本の仕組みは「大岡裁き」を前提にして、村社会の構造が成り立っています。その村論理を私物化すると、一罰百戒の意味を込めて地検は動くのでしょう。世間に対する警告です。そうして…この大岡裁きは、世間から支持されてきました。フェアなルールではないのです。常ケース・バイ・ケースで、分かり辛いのです。

社会のユトリガなくなり、自分の生活環境と他人を比較します。そうすると自分の置かれた環境とニュースになる事象のギャップが不満になります。特に今はコロナ禍ですから、この影響の格差はどんどん広がっています。旅行や飲食など…タクシーの運転手も同じでしょう。自分がその立場にならないと、本当の痛みは分かりません。

SGホールディング(9143)の日足推移

「失われた」時代は、どんどんギスギス感が広がり、とうとう日本一就職難の電通という企業でも労働問題が起きました。だから高橋まつりさんの自殺を切っ掛けに、社会は動いたのです。すぐにヤマト運輸などの社会現象に至り、今年の値上がり率上位に、佐川急便(SGHD=9143)が登場したそうです。

しかしここに来て再び批判報道が強くなっているように感じています。「他人の不幸は蜜の味」なのでしょう。「五十歩百歩」の世界での背比べです。

村社会構造が成り立たなくなっている背景は、社会に「ユトリ」がないからです。だから安倍政権を叩き、菅さんを叩く勢力が存在をするのでしょう。政治家を馬鹿にする官僚は非常に多いのです。主従関係が認識されていません。幹部の官僚は自分たちが政策を実行しているという幻覚を見ているのでしょう。

官僚をうまく使う処世術が必要になります。菅さんは、人事面で強権を振るうと言われていますから、敵も多いのでしょう。確かにパフォーマンス優れた河野大臣のような喋りは下手ですが、カタルは実績をあげる実務派と思っています。折角の脱炭素化の環境なのに、何故、表に出てこないのか? 小泉進次郎を今は寂しく感じています。パフォーマンスを意識的に制限しているのか…。それとも、そもそも能力がないのか? 次期指導者のトップですから、やはり気になります。

昨日に続き、本日も分かり辛いレポートです。カタル自身、迷っていますからね。どの方向性が正しい道なのか? ただ地検の立場では実績も必要なのでしょうが…もっと時代感覚を取り入れた行動を望んでいます。東芝の株主総会に経産省が関与するなんて…。腹立たしいにも程があります。証取法は、確か…投資家保護のもとにできた法律なので、どこかに抵触をするんじゃないかな? これは既存株主を馬鹿にした話です。 問題行動に見えます。東芝の動向は、今後も…試金石の一つになります。

これから…年内最終の会員レポートを書きますから、会員の方は明日にでもお読みください。



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