好調な株式相場と裏腹に…カタルの成績は、昨日、話したように失敗をしています。今年は相場観や銘柄の選択は合っています。しかしタイミングがずれているケースが多く、折角の好調な相場を満喫できないでいるのが実情です。損をしている訳ではありませんが、大儲けとは程遠い現実です。
その為に何故、今回の失敗に陥ったか? その反省を昨日はしました。原因は、昨日述べたようなもので…明らかです。
でも辛うじて…全面打撃を受けてないのはケネディクスのTOBのお陰でもあります。
この発表を受け読者から、大きく意見が分かれた二つのタイプのメールを頂きました。一つは一応利食いになった為か…成功を祝うメールです。「おめでとう」と言う…目先の成功を祝うメールを多く頂きました。
発表直前にも、TOBの可能性を述べていたからでしょう。理由は経営者の慎重な態度が気に入らないからです。ですが…この保守的な慎重姿勢の為、今回のコロナ禍でも大きな打撃を受けず、企業業績はマズマズです。読者から提案を頂いた不動産業のリニューアルをして…目先の利益をあげて、転売をしている自転車操業の「ビーロット」(3452)の企業業績をみると分かります。
このコロナ禍の環境では当然の帰結ですが、不動産売買は鈍り、目先の収益は落ちます。先日発表された企業業績の下方修正、通期予測を、一株当たり178円から、なんと…17円に修正しています。赤字の可能性も、依然…残っているのでしょう。
事実、海外勢の不動産ファンドの中では清算に追い込まれるところもあるほどです。運用益が目先は悪化するのは否めません。ケネディクスの一株利益が40円に減額したのはまともな方です。故に、TOBになり目先の高値を超えたTOB価格は妥当だと言う判断も一部にはあります。
しかし…そもそもケネディクスの宮島さんは一所懸命に利益を追求していません。いつも保守的な選択をしていました。だから…初めての自己開発の横浜の大型不動産の案件が利益計上されるまで…カタルはケネディクスを追うつもりでした。
来年から再来年に掛けての…収益化でしょう。このタイミングでのTOBです。この最悪期と言うは、悪い時期に安く買えるから「三井住友ファイナンス&リリース:(SMFL)が動いたのでしょう。これはファンドの買いですから、いずれ何処かに転売をするのでしょう。奇妙なTOBです。
このレポートは、この憶測にカタルが意見をするレポートではありません。
野村証券の買い増しなど…水面下では色んな駆け引きが進行していると思われます。しかしそんな憶測は、あまり意味がありません。上場が維持されるなら、相場として面白いのですが…何れ、TOBで消えるとすれば…750円が、850円や1000円、はたまた駆け引きがあって1200円になっても…相場としては、寿命が尽きています。どうせ…来年初めには、何らかの形で決着されるのでしょう。
つまり…カタルの真の狙いであった「仕手化」からくる大相場の芽は、TOBでほぼ消え始めています。だから1000円まで買い続けるとしたカタルの仕手化の大相場としての狙いは消え…成功と言うより「失敗の部類」かもしれません。どちらかと言えば…失望感と言う落胆の感情の方が、カタルには強いのでしょう。
しかし株価は…一度チャート上の770円の関門を抜けたので、チャート論から言えば…前回指摘したような月足のゴールデンクロスのような価値が、あるのかもしれません。あの時の指摘は、今回のTOBを予測はなく、単にチャート論から、株価が上昇するタイミングに在ったことを指摘しています。同じことで、今回は778円かな?まで、株価は上昇し、前回のエリオットが買収に関与した高値770円を抜いたことは「暗黙の暗示」かもしれません。
この上昇に助けられ…ロコンドの失敗が軽減されています。
本日は昨日の相場の流れに続き、失敗の元凶であるロコンド株の考察をレポートするのが主眼です。既に株価が示すようにイナゴ族は全滅です。カタルは当初、株価4000円前後の時に現物株だけを少し残して…信用分はゼロの状態でした。
株価が下がって来たので、確か3200円辺りから100株、3100円で100株と言う程度の打診買いのイメージでした。例の自動車関連株の立ち上げりの遅さから…自分の相場シナリオの転換を疑い、「3割乱高下説」に傾き買い始めたのが、今回の失敗の原因です。
市場には、昔から、「3割乱高下に向かえ!」と言う諺があります。
諺と言うのは…ある意味で長い経験則から生まれたアノマリー現象ですから、統計学的に確率が高いのでしょう。その辺りから本格に買いは始めました。だから平均買値は高値より1000円ほど下値の3000円前後の筈です。
しかし…株は、難しいものです。SUMCOなどの上昇は最近です。しかもDXI指数は12月に入ってから上昇を始めました。カタルの性格上、休むことをしません。どんなに困難な見通しでも、何かある筈だと思い、その可能性に追求して行動をするタイプです。ケネディクスの宮島さんが、嫌いなわけです。彼の行動を見ると一所懸命に働かない「保身野郎」に思えます。あの程度の成績は、どんなバカでも作れる成績です。ですが…創設期の宮島さんは違いました。やはりリーマン後の金融庁の政策に脅えたのでしょう。
あの強硬政策は、経験をしたものでないと分からないでしょう。宮島さんがトラウマを抱えるのは、ある意味で当然で、仕方ないのでしょう。
カタルが一所懸命にやっていないと言うのは、同業のオープンハウスと比較すると分かります。この環境下では…オープンハウスの行動が普通です。と言うより、上位組の成功者かな? この時期にTOBをする方です。本当は、ケネディクスがTOBをされるのではなく、する方の筈です。
さて…カタルの性格を書いていたら…また焦点がぼけますから戻します。つまり2018年と同じ失敗を繰り返しています。あの時は春の段階で、小野薬品などの成功で、通期目標の資産倍増を達成していました。ですが…この性格ですから、更なる高みを目指し、下がることを承知で、古河電工を手掛け…年末にはアノマリーを信じて…東邦チタンを選択して討ち死にしています。
今回は9月まで…ウハウハ状態で3倍増近くを達成していましたが、まだ損にはなっていませんが、大半の儲けを、既に失っています。その反省を、昨日と本日はしているのです。
カタルの最大の損失の原因はロコンドの値動きが原因です。既にイナゴ族の買値を下回り…7月17日のVWAPは2337円で、安値は2177円でした。その前日はあまり商いをこなしていませんが、2089-2159-2055-2159=1918600です。ついでですから…カタルが問題にしている7月17日は2209-2177-2528-2404=8000900です。
まだ辛うじて…土俵に残っているとも言えますが、半分以上、カタルは既に覚悟を決めています。ただ金曜日は、初めての…変化がいくつか見られています。
先ず、これまでは投げが予想される大幅安の翌日、寄り前の気配値は、更に大幅な下げ模様でしたが、何故か…寄り付きは「買戻しの玉」が入り、寄り前の気配値は実現せず、高く始まる事例が多かったのです。しかし…金曜日は、初めての現象で寄り前の気配値より、高い買い物が入らずに…前日は2335円から窓をあけ寄り値は2316円でした。
しかも寄り付きより、大引けが安い陰線でした。しかしVWAP値の2219.56円より、大引けは高く2225円で引け、僅か5円ほどですが…平均買値よりプラスで終わっています。前日比より安かったのですが…VWAP値より高く引けたのです。この事は「需給面で変化」している様子を示しています。これは…たぶん初めての観察です。
更に…これまでは安値を付けて、2週間の観察期間の最終日に売られていましたが、今回は、この時間経過を待たずに…株価が下落し始めています。完全に期待感が剥落し、調整が終盤になった証でしょう。しかし…まだ分かりません。通常、目に見える形で、一度、「大商い」をしないと…底入れが確定とは言えません。故に、金曜日は期待をしましたが、後場から商いが減りました。
信用買い残が一時、234万株まで膨らみましたが、その後の過程で減り211万まで行きましたが、此処に来て、また増え始めており223万株です。つまり…手代わりの様相も見られます。
この株の判断は「モメンタム投資」をすべきでしょう。大幅な上方乖離の場合、必ず、このような調整過程を経験します。これはどんな成長株でも一緒です。任天堂も…様々な試練を潜り抜け成長を続けました。
カタルが何故、相場の読みを間違ったか?
やはりロコンドが、ずっと…良く見えているためです。カタルの眼には、様々な選択肢が映っていますが…やはり田中君は魅力的に見えるのです。ヤフーの掲示板に参加するような…フライング気味の行動力が魅力です。一所懸命にやっているから…あんな行動に走るのでしょう。
しかし…ロコンドの評価と株価は別物です。株価は需給バランスに左右され、誰がどんなタイミングで買うかなど…先読みは出来ません。
先読みが出来ているなら、ケネディクスをあのタイミングで5万株以上も投げませんからね。追証懸念の為と言っても、耐えようと思えば…耐えられたのです。そうしたらTOBの発表です。通常は決算発表と同時にTOBを発表すべきでしょう。何か、作為的な「いやらしさ」を感じました。宮島と言う人間の本質を見た思いです。
それに引き換え…田中君はやはり合格です。
でも株価はまだ完全に「底入れ」との判断は出来ません。やはり一度、思い切って空売りでも良いから、10万株単位で売ってから株を買うのがセオリーでしょう。カタルが100万株ほど買う力があるなら、株を借りて、一度、10万株単位で高値の期日前に叩きます。そうして…完全に「あく抜け」をさせてから、本格的に買い始めのが本筋の手口でしょう。買うために一旦は売るのです。
金曜日は今回の調整過程で、初めて…変化を感じていますが、まだ自信は全くありません。カタルは既に営業利益15億も…諦めています。前四季報の10億程度の可能性を想定して行動をしています。それでも…3000円を割れる株価は安いと思っています。
何故なら、本業が良いなら、もっと株価位置が高いラインで反発をしている筈です。10月15日の日にカタルは2800円で、ロコンド株を2000株を買いましたが、その日は2985円で引けました。ですが…ピン引けではなく、翌日は下落をしました。その安値は2550円です。
此処へ無理をせずに…、下落を始めて「2週間の観察期間」を設け、更に「モメンタム投資」を、心がけるべきでしょう。
所詮、みんな貧乏人でしょう。金持ちのようにブツブツ投資は、なかなかできません。既に3回以上…強気の人は、株を買っている筈です。これでダメなら、時間を置くしかありません。
時間の経過は、新しい変化を生みます。2750円を抜いてからが、モメンタム投資の打診買い領域で、3350円を抜いてから本格的に押し目買いを始めるのが、通常の買い方なのでしょう。カタルのようなバカ行為はやめましょう。
株式投資は無理をする事ではありません。
賢い投資はモメンタム投資、既に日本株は本格的な名目時代の相場に変化していると思われますから…だから「新高値投資」が有効になります。年初来高値、または上場来高値を更新した銘柄から、選別する方法も有効なのでしょう。この場合はロスカットルールを適用すべきでしょう。相場の若いもの…SUMCOも川崎汽船などは、その部類でしょう。
カタルが、デンマークの海運大手APモラー・マークスの話をしたのが11月19日の今日の市況です。このタイミングが「モメンタム投資」のタイミングなのでしょう。ですが…金曜日に昨年来の高値を更新したばかりです。読者からのメールの指摘で「川崎汽船」(9107)の動きは判明しました。カタルの観察銘柄ではありません。カタルの相場観は、読者からの質問にも支えられています。
本日のレポートの登場させた不動産株の「ビーロット」(3452)は、読者からこの銘柄が良いという指摘を頂いたものです。ですが…カタルはこの会社は自転車操業の利益として、ケネディクスは…資質が違うと回答をしたはずです。
その意味が、今回の減額修正で判明しましたね。メールをくれた読者が、その後、どういう選択をしたか分かりませんが、環境と言うか…時代背景の大切さを学ばれると良いのでしょう。オープンハウスは、この時期に買収をしてケネディクスは逆に買収される口です。
駄目な経営者は、市場原理の中で、残ることが出来ないはずです。それほど…市場経済は村論理ではなく、厳しいものです。
昨日、イチローが智弁和歌山高校の野球部を指導している模様を報道していました。ですが、プロがアマを指導することは、村論理で禁止されているとの事でした。本当に…日本の仕組みは厄介です。市場原理の仕組みの浸透を妨げています。ですが…株価を見ても分かるように…ようやくデフレの関門の22750円から離脱して、日本は、本物の社会構造に変化をします。
だから割安株の川崎汽船は株価修正を始めたのです。この流れはコニカミノルタも同じ流れで、石油資源開発も…同じ流れです。ようやく…来年は全体の底上げ相場が始まるのです。
ですが…所詮は割安株です。やはり…田中君のような本物を目指す経営者を、応援する場が市場原理の世界でしょう。それでは…また明日。失敗でも懲りてないですね。困った性格です。