アーカイブ:2025年2月

コーポレートガバナンス

「コーポレートガバナンス」(企業統治)の概念が、一気に…浸透し始めており、日本経済も大きな転換点を迎えています。「トヨタ」(7203)のROE経営への傾斜は、実際は「2年ほど前」から…開始されていますが、日本経済新聞社が報じたのは、昨年末の12月26日でした。

不思議な事に…「フジメディアHD」(4676)のゴタゴタも、同じ…「企業統治」の話です。発端は、中居君問題が「切っ掛け」ですが、カタルは企業統治の「時代の流れ」が、背景に存在すると考えています。世界がグローバル化になったのはインターネットの普及です。この現象はスマートフォンが誕生して、一気に広がりました。世界中のニュースが末端の人間に届くのです。

今までは「メディア」が報道を、ある意味で、恣意的に捏造は…「オーバー」かも知れませんが、官庁は、記者クラブを持って居り、諸般のニュースを「コントロールした形」で配信しています。でも一般の人は気付きません。一斉に各局が同じような内容を伝える仕組みです。

しかし…インターネットの普及は、この「壁を崩壊」させています。

誰もが…情報源に辿り着ける「SNS」時代ですから…データを操作することが出来ません。データの解釈は、やったものなら分かりますが、同じ事象が、「違う内容」になるケースもあります。「解釈の仕方」と言うのは、難しいものです。同じデータに接しても…受け取る人により、その意味が変わります。

株式投資をしていると時々…奇妙な現実に遭遇します。「良い材料」だと思うのですが、株価が下がるケースも結構あります。逆に「悪い材料」の筈なのに…何故か、株価が上がるケースもあります。最近のケースの具体例を掲げました。

当時の「ABEJA」(5574)の決算短信

「ABEJA」(5574)のケースです。まぁ一応…その時に発表された「決算短信」と株価を掲げておきます。


当時の「ABEJA」(5574)の決算短信 を受けた株価反応

このような減収減益ですが…株価は目先は上がり…そうして下げて安値を付けてから、今回の急騰劇です。この背景は、実際の業績数字と中国の「DeepSeek」(ディープシーク)事件が関連しています。

カタルの観察株で…株を「買おう」と思っていたのですが、なかなか…踏み切れなかった背景もあります。「ジェイドG」(3558)の失敗は、至る所で「祟り」を生んでいます。まぁこの話は、此処で「打ち切り」です。それより…冒頭の企業統治問題の方が大きな材料で時代に流れている「潮流を掴む」ことが、遥かに…「大切」だからです。

皆さんの多くは、カタルほど…熱心に市場を観察していません。カタルは自慢ではありませんが、日本でも有数の視点で相場を語っています。もともと…みなさんの発想とは「視点」が違います。日本をもっと…豊かに、日本の未来を考えて…行動をしています。

その為に過去のレポートを読めば分かります。「政策批判」はしますが、「空売り」はしていません。昨年の春は半導体株の「理解できない株」を批判しました。しかし…「空売り」はしていませんが、買っていません。でもチップレスの「ソシオネクスト」(6526)などは最初だけですが、株を買いました。

そうして…株価が下がって来た時に「エレクトロン」(8035)を23300円で100株だけ買いましたね。直ぐに売りましたが、有言実行です。今の株価は妥当なラインなのでしょう。

でも流石に「日立」(6501)や「重工」(7011)はグローバル価格と述べて批判はしていませんが、後は「業績の推移で」株価は、決まると述べています。この理由は妥当株価に変身をしたからです。まもなく…長く推奨している「三菱UFJ」(8306)も2000円台に乗りますから…カタル自身は「卒業」でしょう。「みずほ」(8411)だけが、株価面では「出遅れ」ています。ただ…この株も何処かで…売ろうと思っています。

「野村証券」(8604)が、名実ともに…株価は4桁に乗りました。カタルが現役時代には、絶対に割れたことがなかった1000円の株価です。「野村証券」と言う会社は、「奥」が深い…会社です。良い経営者に恵まれるなら「三菱UFJ」より…上値になっても不思議ではないのです。

このように…ようやく日本の株価も、どんどん…「グローバル価格」の水準に変って来ました。この一番の理由が「アベノミクス」の「軌道」化です。本当は、もっと早くに変身する筈でしたが…流石、村社会論の「成田時間」が流れます。大相撲界を観るとよく分かります。貧乏人の「朝三暮四」の時間軸ではないのです。

「商船三井」(9104)の 週足推移

だから…チンタラ、チンタラして「商船三井」(9104)のような仕手性のある株が、緩やかな株価上昇になっています。カタルは2021年8月に、今の株価水準を一気に…「先取る」と思っていました。でも失敗をしました。時間軸の読み間違えです。このチャートは日足ではなく「週足」時間ですよ。

今の「成田時間」の相場が「歯痒く」なります。結果は、決まっているのですが…実際の相場が、「カタル時間」でないのです。市場には、人が居ません。まったく…名目時代を知っている人間が皆無です。

たぶん…「タイミー」(215A)は、本物に育つ可能性が在りますが、今は、目先のお金欲しさに…相場作りを知らないようです。やはり…35年と言う時間は、すごい期間なのでしょう。「良い素材」だと思っています。素材が揃っていても、実際の「作り手」がいなければ…無用の長物です。

「さくらインター」(3778) の日足推移

今は「フジクラ」(5803)に「古河電工」(5801)ですか…。「さくらインター」(3778)を「レーザーテック」(6920)にように育てるなら「面白い素材」です。でも少し…欠けますね。先ずは「ラピダス法案」の通過を、待たねばなりません。安倍派閥が活躍できるかどうか…その「資質」が問われます。萩生田さんが頑張れるかどうか…。高市さんもそうです。

カタルはトヨタのROE経営の「浸透度合い」…つまり時代変化の「スピード感」です。

この流れと…政策の信頼性、石破さんの方針です。「楽しい…日本」でした…かね。つまり日本経済の「変身度合い」が、海外投資家に伝わるなら…彼らは日本株を「兆円」単位で買ってきます。5兆円、10兆円と…日本株高になる素地が揃っています。「裁定買い残」の水準を観ていると分かります。今は「2兆円ライン」ですが、この水準が5兆、10兆になるなら日銀のETF株も難なく…捌けます。

「名目時代の確立」の目途は、此処です。

今年は…海外投資家がバンバン…日本株を「買って来るスピード」が上がる可能性があるのです。まぁ「日立」も「重工」も、その予行練習のようなものです。今までは2年から3年の時間を掛けました。「三菱UFJ」の上昇スピードです。

「野村証券」 (8604)の日足推移

昨年初め…一気に「野村証券」株が、約2倍になったから…一気に、「行けるかな?」と思いましたが、地検様の登場が、やはり「堪えた」のでしょう。「政治資金」問題が、「裏金」認定になりました。今年も年初に、同じような「フジメディアHD」事件が起こっています。今年こそ…一気に加速できるなら良いのですが、今のところは、まだ分かりません。

このレポートの続きがあります。今日は「ヒント」だけですね。此方のレポートは、今の米国投資家の本音でしょう。そうして…昨晩は此方の報道を受けて、金利高になって株安になりました。やはり関税は物価高になると…市場は反応をしています。ただ同時に…インフレは、確実に目先は「沈静化」しており、利下げ余地が出て来て、商業不動産問題が一気に、その存在が「薄くなる」かもしれません。今は、まだ…「混とん」としています。

皆さんのレベルに合わせようとすると…膨大な事例を紹介して、イチイチ…その解説が必要になります。まぁ早く…カタルは「卒業」をしたいものです。

もう一度、焦点だけを述べますね。日本の構造改革、今日は「UBE」(4208)のリストラから前向きな投資戦略が日経新聞に載っていました。

構造改革は「負の面」と「プラス面」があるのです。つまり一言で、いうなら「新陳代謝」の促進です。金利が上がり…普通の世界になるという事は「淘汰の時代」でもあります。「日産自動車」(7201)を観ると…分かるでしょう。

このROE経営の進展と政策が上手く絡み…一気に新しい「時代の扉」が開くのだろうと思っているのです。だから「裁定買い残」のグラフを、度々…掲載しているのです。ずっと後の未来を見込んでレポートを作成しています。

医療界の構図

しかし…あまりに早いと、嫌になる時間です。「エムスリー」(2413)が育つかどうかも…重要な視点なのですよ。医師は必要なくなり…やがて「AI」が、代行します。日本は既にその下地が揃っていますが…あとは「政策の力」ですね。

でも日本の政治家はマイナンバーカードをやめて、健康保険証の復活を言う…馬鹿も、いっぱい…居ます。もっと時代の進化を早めましょう。当然…そのスピードに付いて来れない馬鹿が、いっぱい居ますから…その人達は別の形の「生活保護」などで…救う道を模索して、一気に時代進化を求めています。

「エムスリー」(2413) の日足推移

「エムスリー」の株価が、仮に上昇し始めるなら…時間軸が一気に早まります。でもこのレポートは「エムスリー」は、目先は「駄目」だと…述べているのです。時間軸の視点を何処において「相場を張るか」…難しいものです。

トヨタのROE経営が、一気に日本に浸透するなら…海外投資家がバンバン上値を買います。ここが相場の焦点です。事実、此方の報道から…大阪製鋼のTOBが生まれ…日本製鉄が応募する話と…山陽特殊製鋼のTOBの話が繋がっています。

カタルは「USスチール」の前にやることがある…と「国内の整理」の話をしていたのが、一気に始まりました。分かりますね。時代のスピードが「速まっている」話です。フジテレビ問題が表面化したのは、なにも偶然ではないのです。

この「繋がり」が見えるかどうか…。かなり…分かり易く解説したつもりです。明日は海外勢が「株を買う」話をして、この流れの続きを書こうと思っています。また…明日。



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