アーカイブ:2025年2月8日

理想買いと現実買い

昨日の米国株式市場は、予想外の激動に見舞われました。未来への期待と不安が交錯する中、主要指数は大きな変動を見せました。ダウ工業株30種平均は、企業の四半期決算の発表により、一時的に上昇しましたが、その後利益確定の売りが相次ぎ、再び下落しました。S&P 500指数も同様に、テクノロジー銘柄の急伸に支えられながらも、終盤には全体としての市場のセンチメントに押され、伸び悩みました。一方、ナスダック総合指数は、イノベーション企業への期待から一時は上昇するも、市場全体の売り圧力には勝てず、最終的にはわずかにマイナスで終えました。投資家たちは、経済成長の兆しとインフレ懸念の狭間で揺れ動き、未来への道筋を模索している様子が伺えました。

…と言う解説は、「生成AI」が作成した…昨日の米国相場の様子です。まぁ何れの指数も1%前後の下落ですから、大きな下げではありません。しかし雇用統計値は「予想」に届かず…メディアの報道は、「楽観的な解説」が多いですが、雇用統計の改定もあったのですが、カタルの印象は、やはり…明らかに「金利高」が、全体景気に影響を与えているという印象ですが、何故か…米国の金利は4.487%と約1%も上昇しています。+0.047%でした。農林中金の決算を観ても…米国金融の実態が分かります。

通常、カタルの解釈が正しいなら…米国の金利は下がる筈ですが、逆に上がっています。故に…カタルの解釈ではなく、市場の解説通りの印象です。

「エヌビディア」(NVDA)の 日足

この生成AIが作成して「イノベーション企業への期待から一時は上昇するも、市場全体の売り圧力には勝てず、最終的にはわずかにマイナスで終えました。」と言う部分は具体的に…「エヌビディア」(NVDA)の株価は、全体安の中で1.16ドル高の129.84ドルでした。立派ですね。全体市況が弱い中で…株価が高くなったという「価値」が光ります。オプション市場で強弱感が対立しても…依然、その人気を保っています。つまり…カタルが述べたように…約1年近くの「高値の保ち合い場面」を経たので…相場の腰が強くなっているのでしょう。

ARKKの株価

続いて…カタルが考えているシナリオに、若干の金利低下が、新興株市場を「活気づける」と言うものがあります。そのなかの代表格のアーク投信のARKKの株価は…62.76ドルと僅か0.04ドル高ですが、全体安の中でもプラスなのです。しかし…既に「アフターマーケット」市場は62.40ドルと0.36ドル下落しています。

カタルは今年の早い段階で、金利高による「景気後退場面」と言う…シナリオの場面を頭に描いています。完全に景気後退に至らず…トランプ政権は対策をするという読みです。しかしこの7%近い…金利を容認できる景気を維持できる「はず」がないと思っているのです。

ここで…AI導入による「労働生産の効率化」があります。実際に活用している企業は人手を掛けずに生産が向上している…報道を、よく目にします。これが「勝ち組」の企業です。

基本的にAI革命による「シンギュラリティ」と言うのは、人間がロボットに置き換わるSFの世界の話です。その黎明期ですから、ハイテク各社は「兆円レベル」の投資をするのです。データセンターの構築ブームは、長く続くでしょう。しかし…エヌビディアの株価に象徴されるように…どこ辺りまで、今の投資水準が維持できるか…懐疑的な観方が在るのです。最初に先行して走ると目立ちますが、その「持久力」の点で…必ず、「失速」をします。エヌビディアの株価推移は、その象徴的な現象なのです。

同時に…ARKKのキャシーウッド氏は、既に「先を見込み」…ハードではなくソフトの時代が来ると述べています。AIをどう活用するか? その画期的なソフト企業をみんなで探しているのです。そこに登場したのは「ディークシープ」と言う中国企業ですね。だから…市場は次の展開を観て、AIの関連銘柄は一斉に大きく下落しました。期待感の「剥落」です。今の「エヌビディア」の株価は、未来に対する「期待感」が含まれています。

「東京エレクトロン」(8035)の業績

半導体株を観ると分かりますよ。「東京エレクトロン」(8035)の業績は素晴らしいものです。しかし…株価は逆に反応して「下落」をしました。この利益率を観てください。だからPSRは売り上げの2兆4000億円に対して…時価総額は12兆円とPSRは5倍と…「高い評価」です。

「東京エレクトロン」(8035)の 日足

この現象は株価の期待感が剥落しており…今は昨年の春の期待感に現状が何処まで届くか…追い付くかを観ている段階(現実買いの相場)です。昨年の春は、未来に対する期待感の相場で「理想買い」です。

半導体のブームは去ったのですが、今度はAI投資の半導体ブームが、昨年の春に起こって「半導体相場」を押し上げました。つまり半導体と言っても二度の山があったわけです。

「レーザーテック」(6920)の週足

だから「レーザーテック」(6920)の週足を観ると分かりますが…「二つの大きなヤマ」を形成しました。2022年1月、そうして2024年5月です。今はその期待感が完全に剥落しています。だからPERの評価は普通の株の19倍から17倍になっています。一時はPERが100倍を超えていました。この100倍以上のラインは人気が過熱している目安です。この時期は、ほんの「ひと時」なのですが…ワイワイ・ガヤガヤ…と馬鹿が騒ぎます。

でも期待感が剥落した場面を、カタルは「買い場」だと述べて…実際に東京エレクトロンの株を100株だけですが…23300円で株を買って、微益で逃げました。「遊び」ですが…大切な事です。実際に自分で相場を張るから…その相場の過程が「鮮明」に分かるのです。机上論の学者様は、実際に自分の相場を張っている人は、殆ど…いません。実際にやるから身に付く「投資術」なのです。机上論では、相場を理解できません。

カタルがほぼ…毎日「ジェイドG」の株を、売り買いしています。金曜日は、かなり買いました。何回か…に分けて500株ずつですが、1325円まで株を買いに行きました。でも何回買っても「売り物」に押されました。まだ…整理が続く可能性が在ります。しかし…大引けの1320円の指値は買えませんでした。その後1315円にも指値の買い物を用いたもの買えません。

大半の玉が、そのまま…残ったままです。だって昨年の大引けの株価は1526円ですから、それ以上の買値です。昨年、ぎりぎりまで…「損出しのクロス」をしています。だからカタルの売り物が出てくるのは、1500円を超えて…1600円~1700円台に、ならないと「本格的な売り物」は出て来ません。

「BASE」(4477) の日足

このラインに、既に株価の位置が届いているのが「BASE」(4477)です。誰かが株を買い続けているから、このような関門の株価に挑戦をします。いちいち…これだけ、丁寧に株価を解説していても、SNSなどを観ると…全く理解してない連中です。カタルも馬鹿の部類ですが、彼らも…似た者同士です。こんな目先の連中は「烏合の衆」なのです。でも人気株になる「素地」があるから…「烏合の衆」が存在します。

一般的には半導体の相場と同じように…完全に理想買いの相場は終わっており、整理も「最終版」でしょう。仮に…新たな悪材料が出たとしても「材料出尽くし」になる場面です。つまり仮に株価が下がったら買い場なのです。

同じ場面の解説を「UMC」(6615)でもしました。豊田自動織機が340円で株を買っているのに今の株価は300円割れで、いくらでも株を買えるのです。売る人は、目先の金が、どうしても…必要な人だけです。ただいつ株価が上がるか分かりません。こんな場面の株価がゴロゴロしています。

しかし…一連の買収騒動を観れば…「セブン&アイHD」のケースでも、日本時間だと批判されたから「TOB」騒動になっています。そうしたら…セブンイレブンは、災害時の支援物資配達に欠かせないから「買収を認めない」という「政府の体制」です。

それなら、条件を付けて「買収」を認めれば良いのです。他にローソンもファミマもあるのに…セブンイレブンだけではありません。明らかに「村社会論理」を利用した…「甘え」です。こんな事を、いつまでも…繰り返すから「日産自動車」のようになるのです。「日産自動車」は二度目ですよ。折角…再建した優秀な経営者の大恩人であるゴーンを追い出して…。また「失敗の道」を繰り返しています。

もういい加減に「成田闘争」をやめましょう。正しい公明正大の道を歩んで「日本の門戸を開放」すべきでしょう。それがセブン&アイHDの事象です。

資金が足りず…迷走しています。だから米国のセブンイレブンを分離して「スピンアウト」させれば、良いのでしょう。タイも同じです。タイに行けば…セブンイレブンのほぼ…独占です。そうして…それぞれの企業を分離して、米国やタイで上場させて「買収論理」に合うなら応じれば良いのです。カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」が、米国の基盤を欲しければ…スピンアウトしたセブンイレブンを、買収させれば…良いのです。

色んな「やり方」が在ります。今のヘッジファンドが提供するリスクは12%~13%台の金利だと言います。日本の銀行の金利である3%台でしょうが…大違いです。それを超える「企業成長」が出来るなら「MBO」を選択すれば良いし、経営者が出来ないと判断をするなら…カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」のお手並み拝見をすれば良いですね。7兆円で買う言っているのです。

良いですか、東芝のケースのように…無理やり「村社会論理」を強要して、みんなで、その負担をする時期ではありません。だからカタルは最初から「東京電力」の原発問題は、自然災害であり…「東電」に責任はないと述べたのです。

だって監督して指導している政府の原子力委員会は絶大な権力を持っています。その権力を手放しません。だから事故に関係ない「他の電力会社」全てが…東電の原発責任の賠償金を、今でも…電力料金に上乗せして払っています。この為に「大阪チタン」など…「電炉」もそうですが高い電力料金を払って、産業の競争力を奪っているのです。でも政策官僚は利権を保持しており「天下り」です。

いい加減に…フェアな競争社会にすべきです。東芝なんか…くれてやれば良かったのです。能力のない人間が、経営をして…本当に社員が幸せかどうか…。日産自動車の今回のケースを観ると分かります。ルノー傘下でも構いません。理想と現実…規制と自由の基準を、何処に置くか…難しい選択です。

カタルはこのように…「市場原理」主義者です。市場原理がすべて正しい…と思って自分の相場観を常に修正しています。しかし…カタルの「理想社会」はあります。キャッシュレスの公正な社会です。今の村社会は「ケース・バイ・ケース」です。フェアではありません。

カタルは、実際に…税務署員に面談して、接待は一人5000円だと言われました。銀座の鮨屋で…座って普通に食べるだけでも、当時は一人4万円です。でも同じ東京でも、東陽町なら二人で楽しんでも2万円未満でしょう。地方なら、もっと安いのです。岩手なんか…安いですよ。でも魚はピカ一です。

そんなクラブに、顧客を接待して…10万、20万円の領収書も、みんな1万円の査定なのですよ。でも実際に「みのもんた」などは…テレビ局のスタッフを10人も連れて来ても、彼らは「交際費」で認められます。いったい何が違うのでしょう。

結局、税務署に目を付けられたら「正論」を通しても無駄ですから「妥協」するしかありません。これが「村社会論」です。カタルの場合は、銀行口座に在ったお金で足りず…金がないから「サラ金」から1000万円を借りて…800万以上だったと思いましたが…更に「上乗せ」をして、納税しました。たぶん数千万円の納税額でしょう。

実際に、彼らもその事は分かっています。預金額を調べてから「追徴課税」をします。どうしようもないから国税局の前で「焼身自殺」をした事例が、過去に在ったのです。本当の話ですよ。焼身自殺をするまで追い込むのです。税務署は怖いのです。

相場も実際の社会も、自分で「経験」をしてみれば、分かります。カタルが、どんな思いで…友達に、毎月、生活費を借り歩きながら…営業活動が出来ずに、国会図書館に2年間も通い続けて…過去の新聞を読み漁りました。1997年頃の話です。「山一証券」の倒産と言うのは、そういう事です。みんな…「政策」を何処において…行動をするか? とっても大切なことです。

学者先生の植田日銀総裁には、分からないでしょう。

名目と実質賃金の動向

実際の株屋の気持なんか…。何度、高値を買っても「跳ね返される試練」を、30年以上も味わったのです。今は、本当に「ラストチャンス」です。ようやく…2カ月連続で「実質賃金」がプラスになって来ました。老人から働く若者に所得の移転です。「インフレ」と言う事は、普通の社会なのです。老人が「でしゃばる」べき…では、ありません。

フジメディアの日枝なんか…大嫌いです。権力を利用して87歳ですから…確かに、彼は優れていました。だから鹿内さんを追い込んで「フジメディア帝国」を築いた功労者です。しかし「やり過ぎ」だよね。ライブドアの時に、引退すべきなのです。

日経新聞の鶴田さんは、亡くなりました。今の日経新聞の財政面を支えました。日経は卑怯なやり方です。でもそのやり方で…日経新聞の社員は、他の新聞社より「厚遇」です。鶴田さんのお陰です。しかし…どんな権力も腐ります。必ず「弊害」が出てくるのです。あの株主総会の時に…反乱に遭いましたね。2004年だったかな? 鶴田体制批判です。

カタルは「会長」職も「相談役」制度も「顧問」制度も反対の立場です。「院政」を張るべきではありません。まぁ、カタルも、早く…「引退」をしたいものです。

今日は期待感の「理想買い」の相場と。実際の業績を買う「現実買い」の話をしました。今の半導体株は、「現実買い」の場面に移行するところです。

でも相場と言うのは、「理想」を語れるから面白いのです。船株のケースを、何度も、なんども、紹介するのは、あの時に一気に「理想買い」の相場を演じて…そうして「現実買い」になるべきでした。その理想買いがないまま…みんな相場が死んでいます。

そうして…今は「現実買い」で、その「実態の見直し」をしていますが、未だに船株は、これだけの「空前の好景気」だったのに、普通の株価になりません。まだPBRが1倍以下なのです。この理由は清貧思想の「政策」だからです。

清貧思想が、広まり…蔓延っています。植田さんは「株式投資」をして居るかどうか…。ようやく「みずほ銀行」がPBR 1倍を回復してきたのです。この株価の速度と実質賃金のプラスは、密接に結び付いています。「市場の整合性」の話です。ようやく…新しい時代の「黎明期」ですから…大切に、みんなで育てましょう。また明日。

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