昨日のドイツ株は下げましたが、最近は一貫して、ドイツ株は上がっていました。基本的に米国から欧州へ世界の資金は移動しています。その理由は、欧州株の相対的な割安です。
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でも日本人は米国株の動向は伝えますが、あまりこの現象を知らないようです。カタル自身はWSJの報道で知ったのです。
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このグラフに日経平均株価はないのです。いかに世界基準から「見放されている」か…が分かります。
本来なら「スチュワードシップ」から、日本型経営の「構造改革」が進んでいる企業の株価は大きく上がっても不思議ではありません。しかし駄目です。カタルはMLCCの分野で世界トップの「村田製作」(6981)がシェア重視のために20%の利益目標を18%に落とした戦略は「間違っている」ように思っていました。この報道を目にしたときに「村田」と言うのは折角、世界シェアがトップなのに、「情けない」ものだと…狙っていた株でしたが、観察をする比重を落としました。
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しかし…今回のWSJの記事を見て、「なるほど」…「村田製作」の世界戦略が分かるようにも…思え、考え直しています。このように大規模な「持ち合い株の解消」を利用して…世界の投資家に、「名を売るチャンス」かもしれません。
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通常は「株集め」(種玉)をするために、苦労して時間をかけて…下値で株を集めます。良く、なかなか「底値」を離脱できない場合に遭遇します。株は「買い場」の筈ですが、なかなか…株価は綺麗に、「上昇しない」場面です。最近までの「ファナック」(6954)は中国の在庫調整はあったのですが、それを解消したはずなのに、すぐに株価は反騰していません。
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「ニデック」(6594)は、そんなに「業績が悪い」とは、見えませんが、「電動アスクル」の期待感が高かったのか…。この「見込み違い」を、株価はまだ「織り込んでいない」ようにも見えます。「データセンター」の冷却装置は好調でしょうが、なかなか…綺麗な上昇波動に転換しません。
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カタル銘柄で、最近のヒットは「リクルート」(6098)です。その場面はこんな場面からの注目でした。
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そうして200日線から顔を出した後…もう一度、下に戻るか…と思ったのですが、そのまま上に上昇していきました。カタルは、てっきり「また株価は沈む」…と思っていましたが、一気に、「上昇波動」に入ったのです。この理由は、たぶん…自社株買いの「おかわり」などが背景にあるようです。
基本的に「ジェイドG」(3558)を、昨日も「買い続け」ました。かなり、持っているから追加で買おうとせず、「利食い」から入っても良かったのですが、この性格です。市場に否定されると、カタルは「自分自身は間違ってない、市場が間違っている」と思います。まぁ、ある意味で傲慢ですが、ジョージ・ソロスは、「市場が間違っている」矛盾を突いて…イギリス政府に「戦」を仕掛けるほどでした。
もともと…カタルは「大相場型」でないと、なかなか…儲けることができないのでしょう。最近は、長い「失われた時代」と言う「布石」がありますから、なかなか…「手」が入っていても、株価が急騰しません。
これは…「清貧思想の蔓延」のためです。35年間も、基本的に「空売り」相場です。だから日本人の心は、スッカリ…「負け組」人間になっています。故に行動が委縮しています。今回の「船株相場」は、本当に不思議でした。
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本来の海運株は、こんな値動きではありません。もっと「仕手性」が発揮され、一気に割高水準まで…株価は持ち上がるものです。そうして仕手戦に発展します。でも今は「おかみ」が直ぐに規制をします。自己責任逃避のために過剰な清貧思想なのです。別に株屋の世界だけではなく…社会全体が「予防線」を張っているのです。
船株などは、一気に「割安感」が是正される場面になっても、なかなか株価は飛んでいません。通常は一度、「下げた後」、そのまま「急騰相場に入る」ものです。そうして仕手戦に発展します。ところが…現実の株価は「チンタラ」と動く相場です。船株ですよ。変動率が激しい株がこの値動きです。狂っています。
これが、今の日本の置かれた現状なのでしょう。株価が上がるとしても「石橋を叩いても」渡らない…人間ばかりに「成り下がった」のです。積極派閥が、時代をリードするのですが、社会全体が、その人たちの「足」を引っ張ります。
みんなで応援すれば良いものを…みんなで「ケチ」をつける社会です。だから「清貧思想」の松平定信の「寛政の改革」に、今の時代をダブらせて表現をしています。しかし…江戸時代のような「情報が伝わらない」時代の調整時間を、既に、とっくに超えているのです。今回の日本は35年間ですよ。昨年、ようやく「バブル」期の高値(38915円)を超えて、今はその調整期間です。
この期間は「トヨタ」(7203)のROE経営転換により…たぶん「日本製鉄」(5401)も加速すると思いますが、今は、その「分岐点の時代観」でしょう。だから「日本製鉄」も純資産価値の5170円を回復して…「トヨタ」も高値の3891円を超えて「1万円台」になるのでしょう。特に自動車業界の時代変革は激しく…中国のBYDに勝つのは、容易ではないのです。既にAI機能を搭載したSDV時代に入りました。この覇権争いのために、国を挙げた戦略が欠かせません。しかも、その「開発のスピード」が問題なのです。中国は、既に実用化段階なのです。
メディアが「正しい時代観」を、日本国民に伝えてないから…日本の「ホンダ」(7267)と「日産」(7201)の統合が「とん挫する」ような…「成田時間」の選択になります。時間がないのです。
「日産自動車」を良く知っているゴーンは「日産はあまりにもプライドが高すぎた」と述べていました。だからカタル「御公家様」集団と述べました。そんな時間はないのに、さっぱり…時代観が認識できていません。「東芝」もそうだったのです。自分たちが、「凋落」しているのに…現状認識もできない村社会論です。基本はここですよ。
だから東京地検の「政治資金問題」を、高い…「国策の観点」である視点が、足りない行動だと批判をしたのです。
欧州と日本株の違いは、はっきり言って、この「国策の選択」の違いです。村論理に甘えるのも「いい加減にしろ」と述べたのです。そうして、これからは「淘汰の時代だ」とカタルは述べています。都市銀行の株価は、軒並みPBR1倍の目標に届いてきましたが、「地銀」は、まだまだで…論外です。だから会員には早くに京都銀行を伝えました。今は「京都FG」(5844)です。今は売り出し中です。
今日は、出先なので…この辺で「原稿」はお終いです。まぁノンビリやりましょう。また明日。今日は「隣の浜ちゃん」と一緒に、宇奈月温泉で一杯やるのです。彼は、横浜から富山に引っ越しました。カタルとは一回り違いますから、もう81歳だそうです。また後日、暇の時に「ブツブツ」の近況を兼ねて…伝えます。