東京の…この時期の天気はよく青空が広がっています。逆にカタルの育った新潟は、毎日どんよりした「鉛色の空」が続き…雪が降ります。
小学校の唱歌で、「お正月」と言うのがありますが、その中で♬お正月には凧上げて、独楽を回して遊びましょう。♬と言うくだりがあります。でも新潟は雪があり…そんな事をできません。だから小さい頃は不思議に思っていました。
世界が変わると…株に対する見方も変わります。
昨日は米国の「アマゾン」(AMZN)と中国の「アリババ」(BABA)のPERが66倍と16倍の違いを述べました。そうして米国人はこれだけのコロナ患者が発生していますが…株式市場はポジティブ思考です。一方、日本人はどうでしょう。僅か数百人にも届かない数字なのに、株式市場はネガティブな考え方で溢れています。だから日本人は、日本株を買わずに米国株など外国株を選択するのでしょう。情けない限りです。
本日の日経新聞には、記者の「日本はなぜ長期停滞にあるのでしょうか。」という問いに対し…
「ハングリーさがない。安定した職業はもうないのに(キャリアの)線路があるかのように思っている」「今後はあらゆる産業が情報産業とサービス産業になる。デジタルを使い、効率良く世界で稼ぐ必要がある。中小企業はもっと元気をだしてほしい。日本は中小企業を保護しすぎだ。規制せずに自立できる方策を取るべきだろう」と応えています。
ファストリの柳井正…と言う人は流石です。ユニクロ株の今は低迷していますが、考え方が流石だ…と思います。彼はカタルより少し上の世代です。1949年生まれですから…6つ上ですね。だから…団塊の世代とも言えます。
村社会論は、みんなを守る仕組みです。でも規制などせずに本当の競争をすべきです。眉唾なんか…日経新聞は、なかなかROE経営の話を書きません。どちらかと言えば「総資産経営」の話です。規模の拡大で弱者を救済するより、強い競争力を育てるべきです。ユニクロはセルフレジを導入して…設備投資を加速させています。
電通の高橋さんが自殺したことで、既に、この仕組みが通用しないことが証明されています。東芝の粉飾決算の不正会計からのTOBは…そういう証です。大きな事件になってなくても…トヨタも三菱電機もみんな不正が横行しています。既に「終身雇用」などの仕組みは、陳腐化しており…結論が出ているのです。失われた時代と言うのは、日本国民が選択した結果です。我々の選択が、高橋さんを自殺に追い込んだのでしょう。
だから村社会からの決別を宣言した「日本製鉄」(5401)の薄板鋼板の価格交渉や一連の訴訟には、歴史的な意味があります。あとはトヨタだけでしょう。そのトヨタも先ごろEVへの転換を発表しています。時代の流れには勝てません。日本は長い時間を掛けて株式の持ち合いをやめてきました。三菱UFJの株価の低迷は、ある意味で、このような「持ち合い株の放出」も背景にあります。
だからカタルは「東京機械」(6355)の「買収防衛策」を採用する経営姿勢が嫌いです。こんな時代ではありません。正々堂々…競争をして頑張っていれば、株主は認めてくれます。それを仕組みで生きようとするのが日本ですね。「失われた時代」で既に、この結論は出ています。
専制主義と言う中国共産党の仕組みが正しいかどうか…その結論は歴史が決めます。社会が前向きか、後ろ向きか…は、大きな違いですね。本日の日経新聞の一面は、前向きな記事でした。東京のデパートはリベンジ消費で…混んでいるようです。消費も伸びるのでしょう。カタルは内部留保484兆円が、動き出す…と思っています。
つまり「株主還元」相場と「設備投資」相場の関連株を買えば…時代背景に合っているのでしょう。
その関連で浮上したDX投資の「テクノジャパン」(3666)は有望になります。
こちらの記事を読みましょう。基本的に日本の経営者は日経新聞などの陳腐化した記事に洗脳されていますから、こういう現象になります。だから村論理ではなく、市場原理で経営者も選ばねばなりません。誰が考えても自社の株価、つまり時価総額と比較して買収したほうが得な株価で放置されていれば…敵対的なTOBの対象になります。だからMBO(経営サイドのTOB)が盛んになっています。ケネディクスや船井電機など…その事例です。
今、下降し続けた株価波動が転換するかどうか…と難しい株価位置にあります。カタルは前の二つの壁(山)を越えた所が、チャート上は転換点になると述べました。読者から、質問があり…その前の小さな壁のcの609円、dの606円との指摘を頂きました。カタルのイメージは相場が反発した「シコリ」を指します。故に、aとbかな?…と考えました。先日の数字は間違っていますね。(bのポイントの株価は657円で、aは740円またはその前の741円とも言えます。修正します。)
まぁ…信頼度の問題でしょう。基本的に人間は売り場を逃すと「アチャチャ」…と後悔をします。そうして、今度はその株価に戻ると…「利食い売り」が嵩みます。日本郵船の8940円はそういう壁ですね。川船は最近の高値の7290円がそうでしょう。そのような関門を抜けることが「重要」だと言う意味で、前の二つの山(壁)と述べました。一度より2度目だと更に…信頼性が高くなります。
まぁ、経験則の感覚的な問題なので…あまり厳密に求められても…ケース・バイ・ケースです。ですが一つの目安として、カタルはそういう壁を抜く場面を大切にしています。上がる場合も下がる場合もそうです。だから全体株が、ポジティブ環境の時は「新高値投資」が有効になります。現役の証券マンの頃は、時間を命です。何しろ手数料のノルマが常に肩に掛かります。故に新高値を抜けたら…買う方法も有効になります。この理屈を応用した投資法です。
船の場合は商船三井も川船も下値圏の高値を切りましたが…日本郵船だけが下値圏のボックスの8940円を取っていませんから、船株相場全体の影響を考えると、やはり…日本郵船も8940円をクリアしてから、順番で…川船が7290円を取って高値8770円の奪回に向かうのでしょう。カタルは、そういう順番を考えながら…株価を常に観察しています。本日も6900円の川船を500株だけ追加で買っています。
この船株評価の「低PERの謎」が訂正されない限り…何を買っても駄目だろうと思っている…自分が「心の中」で居ます。こういう原則論と言うものを、改善しないと株式投資が出来なくなるからです。
PERの高いものは割高で…PERの安いものは割安と言うバランス感覚です。自分が買収したつもりで…考えると良いのです。現状の一株利益を元に…「レーザーテック」は147倍で「川船」は1.7倍と四季報では表示されています。つまりレーザーテックの資金回収には配当性向が100%でも、147年も掛かります。逆に川船は配当性向に寄りますが、僅かに1年と7*12ですから8.4か月ですね。2年足らずで資金回収が出来るのですよ。まるで買収株価です。
この市場の不自然な差を、カタルに納得させないと駄目です。この論理的背景を成長率が30%程度では駄目ですよ。50%ずつ…何年も続くのかどうか…の話です。そのデータの裏付けがないと…株式相場はイカサマ相場という事になります。
確かにレーザーテックは凄いのです。だからPERが100倍以上に評価されるのは分からないでもありません。でも何年も続くかな? 10年間は30%以上の伸び率が続かないと、この市場評価は正当化されません。自分で計算をしてみると良いですね。100万円の投資が30%ずつ続くなら…10年で13倍です。だからPER100倍と言うのは間違っているとは言えませんが、10年も設備投資が続くかどうかです。既に売り上げ規模は1000億円の届く水準ですからね。やはり常識があります。
このような矛盾はイカサマです。まるで村社会論です。お仲間企業は粉飾決算をして許されるが…仲間から外れた会社が粉飾決算で経営者は逮捕され、上場廃止にされます。ホリエモンとIHIや東芝のケースを比較すると分かります。だから官僚はずるいのです。新しい資本主義? 煙に巻いた…「訳の分からん」言葉を使い、分配政策で支持を集めます。ですが…希望ある政策を掲げましたか? カタルにはサッパリですが…日本国民の支持率は仕事が出来た菅さんと違い、岸田さんは好評価です。
これが株価に影響している可能性があります。しかし…カタルはそれ以上に日本製鉄の訴訟などの一連の対応はもう「どうにも止まらない」…山本リンダ状態です。だから株主還元相場であり、設備投資相場なのです。この二つがROEを大きく改善させます。故にテクノスジャパンはDX投資で恩恵を受けるから企業業績は伸び…株価も騰がるだろうと言う事前観測があります。あとはタイミングを捉えて売り買いをすれば良いのです。
昨日は、このような未来の希望に目を向ける「サイバーダイン」(7779)なども買われていました。何も高いIPOの時に買わなくても…今から買えば十分でしょう。カタルは先週、サイバーダインを買っています。「BASE」(4477)はやはりまだ高いのかどうか…。本日はまた安いですね。
自分で確りと時代背景を考えて株価と企業業績のバランスを考えて投資をしましょう。そうすれば…「レノバ」(9519)のような間違いを犯さなくなります。確りした自分の価値観を確立させてください。
因みに…新興株で昨日はユビキタスも寄り値で1000株だけ買いました。何しろ「村田製作」(6981)が買った株価の512円を下回っているからです。このような第三者割当の株価は一つの基準になります。なんでも良いのですよ。自分が好みの会社を追い続ければ…必ず儲かると思っています。しぶとく時間を超越する投資姿勢が問われるのでしょう。カタルはそう考えています。
そんな訳で…本年の原稿はこれでお終いです。読者の皆様の結果は如何だったでしょう? 論理的に割安なら、その内、何とかなります。先ずは3回程度を目途にして買い下がってみましょう。それでも駄目なら…時間を置きましょう。半年で駄目なら、1年置けばいいのです。1年で駄目なら3年待てばいいのでしょう。大概、その程度の時間で株価は底を打ち…株価は反転をします。そうしたら、また買い乗せをしましょう。しぶとく…やれば儲かるでしょう。
事実、多くのカタル銘柄はその後、株価は戻るケースが多いですね。「Jトラスト」(8508)などは、その口の銘柄の一つです。まぁノンビリやりましょうね。本年一年間、ご愛読を賜り誠にありがとうございました。明日はお休みにしようと考えています。家族で温泉に行き…正月を過ごします。
皆様のお陰様でカタルもようやく…温泉宿で正月を迎えられる生活になりました。借金生活のカタル君も。再び来年は復活できるかどうか…。カタルレポートは見所が満載です。
来年は、知り合いの「老人ホーム」探しを手伝うことになっています。株式投資をする人は、そんな話題もそろそろ必要な年齢の方が多いでしょうから、ぼけ始めたおばあちゃんの話題を交えて…最新の老後生活も株式レポート共に話題に取り上げようかと思っています。
本日は大納会です。昔は半日立ち合いで…にぎやかなイメージでしたが…古き良き伝統も廃れ…国際化の波が訪れています。本日、そうして1月4日の大発会は半日立ち合いではなく…午後3時までいつものように立ち合いがあります。
カタルはある株を大引けで1万株、買う予定です。かみさんの老後資金として配当利回りから選択した株です。その発表は来年ですね。僅か2日間ですから…1月2日には帰って来ます。だから上手く行けば…新しい年は…1月2日からレポートを再開させます。それでは…皆さん、本年一年間、ご愛読を賜り誠にありがとうございました。よいお年をお迎えください。また来年。