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少し米国株の解説が必要かもしれません。非常に良く戻った米国株は「ソフトランディング」予想が一般的ですが…カタルはこれを疑っています。やはりハードランディングのシナリオも残っているように思っています。この理由をラッセル2000と、ナスダックを観て解説しましょう。

ラッセル2000の日足推移

ラッセル2000はラッセルインベストメント社が1984年に開発した米国の代表的な小型株指数。ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数です。

つまり株価が示すように「ソフトランディング」とは言うものの…堅調な経済活動に到ってない現象を株価は示しているから、ナスダック指数や他の指数のNTダウ、S&P500とは違う動きなのです。このソフトランディング路線は、堅調な「消費動向」に支えられていますが、既にクレジットの延滞率は上がり、徐々に景気後退の局面に移行しています。

金利高の影響を米国と言えども…やはり受けています。米国は世界で最初にインフレを乗り越えて、「実質賃金がプラス圏」になっている国です。この理由はバイデンのインフラ政策などの「財政支援」なのでしょう。

日本同様に…米国でも中国からの「国内回帰」の動きがあります。

製造業の復権が雇用を支え、消費に繋がっています。その為に人件費が下がりにくいのです。この動向に…「AI革命」などの効率化などの動きが拍車をかけます。ただ、いくら何でもこの金利水準を超えて…利益を上げるのは大変です。故に、財務基盤の弱い弱小企業が集まるラッセル2000の株価は低迷を続けているのでしょう。

加えて…昨日は此方の報道を観ました。大企業はコロナ禍の低金利時代に、長期債務の期間延長を実施しておりFRBの金利高の影響を受けにくいという指摘です。

つまり…来年のどこかの時点で、急速に米国経済の減速が予想されます。昨晩のFOMCで悪抜けをして、株高の反応を予想していましたが、前半はその展開でしたが結局は駄目でした。

原油価格動向の推移

やはり100ドル台を目指す「原油価格」の影響の懸念など…ストライキの影響も懸念されます。どう考えても…常識を疑う交渉です。米国で製造業の復権のハードルは、国民性から観て難しいと思っています。カタルは当初、大きな押しはなく…「横ばいの波動」を考えていました。でも昨日の米国株動向を観て…本日は「ナスダック指数」を用いますが、8月18日の安値を下回る可能性の調整波動もあるのかもしれません。その可能性が出てきましたね。

ネスダック指数の日足推移

株と言うのは、基本的に「2番底」を確認しないと安心した株価上昇になりません。

底値の「確認作業」が大切なのです。カタルは、何れ…こちらのARKのキャシーウッド氏の主張の相場に移行すると思っています。このタイミングを待っているのですが、なかなか…到来せずに時間軸が「横ずれ」をしているのです。強い米国経済は、ある意味でカタルの想定外の現象です。故に「商業不動産」問題を早くから指摘しています。金利が上がれば上がる程…この改善作業のハードルの壁は…更に高くなります。

ざっと…ですが、米国経済を解説しました。

利上げが、あと一回なのか…。それとも、まだまだ…2回も、3回もあるのか? このラインが見えなくなってきたのが…最近です。一般的には、あと1回なのですが…分かりません。特に「原油価格の動向」が問題なのでしょう。でも恣意的に、ニュースがコントロールされているように思います。

近年、西アフリカの「ナミビア」などで発見された世界最大級の油田の話などは市場ではあまり伝えられていません。シェル石油が開発しています。2022年2月の話です。中東を超える可能性もあるのです。だから…基本的に心配はないと思っています。

この米国株と、日本株の関係は少し違います。

「DMG森精機」(6141)の 日足推移

日本は、基本的に「インフレを歓迎」しています。ようやく…企業は原材料費を商品に転嫁し、値上げを実施、「賃上げ」も実施し始めました。株価の強い企業を観ると、どの企業もグローバル賃金に追随し始めています。賃上げが出来ない企業は、所詮は負け組なのです。中国の生産が不振で…受注が落ち込むはずの工作機械の「DMG森精機」(6141)の株価は高値を追っています。

以前、社長の談話を読者の皆さんに紹介をしています。日本の生産性は低いのですよ。長く続く清貧思想の「実質経済の弊害」は、至る所で観られます。

DMG森精機の社長は欧州企業を買収して…その効率性を全社に広げ、大幅な賃上げを実施しました。基本的に「雇用を守るために…賃上げが出来ない」とか…言い訳をする企業は、所詮は「負け組」なのです。製品価格を上げて、それでも…「競争に勝てる」企業が市場経済では残るのです。市場原理は過酷なのです。悪戯に競争を避けては駄目ですね。果敢に挑戦をすべきです。

この事例は、どんどん…広がっており、「ゼロゼロ融資」を受けて…負け組企業がドンドン淘汰されています。「新陳代謝」を拒んでは…駄目です。日経新聞などのメディアの報道姿勢が間違っています。だから…こんな日本に落ちぶれました。

「大和証券」(8601)の規模と、段違いの「野村証券」(8604)の株価の格差を、「恥ずかしい」と感じる…野村の社員は居ないのでしょうか? 折角の土壌があるのに…社長は馬鹿社長です。今度…カタルは株主総会に出て、社長を問い詰めてやりたいですね。本当に仕事が出来ない馬鹿ばかりです。恥ずかしいね。「三菱UFJ」(8306)の株価は1342円ですよ。この水準を超えるのが…「当たり前の環境」なのです。

日本銀行の資金循環表から個人部門の推移

この微妙な経済環境の空気を読まないと駄目です。昨日は日銀から「資金循環統計」が発表されています。2022年12月末の現預金は1116兆円で…証券は311兆円でした。その数字が今年3月では現金は1107兆円ですが、証券は343兆円でした。そうして今回発表された6月末の段階では現金は1117兆円ですが、証券は、なんと…395兆円です。分かりますか? 

何故、野村証券の株が4桁の乗るのか? その話をしています。

こんな環境を利用できない証券マンは、もう早く転職した方が良いのです。ノルマがあるのが「当たり前」なのです。株式の手数料がこの環境で1000万円を超えない社員は、自分が恥ずかしいと思った方が良いですね。株価はドンドン…上がります。「カラ売り」なんか考えるやつが馬鹿です。

「日本製鉄」(5401) の日足推移

名目GDPが大きく伸びており600兆円台に乗る時代です。正しい市場認識をしてセールスをしましょう。カタルのページの資料をコピーして、顧客に配って…セールスをすれば良いのです。簡単です。「日本製鉄」(5401)も2倍になりました。「三菱UFJ」も2倍です。僅かな期間だろうと思います。「川船」(9107)も2倍以上になっていますが、上手く利用できませんでした。次は何れ…時間の経過で、野村証券の株も2倍以上になるのでしょう。

この3つの資金循環統計を直ぐに閲覧できるように、日銀のサイトも変えるべきです。本当に政府機関と言うのは…役所仕事です。自分達の変革をせずに、間違ったと言うか…「時代遅れ」のルールを強要します。「日立」(6501)の社長秘書長の「日立は変わらないことが社風だ」と言った言葉と同じです。

マイナンバーを利用して一般企業にも紐づけをすれば…一発で、引っ越しの住所変更などは変わります。非常に便利になります。しかし現状は、情けない限りです。デジタル庁の河野さんも、次のステップを目指すべきでしょう。

「エーザイ」(4523) の日足推移

とうとう…「エーザイ」(4523)は200日線ラインに来ました。カタルはユトリが在るなら、この水準から様子を見て買おうかな?…と思っています。その為に「損切り」をして500株を外しました。また1000株に戻そうと思っていますが、他の持ち株の状況もありますからね。約束は出来ません。日本株も米国株との連動性があるので…難しい場面です。

「ルネサス」(6723) の日足推移

「ルネサス」(6723)は、先日の安値を割り込みました。下値は2239円です。前回は2349円でした。この株は指数銘柄ですが、カタルは未来産業のEVなどと同列に株価を観察しています。

昨日は「スミダコーポ」(6817)も下げていました。「ニデック」(6594)も何処かのファンドが玉を外しています。かなり大きな規模です。でも2度目の200日線割れの場面なので買い場なのですが…。しかし「アイシン」(7259)は高く…「トヨタ」(7203)の材料が出て「リョービ」(5851)は、最近、高い所がありました。あまり綺麗な整合性とは言えません。

基本的に、大きな相場になる場合、「雁行型」を歩むものです。

このような「チグハグな部分的な現象」は、相場の「順番」が来てない為でしょう。9月末の中間配当を控え…本来なら「配当取り」の動きになります。日本製鉄のようなものです。これを観ると分かりますが、今はまだ…「割安株投資」が主眼のようです。指数銘柄の物色から未来産業の買いまで…展開してないのでしょう。PBR1倍割れの銘柄の値動きは、上昇速度が落ちてきましたが、まだまだ…その傾向が強いようです。

この辺りの展開は、冒頭に説明したARKのキャシーウッド氏の意見が到来してないのですね。時間軸の話をしていますよ。下値が堅くなってきた「ジェイドG」(3558)にも言える話です。僅かな売り物ですが…拾う筋がないと「底入れ」してから、株価は上がりません。今は、「まもなく」…としか、言いようがありません。でもカタルは様々な銘柄を観察して時間軸を観ています。あっという間に、変わりますから、大きなお金なら…買い場になります。下値を怖がらずにノンビリ集めましょう。

下値圏をシクシクと株集めをすると…「桁違い」の大儲けになります。早く…カタルもその世界に行きたいものです。500円割れの野村証券を持っている人は、「買い増し」のみを考えて、時間軸を2年から3年と延ばすと良いのでしょう。もう増額修正からの増配は決まっています。今、野村証券は経費の節減を実施しています。まぁ仕事が出来ないトップだから仕方ないね。

配当付きのラインで721円奪回まで考えていますが、これは微妙です。しかし…次のステップは、株価の値動きが「早く」なります。先日の660円を取る動きは、「売り物」がかなり…「吸い上がって」いました。だから、セオリー通り…ここでは、「いっぷく」を入れているのでしょう。

本来は配当落ちを「下げてから」…の「爆上がり」だろうと思っています。順番は10月から11月でしょう。野村らしい…値動きが近いと思っています。でもその前に、最後の壁があります。日本株はバラ色です。世界の株価の中で一番先に、新高値を更新するでしょう。38915円は「指呼の間」でしょう。また…明日。



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