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かたる:何故、名目成長の世界が、素晴らしいか? 「明日は、僕らだって…」と、アメリカンドリームがいきる世の中だからです。貧しい移民が努力をすれば、いつか大統領にも成れるというものですね。つまりチャレンジが、活きるわけです。ところが実質の世界は、アメリカンドリームの成功確率が極端に狭まります。僅か…数名様の世界なのです。故に格差がどんどん広がります。でも名目の世界なら、多少間違えても…取り返しが出来るし、一所懸命に努力をすれば、必ず多くの人の生活が向上します。希望(期待値)があるのと…ない世界では、「雲泥の差」です。

実はカタル君、昨日の相場は指数連動の銘柄が大きく上がっており、日銀のETFの買いがあったのかな?…と思っておりました。しかし実際はなかったのです。その理由が、本日の日経新聞に載っています。「6・6・6」だそうです。日銀と外人と自社株買いが、それぞれ6兆円ずつ、日本株を買い入れるというものですね。

日銀のアナウンスメント効果が効き始めているようです。この理由は裁定買い残などが減っており、加えて空売り比率が高い為です。その為にカタルが予測したように寄与率が高そうな株、ファーストリテイリングやソフトバンクと言う値嵩株が買われているようですね。日銀に高値で買わせようと…先回りの買いを考える人が多いのでしょう。これが「アナウンスメント効果」と言う「期待値の発生」です。

でも今年は、本当に珍しいですね。昨日は天皇陛下のお言葉がありました。生前退位を示唆した会見とされていましたが、ある解説者が、まるで玉音放送(終戦の詔勅)のようだった…と話していました。昭和天皇がなくなられ、「平成の世」がスタートし、この平成時代は「失われた時代」でした。それが終焉すると考えたのは、カタルだけなのでしょうか?

長かった実質を重視した構造改革が「失われた時代」です。米国の庇護の元、戦後の復興から、高成長を続けてきた日本経済は、グローバル化の体制構築に失敗しました。その為に優れた年功序列や終身雇用と言う働き方を維持できずに、様々な村論理が弊害になり消えて行っています。株式市場は、ようやく合理的で、論理的な価値観が復活するのでしょうか? 三菱UFJの国債資格返上の報道も、今年です。年初から戦後初の6日間連続安、通常、新しい年明けなので、期待感が生まれる筈です。それが日本人ですね。でも今年は違いました。

今年の夏は、オリンピックと高校野球が重なっていますが…この時期の相場は、いつも閑散で低迷するのが、通年のアノマリーです。しかしなんだか…今年は少し様相が違うように感じています。カタルは、日銀は、何でもできる、「ラストリゾート」だと述べました。2%程度のインフレ目標など…簡単にできるのです。「名目の世界よ、こんにちは…実質世界よ、さようなら」僅か3兆円程度の買入れ増加ですが…市場には、ジワジワと「期待値」(未来への希望)が生まれ始めている様に感じています。

何故、そう考えるか? 昨日の日経夕刊3面に、日立造船のドローンで荷物を運搬する実験記事が掲載されています。その下に小さな見出しで…「衛星の観測情報、民間利用を加速」となっており、この記事の中で首相の発言が載っています。「準天頂衛星によって世界に先駆けて実現する精密な測位を農業や、建設の生産性の抜本的向上につなげていく」と発言されたようです。始まりますね。この秋に宇宙計画の年内改正が行われるようです。現在は「みちびき」一機だけなのですが…最低4機体制が必要とされています。そうする僅か数センチの誤差でしかない、正確な測位が常に得られます。

これをドローンで利用して農業をすると、AIが勝手に病気などを発見し、駆除するので収穫高が飛躍的に上がるとされています。実はこの話、ユビキタスは、北海道の旭川農協と共同で実験をしています。既に衛星の精密な測位情報分野で技術を持っているマゼランシステムジャパンに6000万円の出資もしており、かつ業務提携しています。僅か1%のコストダウンの為に…下請けを叩く時代なのか、どうか? トヨタはその反面、東北大震災のルネサスの失敗を活かす事をせずに、同じ間違いを熊本でやっています。IoTを活用してない為です。IoTを活用すると、トヨタのカンバン方式も、一層、進化する筈です。

しかし勉強してない多くの人は、全く、あの記事の意味を理解できませんね。アホですよ。真剣にいつも勉強していれば…ようやく、日本はIoTに向け、本格的に動き出す事が、準天頂型衛星の話で、直ぐに連想できます。

新聞記事とは、こうやって繋ぎ合わせて行きます。更に昨日は、WBSで「フリーランス」の事を、取り上げていました。この報道では奄美大島の話を取り上げ、クラウドワークスではなく、同業のランサーズ(未上場)が紹介されていました。カタルが何度も取り上げている「働き方改革」の話ですね。此処では、フリーランスの鈴木さんが紹介されており、半年働き、昔の年収を稼ぎ、後の半年は、自分の好きな時間(ゲームの開発)に充てている様子が報道されていました。

テレビ東京だから…地方の人は観られないかも知れませんが…先日、新潟に帰った時に、BSでは、WBSが放送されていました。時代が流れている様子が分かりますね。クラウドワークスが、確実に成長していることが窺えます。現時点では赤字垂れ流しですが…。カタルは、本来は上場すべき段階ではないと述べています。未上場企業投資のようなものですからね。ランサーズと企業戦略の違いが分かりますが…株式を上場する事は、兎に角、強いのです。

読者の人は、実際に株が騰がらないと騒ぎませんが…プロは、このような段階から投資を開始します。先日、リロ・グループの話しをしましたね。企業が途中で…どのように変化して行くか?誰も未来の事なので分からないのです。

でもカタルが考える世界が、確実にやって来ています。その為に、その方向性に向かっている会社の株式は、業績が上向き、必ず株価も上がって来ます。時代が銘柄を選択するのですね。

カタルは何時も事前に未来予測を話しています。建設株より、先日は高橋カーテンウォールや川岸工業と述べています。両社の株価は少しずつですが上昇していますね。本日の日経新聞一面に、浜松町の再開発を記事が載っています。野村不動産だそうです。日経と野村のコンビですね。3500億円の再開発だと言います。ビル建設に欠かせない鉄骨を手掛けている川岸工業の企業業績の数字は、絶対に落ちませんね。高橋カーテンウォールもそうです。あのような新聞記事を観て…銘柄を連想して取り上げるかどうか? これが一流域の証券マンレベルでしょう。

現役の方は、しっかり勉強して欲しいものです。目先の値動きではなく…自分でGDPの意味を勉強するのです。本日の日経新聞の大機小機にはGDPが30兆円も、ずれている話が掲載されています。カタルは時代変化により、実態を掴めてない可能性があると…以前から推測しています。時代の変化が激しいので、観測も後追いなのです。

良いですか? あの大企業のアマゾンが30%以上も、伸びたのです。何故、日本はトヨタなどに、政策の照準を、合わせる必要があるのでしょう。ユビキタスに合わせ、準天頂型衛星の打ち上げを、前倒しすべきです。最も早いのは、キャッシュレス社会を構築する事ですね。そうすれば…大機小機のような日銀の主張などは、話題になりません。官庁の人間も、多くデータ集めに奔走していますが…キャッシュレスにすれば…どれだけ正確に、しかも敏速に…様々なデータがリアルタイムで入ってくるのです。早く、スマートコミュニティーを取り入れ、ユビキタスの1万円相場が、見たいものです。

フリーランスは村論理を打破し、真の実力者が、世に出る仕組みです。だからソフトバンクのペッパー君のプログラム開発が、大きな意味を持っているのです。これだけで…通常は、株価は4桁が、確定です。市場は、馬鹿か? それとも…カタルが馬鹿なのでしょうか? 何れ、分かるでしょう。本日、冒頭の期待値の話は、ケネディクスに繋がっています。いちいち解説するのは、面倒ですね。読者の人も新聞を読んだだけで…銘柄を連想できるようになると良いですね。本物は、必ず…評価されるのです。それでは…また明日。



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