歴史的な時間推移からみて、そろそろ新しい価値観が、浸透し始めても…おかしくない時代になって来たように感じます。スマートコミュニティー時代を前にして、過去との決別をするのが常です。
幕末の頃、尊王攘夷から開国論まで揺れ動くさまは、実に面白いですね。考え方がコロコロ変化しています。同じ人間の考え方が…攘夷だったものが、開国派に変わる訳です。桜田門の変を観ると分かりますが、開国論の井伊直弼が水戸藩士らに殺害される訳ですが…あの切っ掛けを作った「安政の大獄」などの改革は、今の時代の小泉・竹中改革と…カタルにはダブって見えます。最近は、暗殺などはありませんが、昭和初期までは…意見対立が、暗殺などの過激な行動に繋がっています。犬養毅や高橋是清などは、世界大恐慌下で起きた経済的な困難が引き金になっています。基本は景気が悪化すると、基本的に治安は悪化します。食えなくなれば…盗みもしますし、犯罪が多発するのは…自明の理です。
カタルはペリーの来航(1853年)が、今のプラザ合意(1985年)だと考えてきました。鎖国政策を続ける中で、開国を迫られる訳です。日本の場合は…東西冷戦下で培われ、庇護された村論理である「加工貿易」が否定され、グローバル化に追いやられる構図です。その為に、終身雇用や年功序列のシステム崩壊が生まれ、正社員から契約社員化の流れになりました。無理に村論理を当て嵌めた妥協の産物が、今の形ですね。パイオニアの指名解雇事件は象徴的な幕開けでした。
今の安倍政権も「働き方改革」を、政策主眼に掲げています。この意味は教育システムの矛盾を突いたものですね。時代に合った教育をしてこなかった「ツケ」が、至る所で噴き上げています。僕らの世代は仕方なく…現役時代に自己改善を図らないと…時代について行けませんでした。カタルの同級生も「鬱」になり、失踪した友達も居ます。とうとう会社に行けなくなり…逃避しました。通常なら、正式に退社すべきなのですが…ストレスで病気になったのです。カタルは、全て自前の資金で…アナリスト試験やら、パソコンの勉強などの学校に通いましたね。社会人になってから…社外で自己研さんできないと通用しないのです。プログラム開発は日進月歩の世界で常に勉強が欠かせません。
カタルの住んでいた西葛西(大手町から電車で20分ほど)は、一般的に一部上場企業の社員が多く暮らしており、子供の就学関係から出来た友達も、みんな一流企業でした。物産に東芝、官僚など…富士通やキャノンなんかもそうですね。考えてみると…みんな、一般的には一流企業です。でも多くは途中で追い出されています。定年まで残っている人は、居ないんじゃないかな? 結局、大学を出ただけでは、駄目なのですね。日々の業務をこなし…尚且つ、自己研さんを積む人間だけが残っているようです。
カタルは早くから…自立の道を選び、歩合の世界に入りました。そのカタルも、流石に証券不況の中では、何度か食えなくなり…仕方なく、ネットの世界しか、生きる道はないと思い、その為に、このサイトの前身である「株式市場 日本を考える」を始めたのです。株式投資をしていれば…日本経済の姿が見えて来て…真剣に、「明日の日本」を考えるようになるから、その証券マンの赤裸々な悲鳴を、綴った日記が出発点です。だって全体の株は、少しずつ下げ続けるわけです。何しろ、デフレの世界ですからね。このデフレの意味を知らない馬鹿が、世の中に…如何に多いか?
ようやく…、本当にようやく、安倍政権になり政策目標が「デフレ脱却」になり、名目GDP600兆円を掲げるようになったのです。カタルなら名目GDP1000兆円目標を掲げ、池田隼人ではありませんが、所得倍増を目指します。しかしアベノミクスは、間違ってはいません。ただ…あまりに長過ぎた「失われた時代」の為に、なかなかマインドが変わりません。その様子は、馬場レポートの失業率3%割れなのです。つまり方針転換してから…やはり実際に稼働するまでは時間が掛かるのでしょう。今では、そう理解しています。
リーマンショックからの金融規制の影響は甚大です。基本的に全体のパイを膨らます総資産経営を否定している訳です。だから世界はデフレ化になります。更に日本は村論理からのROE経営も、なかなか浸透していません。ソフトバンクだけです。頑張っているのは…。またソフトバンク株は1万円台に乗るような展開ですね。基本的に借金をして、低金利を利用してレバレッジを高め、売上高利益率の高いARM社を買収したわけですからね。だって1%が、30%に変化するのです。まさに「魔法の杖」を行使している訳です。スプリント買収の失敗を糧にしています。
人類は、何時、スマートコミュニティーへの扉を開けるのか? この辺りが…次の見所なのかもしれません。此処でカタルは、最近「IoT時代の到来」として…SOX指数などの変化を指摘しています。まだ分かりませんが…新しい扉が、開いた可能性もありますね。ここに来てカタルは「金融規制克服論」を述べ始め、更にIoT時代の幕開けの現象の一つとして半導体の話を展開しています。東芝は機関投資家の目玉になるかもしれません。カタルは粉飾したので、本当は嫌いなのです。しかし東芝の条件は、揃っているようにみえます。最近は3Dと言うのか…積層と言うのか…。少し関連記事を読んで…最近の技術の理解度を深める必要性があります。
先日、京に初の7nmが採用されるという記事を観ました。最近は微細化投資が優先されているようです。更に計算スピードではなく、消費電力の話が重要視されています。何しろ、スパコンの消費電力が尋常ではなく、原発の発電能力の1割から2割程度も使用します。世帯数に直すと…およそ3万世帯分の消費電力ですね。2011年の計測ですが12.65989MWだったそうです。使用する電気料金が、年間で2億だと言う試算もあります。中国のスパコン「天河2号」は、電気料金だけで15億円とか…本当かいな?
東芝は新工場を建設していますが、サムソンとの3次元化競争が加速しています。最近、サムソンは事故が多発しています。発火事件が起きていますね。東芝の追い上げは、なにしろ社運をかけた戦いですからね。キャンに売った医療会社の資金を元にして…無理して作った資金の最後の戦いです。「窮鼠猫を噛む」と言う諺がありますが…非常に、こういう環境に置かれると、人間は「火事場の馬鹿力」を発揮するものです。もしIoT時代の幕開けならば…東芝の株価は、一気に4ケタを目指すかもしれません。ただし大型株ですからね。それに粉飾は…故に、カタルは嫌いなのです。
ダリオ時間からイエレン時間の到来、即ち、金融規制克服論は、様々な業種を潤します。長く低迷している海運業も、その範疇になります。川崎汽船など…小手川君が、まだ持っているかどうか分かりませんが…狙い目かも知れません。コマツなどと同じ発想なら、商船三井ですが…。ヘッジファンドが絡んでいる野村証券もそうですね。本格的な新時代の幕開けを告げる「金融規制克服論」、勿論、メインは邦銀株です。
此処に「IoT時代の幕開け」が重なり、壮大なスケールの相場も、あり得ます。IoTのユビキタスは、政策の進展スピード次第で、一気に1万円の掛け声が、掛かるかもしれません。何か…やはり「金融規制克服論」は、本当にワクワクしますね。
皆さんは、初恋のようなドキドキ・ワクワクする事が、最近、ありましたか? 心がときめくと言うのは、良いものです。たとえ、結果が伴わなくても、そのワクワクとした時間を楽しめばいいのです。デフレの実質成長の世界では、決して味わえない、名目成長の「買い増し」論。馬鹿をやった奴だけが、勝利を収める時代が、本当にやって来るかもしれません。ケネディクスは、まだ水面下の分岐水域を進行中ですが…こちらのチャートを観ると…カタルの構想も、満更、幻想だけとも言えない様な気がしてきます。それでは…また明日。