もう一つの「あちら側」

先ずは「日立製作所」(6501)の話でしょう。この会社は、通期の利益は6157億24百万円です。この利益は「親会社株主に帰属する当期利益」です。企業集団の当期純利益のうち、親会社株主に帰属する部分を指します。つまり…「非支配株主」に帰属する利益(子会社の親会社以外の株主に帰属する利益)と、その他「包括利益」(為替予約差損益など)を除いた利益です。…と言う解説です。「重複した利益」の計上を避けた…数字だとカタルは解釈しています。

日立の下期の配当は22円です。この総額は1007億13百万円です。まぁ少し…予想より少ないですが、その分、他に「自社株買い枠」を3000億円、設けました。株数の上限は1億4000万株です。総発行済み株式の3.06%になるそうです。

つまり総額で、今回は約4000億円です。「日立」は中間期にも「配当」を実施しており、21円配当で、その総額は965億45百万円でした。だいたい「日立」の今期の「総還元性向」は「80.7%」なのです。

お伝えしている…100%越えの「信越化学」(4063)と言い、この「日立」と言い…カタルが日本の「構造改革」が、米国のトランプ関税より「勝る」と述べている…日本全体の「構造変化」です。

この水準が「グローバル」基準です。アベノミクスを実施してから、既に12年から13年の「月日」が、掛かっています。ようやく…「トヨタ」(7203)が、自ら…を「律する行動」の意味を理解するなら、このグループの中核から、少し「ズレ」ますが…「繋がる車」など…自動運転などに大きく影響を与える「デンソー」(6902)を高く評価している「時代背景」が分かると思います。このような市場の「繋がり」を、普段から大切にして欲しいのです。

だから何度も、何度も恐縮ですが「市場の整合性」の話をしています。その為には…「基礎知識」が必要になります。「景気循環」の話から…「金利」の話しなど…です。此処に一般的な解説である…例えば、トランプ関税の話で、日経新聞はこのような報道を伝えています。

でも…このような視点が正しいのかどうか…。

「フランス」のマクロンは「米国への投資」を制限する程です。彼はこの考え方ですね。完全に…「トランプ政権」への「信頼感」が揺らいでいます。だから「ドル」は不安定になり…全面的な「ドル安」です。「ニトリ」(9843)を「掲げた意味」が、理解できますか?

この背景には、国際金融問題の「マールアラーゴ合意」の思想があります。これをある人は「国際金融のトリレンマ」と表現する人もいます。まぁグローバル化の限界のようなものですね。もともと…イギリスの、欧州連合離脱(ブレグジット)や前回のトランプの「米国第一主義」は、真の「地球連邦」への「試練」だろうと考えています。

何れ…必ず、「ドル」と言う基軸通貨問題まで、発展しますが、カタルが生きているうちに起こるかどうか…は分かりません。初めからカタルは、今回のトランプ関税は、その「予行練習説」を採用しています。

難しいでしょう。たぶん…専門家でも「未来」の話ですから、誰も、分かりません。そんなことまで…「心配」をする必要はないし、頭の片隅に、そんな話もあるんだ…程度の認識で良いのでしょう。カタルだって、毎日、これだけのレポートを、僅かな時間で書けるのですから、おそらく…その辺の学者様より、株市市場の分野では「エキスパート」の部類でしょう。

そんなカタルも、そろそろ…「卒業式」を迎えたいと、切に…願っています。

ジム・ロジャーズなんかが「使い切れないお金」を残すと…「バイク旅」に出た気持ちが、痛いほど…分かります。あと3年~5年も続ければ、カタルだって「あちら側」でしょう。最近は、とみに…「力」がついて、来たように感じています。でも…「一抹の不安」は、カタルの「観ている株」の多くは「過小資本銘柄」ですから、最近の詐欺が「影響」している…可能性も「否定」はできません。

米国10年債の利回り変化(15分足)

いつも「事前告知」をしています。米国の激震は、誰が何と言おうが…既に「峠」を越えたのです。でも第二幕の「可能性」は、否定できません。今の問題は…米国10年債の「金利」が、先日の低利回り水準の「3.9%」を割れる辺りが…次のポイントでしょう。

しかし、既に「SHEIN」も「Temu」(株価はPDD)も「値上げ」を実施し始めています。この影響をパウエルFRB議長が観る可能性があります。カタル自身は、トランプが言う通りで、実際の物価高の影響が出る前に「金利を引き下げて」おき、実際の影響が出る夏から秋に、もし影響が強いなら「金利を上げれば」良いと思っています。

目先のGDPに関する数字は、ドンドン…「悪化する」のでしょう。そもそも…今の段階で「遅行指数の雇用」を持ち出すのは…大馬鹿です。でも景気は、時間軸はズレて…「あとで」持ち直するのです。この「タイムラグの読み」が難しいのです。だから会員には事前に伝えていますが、「S&P 500」の株価で、200日線を超えるあたりが、今回の株価上昇は限度になる可能性が在り、再び低迷をするが、たぶん「下値固め」の値動きでしょう。

言葉で解説して…上手く、皆さんに伝わるかどうか…。

でも日本は、どんどん…「構造改革」が進みます。「野村証券」(8604)が、少し下げましたが、こんな報道と言うか解説があります。でも、こいつは「素人」ですね。株価の「需給バランス」と言うのは、一度、構築したものが、崩れると…それを「立て直す」のに「時間」が掛かります。でも月曜にも解説をしましたが、目先の売り物は、ごく「僅か」なのです。

{野村証券」(8604)のアルケゴスの時に時間軸

皆さんは、「時間軸」を全く…考慮しません。そうして「小型株」と「大型株」の違いも全く理解していません。野村証券の、この株価ラインの株価の「滞空時間」が問題になります。まぁアルケゴスは、特別かも知れませんが、あの時は「2年と9カ月」も掛かっています。

{野村証券」(8604)の時間軸

今回は、特別な事はなく…株価位置は、更に「高く」なっていますから、セオリー通りなら、滞在時間は、更に短くなります。だから2年程度の我慢をすれば、「次のステージ入り」でしょう。今のカタルの感覚では、来年の初めに株価のステージは2000円を目指すと考えています。

まぁ自分の目標とする「時間軸」を何処に置くか? その話です。株価の目標を聞く場合、その話をしなくてはなりません。例えば…「デンソー」(6902)の株価1万円台は確定していると思っています。「ルネサスエレク」(6723)も、その可能性が在ります。でもずっと先の話です。

少なくとも…最低で「3年以上」は、掛かるのでしょう。何故、両社を引合いに出したか分かりますよね。自動運転の車が一般化するのです。「SDV」(Software Defined Vehicle)と言うのかな? 「ハード」より「ソフト」の時代です。

実は…月曜日に「SHIFT」(3697)の株価が、切り返しています。

「SHIFT」(3697)の 日足推移

カタルが「関心の高い」株です。しかし…「収益性」が劣るのです。株価を決めるのは、カタル自身は、「成長力」の方が、大切な要素です。だから「ジェイドG」(3558)の「M&A」戦略を早くから「高く評価」しています。

この「SHIFT」との「関連性」が、読者の方に見えますか? この連休の課題にしています。この休みに「解説する」予定です。関連をする…話なのですが、何故「3Dマトリックス」(7777)を高評価しているか?この話を少し…だけ、しましょう。

そもそも…株価の「変動率」が最も高いのは…この「赤字から黒字」に変化する…「ターニングポイント」なのです。

「3Dマトリックス」(7777) の損益分岐点

この部分が「損益分岐点」です。「ジェイドG」の会社説明会にある資料を使って、説明をしています。どの企業も、この「理屈は同じ」ですよ。そうして売上高と時価総額の関係は、多くの企業が、売上高営業利益率が10%程度なら、どの時価総額も売上高を超える株価評価になります。つまり…PSRで1倍以上です。

何故、「ジェイドG」(3558)が、近々…「再評価」されると考えているか? ちゃんと…その論理的な背景があるのです。でもカタル自身は、既に…「オオカミ少年」ですから、信頼を失っています。でも、だから…株を売っても、直ぐに、また「買いたく」なります。月曜日は1225円を大引けは「200株」だけしか…買えませんでした。まぁ500株しか、買いに行ってないのですが…。自分で普段から「場味」を確かめています。所詮は「遊び」ですよ。

この「3Dマトリックス」は、「ジェイドG」なんて、もんじゃなく…更に、凄いのです。「ジェイドG」の最高峰は「ZOZO」(3092)ラインです。売上げ高営業利益率は30%ラインなのです。でも田中君は、前澤さんに…遠く及びませんが、まだ暖かく「見守る段階です。たった…売り上げが200億円程度なのです。

皆さんは、企業の「クラス」分けも、全く理解していません。企業には、それぞれ「格」の違いがあります。やはり「横綱」と…十両にもなれない…前相撲は、「段違い」なのです。お昼後から「大相撲」を観る奴は、居ません。みんな、いくら好きでも…「夕方」からです。でも相撲は、「贔屓する若者」が上を目指して…徐々にステージを「上がる所」が面白いのです。

「3Dマトリックス」(7777) の会社説明会資料

何処に、自分の「視点」を置くかなのです。カタルは、最初から「ハイリスク派閥」の人間だと述べています。だから「博打株」と紹介している「3Dマトリックス」の目先は、500円台でしょう。だって120円~500円なら、資金は6倍です。信用なら、約3倍の18倍です。上手く売り買いをすれば…30倍程度になる可能性も「否定」できません。1000万円が3億円です。カタルらしい…狙いです。しかも…3Dの「粗利」は72%なのです。「薬、丸儲け」です。

でも…その代わり「危険」があるのです。

リターンとリスクは見合ったものです。「危ない選択」をすれば「お金が消える」可能性もあります。こんな事は、「常識」です。そうして本命狙いではなく…「万馬券の穴」狙いなら…その確率は、ドンドン…下がります。こんな事も「常識」ですよ。あまりに…みなさんは、常識を知らなすぎます。ヤフーの掲示板を観ると…小学校も卒業してないような連中ばかりです。今の小学生でも、「他人の悪口」なんか…言いません。

基礎的な「道徳」を、教員が教えてないから、「相手の痛み」が理解できません。その結果、「不幸な事件」が起きます。事件が起きてからでは、遅いのです。安易な行動を慎むのが「大人」です。どれだけ…ずっと「注意を喚起」していても、駄目です。誰かが株を買ったから、上がるとか、下がるとか…そんなレベルの話ではなく、自分がどう考えて、どう行動をするか?

株式投資は、「精神」を鍛える…鍛錬する場所でしょう。今回の「ガラ」(暴落)程度で、動揺をするなら、自分の「持ち株」が、自分に力量に対して「多過ぎる」のです。

もっと株価が下がらないかな? 相場は楽しいなぁ~と思えるなら、合格です。

もうどんな仕事をしても「一人前」です。株式投資で儲けるとは…「大人になる」という事でも…あるのでしょう。カタルは「あと一歩」です。この「最後の壁」の前て、グチグチ…時間を浪費しています。もう何年も…この「まどろみ」に居ます。

まぁノンビリ、やりましょう。その内、「別のあちら側」の「お迎い」がやってきます。トホホのカタルは、いつまで…続くのでしょう。また…明日。



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