大量保有報告書

本日の日経新聞を読むと…がっくり来ますね。「役員給与、アジア勢が上」米国が4874万円、中国が4089万円、韓国が3043万円、ベトナムが2803万円、日本が2713万円か…。この記事を読み…、「失われた時代」の空白期間のなかで、我々は何を失ったのでしょう。単に経済的な損失と言う事ではなく、日本人の心が、すっかり萎えた印象を抱いています。

日経新聞などのメディアは、最新の中国でのスマートコミュニティーの広がり具合を特集して…何度も、何度も日本の経営者に、植え付けないとなりません。

この空白の時間は、日本にとって、大きな損失だと思っています。未だに加計問題などで内紛が続いているようですが、村論理の勢力争いと言うか…。東芝のゴタゴタを見ているだけで悲しくなります。東京地検の粉飾決算に対する行動の在り方、金融庁の時代錯誤の政策行動など…日本の劣化を見ると、何が問題なのか、よく考えないとなりません。

最後は教育問題でしょう。画一化教育の弊害は明らかで…早く転換しないと、「負け」が続きます。

さてケネディクスの先週の下げの原因が、金曜日にハッキリしました。エリオットが持株を外したようです。もともと、この提出義務は5営業日になっており、時間のズレがあります。でもいくらでも隠そうと思えば、隠せるし…偽装も出来ます。

そう言うものだと思って、情報を鵜呑みにせずに、相場を考えた方が良いですね。カタルは需給バランスなど…あまり気にしませんが、今日は珍しく解説しようと思っています。当たり前の話ですが…こんな邪推が、本当かどうか…当事者しか分かりません。だから意味のない推測なのです。

ケネディクスの株価と大量保有の推移

エリオットの5%越えが提出されたのは3月30日です。実際に買い始めるのは、その前になりますから2月14日446円で1329万株と出来高が膨らんでおり、その後3月8日454円で1364万株と出来高が膨らんでいます。つまりこのAの価格帯でエリオットは5%未満の株を手に入れたのでしょう。

そうしてBの価格帯でARAが、株を買ったことになっていますが…カタルは株価の値動きから見て不思議に感じていました。故に、レポートでは、本当に買っているのかどうか分からない…と疑問符を述べました。

その理由が8月25日の報告で…分かりましたね。エリオットが売っていたのです。通常、連合を組んで買えば…綺麗に高値を抜ける筈です。更に不思議なのは…何故、8月にARAは仕掛ける理由があったのか? この時期に買うことは、あまり意味がありません。提灯を付ける為なら、別の時期を選びます。背景には、何か特別な理由がないと…この時期の買いの説明がつきません。

ただチャート的にはCの585円のポイントは、2の581円、1の582円を抜いており、新しい株価波動のスタート入りとも…読めます。金融日の相場を観ていれば分かりますが、540円を割れた538円がポイントになっており、最後は、力づくで…下げ相場を演出したようにカタルには見えました。

上手に売ろうとはせずに、演出の為に、最後の玉を売ったように見えたのです。故にカタルは金曜日の538円、そうして534円かな?…で、ケネディクスを短期取引の口座で買いました。寄り付きでは、持ち株を減らしたのですよ。此方は長期取引の口座ですね。まぁ、皆さんに違いを説明するのは難しいから省きますが…兎に角、金融日の下げは演出に見えたのです。このような条件を勘案し、様々な相場のシナリオを考えます。

カタルの仮説では、完全に演出相場に見えます。出来レースでしょう。ヘッジファンドと言うのは、意外に横の繋がりもあります。貸し借りも存在します。仲間のケースもあるのです。だから実態は、当事者でないと分かりません。

しかし…相場を観ていれば、本当かどうか、分かりますね。カタルはARAが買っていると報告書を出した時、ホンマかいな?…と疑問を感じています。それは値動きから見て、連合軍なら、もっと綺麗な相場になっている筈なのです。ところが…あれだけ買って、600円台の高値も、抜けないのです。とても…あの株数を買っているようには見えません。それに…Bの買い方は…不自然です。玉が欲しいやり方とは違います。あの動きは明らかに…お飾りでしょう。

カタルは、ポジティブな方向でしか考えないし…時代は名目時代の入り口ですから、続々と、これから援軍が他からも入ってくるはずです。だから不可解な「下げの演出」に見えるのです。資金力の問題なのですが…売りながら買えば、そんなに資金は必要なく、演出が出来ます。しかし金融庁から相場操縦の疑いは掛かりますね。だから会社を分けたり、海外のペーパーカンパニーを利用したり…様々な方策があります。

まぁ…8月25日の大量保有の報告書を見て、ある仮説は成り立ちますが…披露するのは控えましょう。所詮、戯言を述べて、あれこれと考えても仕方がない事です。相場も人生もなるようにしかなりません。一所懸命に努力をして、後は運任せなのです。所詮は神様の領分です。

でも、これだけは…確かですね。約4年間の持ち合いを経て、初めて…今回、動きらしい動きが、生まれました。その背景は此方のデータです。此方は東京都の商業地の前年比の値上がり率を、長く追ったデータです。そのグラフです。資料元のサイトは此方です。

東京の商業地の前年比動向

2014年に、2013年の-1.5%から、+6.1%増とプラス転換になってから、毎年5.7%、7.5%、そうして2017年が+9.6%増をなっています。つまりこのデータは、ケネディクスAUMの価値増加割合を示しているのです。これら東京都のものなので…地方都市や大阪は違います。更に物流リートなども外れますが…基本のデータは、ケネディクスの株式価値を、毎年、増大させています。ケネディクスのコア部分が1兆円としても、9.6%増なので960億円の増大は…非常に大きいですね。このチャンスを世界のヘッジファンドが見逃すと思いますか?

基本的に、5%の複利終価の意味を、どれだけの人が理解しているか…。基本構造の名目経済を維持させるためには、この最低5%以上の上昇は欠かせません。

バブル期の上昇率を見れば…日銀や大蔵の馬鹿さ加減が、自ずと見えます。これを放置して低金利の貸出競争を煽っていたのです。そうして、その後のアホさ加減も同時に分かりますね。毎年30%以上もの値下がりを容認していました。

これでは…通常の人間の多くが、失敗します。まるでジェットコースターに乗っているようなものです。東京の商業地の価格推移だけを見ていても…経済の情勢が分かると言うものです。基本は此処にあります。故にカタルは「1300兆円の逆襲」と言うシナリオを掲げ、ケネディクスの株価を追っている訳です。誰が買おうが…買うまいが、そんな事は、基本データからの小さな結果に過ぎません。大切なことは、本質なのです。需給ではありません。



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