かたる:先ずは…日産自動車かな? ゴーンはカタルの好きな経営者でした。カタルの書いた本にも日産自動車の売買手法を登場させています。この中で現物株投資だけなら2倍の相場もレベレッジを利用して信用取引を利用すれば5倍になり、更に理想論として上手く売買が出来るなら、投資成果は25倍になると解説しています。
当時、日産自動車は多額の赤字を抱え倒産の危機にあり…誰も助けることをしませんでした。その時に手を上げたのがルノーです。そうしてゴーンが「コストカッター」の異名を持ち登場し、主力の村山工場を閉鎖させ大胆なリストラを成し遂げました。その為に多くの社員や家族は救われたのです。関連企業を含めると数十万規模の人間の生活を助けたのです。謂わば…彼は功労者です。
でも…日本は難しい国です。このニュースを聞いて最初に感じたのは…異文化、日本村論理の矛盾を感じました。本来、有価証券への記載はゴーンの責任ではなく、監査法人や監査役など…会社側の問題でしょう。会社経費の私的な流用も難しい判断です。結局、ホリエモンと似たような裁量問題で、東京地検は立件できると思ったのでしょう。
内部の妬みなど、背景は正義かも知れませんが…、兎に角、派閥抗争のチクリでしょう。確かにカタルも上がらない株価を見て…本物の経営者との認識から外していました。ただ同時に高額報酬に口火を切った経営者であり、日本の文化と違ったので狙われたのでしょう。
でも野球などの世界では20億円は世界のトップ水準です。だから容認しても良かったのでは…とも考えています。でも相撲界の横綱は、せいぜい1億から3億止まりでしょう。これが現状の認識です。
でも白鵬もそうですが…何故か、日本人は認めません。本日の日経新聞の一面にはこのゴーンの記事がトップを飾り、同時に、皆さんは気付いたかどうか…分かりませんが、今年のM&Aは武田の高額買収などがあり、バブル期を抜いて過去最高との記事が並んでいました。
カタルは、この現象を見て…今の日本の時代の流れを感じています。日産のゴーンの事件は実質時代の清貧思想の感覚です。一方、M&Aの話は希望を感じ、果敢に行動する「名目時代の確立」を示す現象です。
この動きと三菱UFJの株価も関連しています。果たして6月に付けた608円は安値かどうか…。このような時代の流れを株価と関連付けて…株価位置を観て行きます。分かりますか? 市場の株価には、それぞれが持った意味があるのです。昨日の古河電工を見て、何か感じませんでしたか? 昨日は第4位の陽線率です。3135円で買って、短期でも…大引けの3265円で売れば、充分な利益になっています。
SUMCOの株価は、本日は安いですが…この所は強いのです。25日移動平均線の上に顔を出しています。次は75日線です。もう…カタルは年末年始の相場に移行していると話しています。そのいくつかの事例を語っています。何故、カタルが、今年の春、早い事を承知で進化論を述べ…古河電工を打診買いしていたか? その意味をよく考えて下さい。
時代は既に名目時代に転換し始めています。でも今回のゴーン逮捕は実質時代の動きで、スルガ銀行問題もそうです。綱引きなのです。潮目の変化を感じて下さい。法律などは後追いで創られてきます。時代が価値観も、考え方も変えます。ホリエモン(ライブドア)の事件と東芝を比較すれば分かります。時代が、粉飾決算の考え方を変えました。
カタルは東京地検も金融庁も…幹部は、株式投資をすべきだと思っています。そうすれば真剣に未来を考えます。本当の正義は何処にあるのか? 自らが、考えるようになるでしょう。
立件するからには、根拠があるのでしょうが、昔は、もっと寛容だったように思います。日産自動車はルノーと三菱自動車の統合が絡んでおり…グローバル化に向けたステップでもあります。進歩的なマクロンが大統領になり、可能性は在ったのでしょう。世の中の判断はやはり難しい問題です。
日本人は…リスクの考え方も理解していません。東芝は良い会社になる可能性が高いのです。それも日本全体を変える「起爆剤」になり得ます。ZOZOがROE経営を実践しても…誰も何とも思いませんが、経営危機に陥った東芝が変化すれば…経団連の会長を出す会社だから、価値が全然違います。この評価だけでも、大きな価値があるのです。
さて…書くスペースが無くなると困るから…東邦チタンを書きます。実はあまり背景を詳しく調べている訳ではありません。一つの銘柄を調べるのは…大変なのです。過去のIR報道を全部読み、会社の癖を知らないとなりません。会社には独自のカラーがあります。保守的な数字を出すケネディクスのような会社とか…。法螺を吹き続けるソフトバンクとか…。でも市場は、勇敢に有言実行を成し遂げる…夢を語る経営者を応援します。
東邦チタンの西山さんは、孫さんの方の部類でしょう。今回の為替水準も110円に修正したし…色んな展開を見ていると、名目時代の経営者のように感じています。今日は…実際の数字を見てみましょう。昨日は東海カーボンの事例を掲げ、同じ2018年12月の予想数字が、実際に激変する様子を体感してもらいました。
2017年12月の50円の数字が…56円になり、それが140円になったのに…次は倍増以上の321円ですが、もう直ぐ締める段階の今の四季報は349円ですが、先日発表した会社側の数字は347円です。でも昨年の1集の四季報が出る段階で、いったい誰が300円台の数字を予想したのでしょう。如何に素材産業と言うのは…数字の変化率が高いか…この事例でも分かると思います。
原油価格もそうです。先日まで70ドルを超え…もっと上がる予想だったのに、今は60ドルさえも維持できず割れています。市況ものの変動は大きいのです。先ず東海カーボンの比較するために1集から掲げていますが、決算期が違いますから、その点を考慮しなくてはなりません。
先ず、最初の18.3月は17.3月より47→36円の減額予想だったのです。でも実際は46円に変化し、最終的には若干ですが…17.3月の47.3円から上の数字である47.7で着地しています。この時も2019年3月予想は43.6円ですが、今回の四季報では52円予想に変わり、直近の決算発表では、更に上方修正され…57円の予想に変化しています。
つまり、期を追うごとに…数字は上昇修正されている様子が分かります。本日はこの数字だけの変化を把握して下さい。次回はその内容を語って行きます。でも毎日書く訳ではありませんから、ご承知おきください。実は、もっと大切なことが進行しています。その事を書かねばなりません。まだ大丈夫かな?
長くなると…読者も「馬鹿の戯言」を読むのは疲れます。
実はFRB内部でも利上げに向け…意見が割れ始めています。「FRB副議長、利上げペースの正当性主張 世界経済に警戒感 米連邦準備制度理事会(FRB)のリチャード・クラリダ副議長は16日、FRBの足元の政策スタンスは米国経済にブレーキをかけていないとして、利上げペースの正当性を主張した。」と報道されています。
「12月利上げ、適切か確信持てず=フィラデルフィア連銀総裁 米フィラデルフィア地区連銀のパトリック・ハーカー総裁は16日、物価見通しが抑制的なことを踏まえると、来月の利上げを支持する用意は整っていないとの認識を示した。」と報道されています。
昨日発表されたNAHB住宅市場指数の予想は67でしたが…実際は60となり大きく下落しました。その様子です。FRBは12月も引き上げ、来年は3回引き上げて一旦は中止する観測でした。でも原油価格、この住宅指数など…ここに来て労働指数より、問題の現象がたくさん出ています。 何より、FB(フェイスブック)の底値が見えませんし、アップルも下値を割れており、FAANG株の動向が問題視されています。
実はあまり報道されていませんが…事前予想より高い伸びを掲げているのに、株価が大きく下がるケースが増えています。株価は先行指数で、労働指数は遅行指数なのです。既にインフレ懸念はなくなっています。
だからカタルは12月に利上げ観測にも懐疑的であり、中間反騰か…進化論を述べています。この辺りの関係が、非常に重要なのです。だからこの解説に時間を割くべきなのでしょう。
皆さんは、短絡的に相場を考えています。市場価格にはそれぞれが持った意味があり、みんな繋がっています。東芝の相場の出来も、全体相場に力を把握する意味で重要です。更に日本経済にとって非常に重要な焦点なのです。
でも…一般の人は真剣に市場を見てないし…株価の意味も考えません。だから官僚は株式投資をして、損をしながら、市場経済を学ぶべきでしょう。東邦チタンは有望だろうと思っています。その背景を随時語りますが、皆さんも自分で調べないと駄目です。試行錯誤して…自分の相場観を確立させてください。
全体相場の行方を見る上で…多くの市場の整合性が、如何に大切か…を把握して欲しいと願っています。それでは…また明日。