またNY市場は大幅安になっています。市場と言うのは…面白いですね。周りを見渡すと「貿易摩擦」に慄き…株価は、乱高下を繰り返しています。なにしろ一斉に、メディアは「貿易摩擦」、「貿易戦争」から、経済のパイが縮小してデフレになり、戦争に発展した過去の事例を紹介しています。でも…時代が違います。あの時代は通信手段がなく、海外の経済事情も知らなかったのです。でも人間は…過去から学びます。
いくら馬鹿のカタルだって…少しは売買手法について、進歩しているのでしょう。昔から、「万民総弱気の時は、立ち向かえ!」と言いますし…、「株式投資の勝者は、少数派」であることは長い歴史で証明されています。
今の相場を観ると…何故か、貿易戦争の肯定説は聞こえません。むしろカタルは、これで中国の不平等な慣習や制度が変わることを望んでいます。JPモルガンのジェームス・ダイモン氏ぐらいが、トランプ政権の肯定派でしょうか? でも貿易問題では意見が対立しているようですが…。
先日、WBSで、日経の滝田さんが、ブラックロックのラリー・フィンク会長と面談しており、今は心配してないが…1年~2年後に、景気の後退期を、懸念していると述べていました。カタルも、この意見に賛同しています。
先ずはNY市場の株価チャートを…掲げますから、少し長いレンジで見て下さいね。どう見ても株価乖離が高く、上げ過ぎですよ。
だから、ここでの貿易摩擦による調整は歓迎です。勿論、状況次第では、ここから一気に株価が一段安して、長い景気拡大期が終了するかもしれませんが…カタルは現状を、皆さんが心配しているようには思っていません。むしろ、もう峠は、越えた可能性があると考えて…このレポートを作成しています。時間の問題だと…思っています。
株と言うのは、買う側にとっては、安いほどいいのです。ところが一般的な人間は、みんなが買う時にワイワイ騒ぎ…株を買いに行きます。だから冒頭に述べた格言が生まれます。「人の行く…裏に道あり、花の山」と言いますからね。
ブツブツ投資の基本は「ドル平均法」であり、安くなったら、買いの株数を増やすのが原則です。これまで100株単位なら、そろそろ200株単位にしようか…と言う具合ですね。何度も指摘するようで…諄いと、思われるかもしれませんが、3月23日の総出来高の半分が「空売り」なのです。こんな事は、カタルは経験がありません。そのデータを示していますね。空売りは、未来の買い需要なのです。
なかなかメディアを観ていても、カタルと同意見が見つからず、ブラックロックの事例を示しましたが、4月5日の日経夕刊のラウンドアップにBMOキャピタル・マーケッツのブライアン・ベルスキ氏は「どんなブル(強気)相場も弱含みや乱高下に遭遇する。それは健全な性質であり、必要でもある」と指摘。「感情的になって売るのを慎み、買いの機会に利用すべきだ」と説く。「経済環境と企業収益がブル相場を支え続ける」とみるからだ。と掲載されていました。この記事は、今の状況下にあって、非常に珍しい意見です。
カタルも…このブライアン氏と同意見です。木曜日に米国の自動車販売を掲げました。この3月の1748万台(年換算)は非常に高い数字です。経済は絶好調です。
貿易摩擦問題より…怖いのは米国の信認が、崩れることです。ドルと言う基軸通貨の価値が失われるとすれば…この程度の下げで留まりません。此処から、底なしの下落相場になります。その前にドルは売られ、米国債金利はガンガン上がります。でも両者の相場は、貿易摩擦をメディアが危惧する割合に…あまり動じていません。
皆さんはメディアの主張の流されず…自分の頭で物事を考えるようにしましょう。
例えば貿易摩擦で危惧されているボーイングの株価です。今は多少、下がっていますが…いくらから…上がったか、みなさんは理解していますか? 100ドル程度から300ドル台に3倍程度になったのですよ。それも…僅かな期間の話です。多少は株価が下がりますね。でも高値の371ドルから326ドルですから、12%程度の値下がりでしょうか? 虎視眈々とブラックロックなどの大口投資家は、狙いを定めているのでしょう。
お金など腐るほど…世の中にあるのです。ジャブジャブの環境なのですよ。
どうして…日本人は自分で考えることをしないのでしょう。自分の頭で考えると、森友問題や財務省、今度は防衛庁ですが…呆れる村論理の展開です。それよりTPPの推進でしょう。労働改革を急ぐべきでしょう。
もう時間で、労働を売る時代ではありません。カタルは歩合給だったのです。そうして今は、市場原理の中で生きています。人間の価値観が、大きく変わる時代が来ると考えており、ベーシックインカム制度(最低限の所得保証)の導入が、正しい道ではないか…とも考えています。ロボットやAIが発達して、労働の価値観が大きく変わると思っています。
まぁ、先の話しより…本日は有料読者向けのレポートも書く予定なので、一般読者にも、合わせて情報を提供します。
その一つの仮説が、空売りから反発している過去のデータです。カタルはメディアのこじ付けの嘘情報を信じません。必ず、自分で調べます。メディアは嘘をつくのです。何もトランプが指摘したから「フェイクニュース」が、流行った訳ではありません。
自分で真剣に株式投資をしてみれば…日経新聞の報道内容は、多くは正しいのですが…、中には嘘の情報が混じっています。記者に…その意思があるかどうかは、分かりませんが、カタルは現役時代に、何度も…痛い目に遭っています。ミツミなど2日間も連続でストップ安を食らったのです。そのような経験があるから、日経新聞の記事も疑って…参考程度にしています。これから貴重なデータを提供しますから、自分で解釈して下さい。
何故、カタルが3月23日の50.3%の空売り比率を強調しているか? その後の日経平均株価の動きと合わせてデータを読むと…カタルのこの仮説が、生まれた理由が分かると思います。これから…有料読者向けの原稿を書きます。一般読者もこのデータをみれば…カタルが述べたいことは、分かると思います。でも仮説ですからね。
読者の皆さんは、無理をせず…株価が上がろうが…。下がろうが、心が動じない水準まで持ち高を減らせばいいのです。無理をする事はないのです。
不安が生まれるのは、自分の力量を超えた投資をしているからです。力量度合いは他人では分かりません。その度合いの目安は、お金の多寡(たか)だけではなく…精神面もあります。自分の力量は…自分でしか分からないのです。
カタルは何度も…この力量問題の話を、出しています。相場で失敗するのは、このケースが殆どなのです。賢い投資家を目指すためには、先ずは、自分自身を…良く知る事から、始めましょう。それでは…また明日。
これから有料読者向けレポートを書きますから、会員の方は、明日にでも、読んでください。