アーカイブ:2025年5月6日

株価の考え方 4

本日がお勉強会の最終回です。

日本の構造改革の話が「巷に」…溢れ始めています。昨晩のWBSでも「M&A」の話が登場していました。そうして…「加藤財務相」の発言が、日経にも載っており、これを受けてかどうか…は、分かりませんが、米国では「ベッセント財務長官、米国は世界資本にとって「最優先の投資先」」と報じられています。

しかし現状は…「ドル安でアジア通貨急伸、中銀が相次ぎ介入-米国売りの余波広がる」と言う状況です。丁寧に解説しませんが、カタルの認識であるドルと言う「基軸通貨」崩壊の話の流れです。皆さんは、このような「繋がり」が、一瞬にして見えるかどうか…。

「市場の整合性」が試されます。他にも、「似た報道」が溢れています。此方や…此方の報道も基本は「同じ流れ」なのです。

同時に…昨日登場させたマイクロソフトのビル・ゲイツが「AI」について語っています。カタルは「万博」に行こう…と思っています。例の石黒教授の「アンドロイド・ロボット」の展示があると言います。同時に、この万博では「NEC」の「顔認証」システムが使われており…全ての決済が、この「顔認証」で…出来ると報道されています。「未来社会」の話です。

意外に…「株屋」って、大変なのです。「ラピダス」の話を聞いたら…現場の千歳まで、足を運び…実際の視察をしました。一般的に…メディアの報道は大きく「誇張されて」…報道されていますから、自分自身の「耳」と「目」を使い、本当の事を自分で…「確かめる」のです。

実際にカタルは「任天堂」(7974)を「新潟支店」の店を挙げて「買い推奨」しました。「ドンキーコング」から、間もない時期に「任天堂」は「公募増資」をする時の話しです。その時に「任天堂」は、一般的には…売り場である「3尊天井」と言うチャートを形成して、株価は少し下がるのですが…その場面を起点にして、一気に…株価は急上昇をしたのです。

カタルが「チャートの格言」を疑いました。この場面では、確かに「3尊天井」と言う…「3つの山」を形成して、株価は、一旦は下がったのです。ですが、その場面から「任天堂」の株価は一気に…1万円台に「駆け上がり」ました。

たぶん、その時に…毎日のように新潟の…当時は「小林百貨店」かな? その後…三越系列の「名古屋三越」の傘下になったのですが「おもちゃ」売り場に、足を運んで「売れ行き」状況や「入荷」の具合を、現場で「確かめた」ことがあります。本当は「工場の前」で、出口調査をするのが、現場の取材でしょう。実際の情報集めは「金」と「労力」が掛かるものです。

さて、こんな「余談」ばかり書いていると…本題が進みません。今日は「最終日」なのです。狙った「的」に、届くかどうか…、頑張らねばなりません。昨日は、「日立」と「重工」を観ました。あの数字を、自分で…実際に「確かめた」人は、何人いるでしょう。たぶん毎日5000人ほどが観るサイトですが、一人いるか…どうかでしょう。人間と言うのは、そんなものです。

実は、重要なヒントが隠されているのです。


「日立」(6501)の 週足

「仮説として」カタルは「EBITDA」の水準が、株価に「大きな影響」を与えるんじゃ…ないか…と思っています。同時に「営業CF」の増加です。日立は2021年の3月期に、この数字が大きく膨らみます。つまり2021年5月には、その事が「市場」に伝わっています。ここで…株価の検証です。やはり…そのタイミングに株価は上昇波動を描いています。


「日立」(6501)の 決算書

「重工」 (7011)の決算書

ただ「重工」は、「日立」のような「劇的な変化」ではなく…その可能性が窺える程度です。この辺りをどう考えるか? 何故、こんな考え方をしているか? 実は「ジェイドG」(3558)の株価の値動きが、理解できないからです。

「重工」 (7011)の 週足

それと…カタルは「テスラ」以前に、アマゾンのジェフ・ベゾス氏が「FCF」の話をしていたことが「記憶」に残っていました。彼の…「利益率は当社が最大限に高め ようと目指している対象の一つではない」とした上で、「最大化する必 要があるのは1株当たりFCFの絶対値だ。利益率を下げてそれが達成 できるなら、当社はそうする方針だ」と語った。と言う部分を成長が続くなら…投資を優先すると述べていました。

でも…日本は違うのです。

でも市場はグローバル時代で、急速に…「日本の構造改革」を進んでいます。だから「世界共通」の投資認識を、知ることが…やはり「大切」なのでしょう。

良いですか…バフェットが、日本の商社株を買っとか…。誰々が…この株を推奨している。そんな事は、どうでも…良い話です。もっと「話の本質」を見極めないとなりません。バフェット投資は、誰にでも…「真似」が出来るものではありません。特に、朝三暮四の「目先野郎」は、絶対に不可能です。彼は単に…「割安株」投資をしているだけです。

2014年当時の双日の四季報

日本の商社株は、カタルが現役の頃から、とっても…「割安」株だったのです。だから「隣の浜ちゃん」も数百万株の双日を買って…佐藤さんの顧客だった…那須さんは、2014年当時に「個人筆頭株主」になっています。確か…四季報では1480万株だそうです。まだ…那須さんは、健在だそうです。金持ちになる手段は多様です。

201年当時の川船の四季報

しかし…一般的に「この時間」が、待てないのです。あの有名な…小手川君は「川崎汽船」を2012年の時に2453万株も持っていたのです。たぶん…那須さんと同じで…「個人筆頭株主」です。でも、このように…「早過ぎても」駄目だし、難しいでしょう。川船の相場は2021年から始まったのです。僅か…10年ほどです。しかしバフェットは、50年以上も「コカ・コーラ」を持ち続けています。この時間感覚は、呆れるのです。

でも、カタルだって…「出来ない筈」は、ないでしょう。

しかし既に残された「時間」が、全く足りません。だから、この「IRNET」は、存在します。今、見ている5000人の読者の中から、「頑張る若者」が、カタルのような…「無駄な時間」を費やすのではなく…毎日、このレポートを読んでいるなら、必ず、得るものはあるでしょう。その為に、カタルが存在するとも言えます。

未来を夢見て…その「肥やし」になるなら、自分の存在意義もあるのでしょう。頑張ってください。さて…また脱線です。だから時間があるなら「アマゾン」の業績を追って…「EBITDA」や「キャッシュフロー」も、同時に追います。

そうして、更に「色んな銘柄」を検証して、「一定の結論」を得たら…その知識の応用を繰り返して…自分の「投資技術」と言うか…「知識」と言うか…「自分の器」を、更に高めるのです。当初、カタルは米国株の好評価の理由は「営業利益率」と「総還元性向」などの「株主還元」に在ると考えてきました。

「日立」の総還元性向は80%台の還元です。でもこの点では「信越化学」の方が上です。それなら「信越化学」も「検証する対象」になりますが、此処は時間がないから、自重します。話を「ソフト業界」に戻します。この「コンサルタント業」と「DX」の世界は、曖昧な基準だと述べました。

しかし…「元にある考え方」は、如何にして「効率」良く、「稼ぐこと」が出来るか…。その「付加価値」の話です。この付加価値の度合いが、大きければ「成功」なのです。みんなこの「付加価値」の水準を、競っているのですよ。その為に市場が存在します。

その「付加価値」と言っても、皆さんは、なかなか…「ピン」ときませんが…よく経済学では、このGDPの話の解説で、「小麦とパン」の価格比較を用います。努力と時間を掛けて、「小麦粉」と言う原料から「パン」と言う製品を創ります。今では、どの街でも「パン」が「うまい」店があります。でも意外に価格は高いのです。ケーキより高いかもしれません。そのケーキも、下手をすると…「昼食代」より、高いかもしれませんね。

如何に「効率よく」…稼ぐか?

これが「コンサル業」であり、様々な手段を用いて、業務改革をする「DXの分野」です。「ソフト産業」と言う「曖昧な境界線」です。

「オービック」 (4684)の決算数字

カタルは「オービック」と言う逸材を「見逃し」…悔やんでいるために、年初からの考え方である「米国株の評価」の元を考えています。そこで浮かんだのが「成長力」と「収益性」です。今回の勉強会を通じて…意外に「EBITDA」や「営業CF」を観れば…株価の未来図が、簡単に「分かるかも」しれないと思ってもいます。

「オービック」 (4684)の 週足

実はこの勉強会を前に、盛んに…成長力の「SHIFT」(3697)や、高収益の「ベントカレント」(6532)そうして、その中間に位置する「ライズ・コンサルティング・グループ」(9168)の話を展開しています。後先になりましたが、何れも…「興味深い」株価推移なのです。その3銘柄の業績推移を、なるべく…10年になるように…列挙しておきます。

「オービック」(4684)は、「その仮説」の傾向が…よく分かります。この業績推移は10年分です。オービックは前の話ですから後は自分で時間軸を変えて検証してください。株価だけは簡単だから当時の週足を載せておきます。

「ベントカレント」(6532) の決算数字

やはり…思ったように「ベントカレント」(6532)も「高い伸び率」です。この「トランプ関税」の相場でも「大口クロス」が在りましたが、たぶん…何処かの「ヘッジファンド」が株を高値圏でも引き取った理由がよく分かる内容です。

「ベントカレント」(6532) の 週足

こう述べて…あの700万株のクロス商いが思い浮かぶなら…証券マンは合格です。でも「チャンと」…日々の株価動向を追ってない人は、この言葉の意味が理解できません。「情報」と言うのは、「高額」なものなのですよ。


「SHIFT」(3697)の決算数字

やはり…「SHIFT」の株価の成長と…「キーエンス」の佐々木さんの談話が理解できます。この数字を観ると「納得」もします。

「SHIFT」(3697)の週足

「ライズ・コンサルティング・グループ」(9168) の決算数字

残念ながら…「ライズ・コンサルティング・グループ」(9168)は統計数字としては検証する程のデータがありません。しかし…成長株の片鱗はあります。上場したてですから…チャートは「日足」にしました。

「ライズ・コンサルティング・グループ」(9168) の 日足

それでは肝心の「ジェイドG」(3558)は、一体、どうなのでしょう。まぁ「ライズ・コンサルティング・グループ」のような部分も…見えます。株価が「揺れ動く」のが、よく分かる結果になりました。

「ジェイドG」(3558) の決算数字

でも…ね。カタル理論からすると、この「EBITDA」の実績は、20億64百万円で…「営業CF」の今期の数字は29億38百万ですから…この10倍が、カタルの目指す株価水準の現状認識です。つまり時価総額では206億円から293億円の間です。株価に換算すると…発行済み株式総数は1148万7千株ですから、株価では1793円~2550円の評価になります。

「ジェイドG」(3558) の 週足

同じように…急成長を続けるソフト株の算出をすると…「オービック」は4億9800万株ですから、EBITDAは810億65百万円で営業CFは627億94百万円ですから、それぞれ…10倍にして計算すると、株価は1626円~1259円の市場評価になります。でも…この10年間の平均成長率は7.95%で…その売上高営業利益率の収益性は平均値が55.1%なのです。だから…市場評価の株価は5062円の評価なのですね。

この差は3.11倍~4.02倍です。この「違い」を、生んでいるのは、たぶん…「高い利益率」です。基本的に…株価は、「累積される利益」で、未来の株価を算出していますから…成長力が加味されます。だから、高いPER評価を、「オービック」は市場から獲得しているのでしょう。

一方、成長力に特化する「SIHFT」は、どうでしょう。この10年間は40.97%の成長ですが…ここ5年間は28.66%に減速しています。

一方、「売上高営業利益率」は、どうでしょう。「27.45%」の利益率です。ほぼ30%水準ですから「合格ライン」でしょう。EBITDAは451億4百万で…営業CFは326億48百万円ですから、標準値の10倍にすると…時価総額は4510億4千万円~3264億8千万円で発行済み株式総数は2億6750万株です。

故に、標準的な株なら…株価は1686円~1220円の評価になります。ほぼ…標準的な株評価ですが…成長力は28%で利益率は27%なのです。やはり…もっと「高い市場評価」でも…良いように感じます。長い目で見ると「投資対象」になります。

仮に「オービック」並みの「高評価」を獲得できるなら、この時価総額は3倍~4倍ですから、ここから株価は「大きく伸びる」場面があるのでしょう。今後に…期待します。更にデータ数は乏しく…あまり参考になりませんが…上場したばかりの「ライズ・コンサルティング・グループ」です。この3年間の成長力は平均で30.9%ですから合格です。更に…この4年間の営業利益率も27.8%ですから合格ラインです。

あと「EBITDA」は20億22百万円で…「営業CF」は、14億48百万円ですから、同じように標準の10倍にするなら…202億2千万~144億8百万円の「時価総額」になります。故に発行済み株式総数は2453万3千株ですから…妥当な標準的な株価は…824円~590円ですが、この年間の「成長力」は30.9%で、その「収益性」の売上高営業利益率は4年間で27.8%と好評価です。

「SHIFT」もそうですが…利益率は「オービック」に大きく劣りますが…「成長力」は遥かに…上なのです。この点は「ジェイドG」も同じです。もともと…小さな会社の場合、どうしても「会計上のブレ」が、そのまま決算に…「表面化」します。だから、市場が「洗練されて」ないと、ちゃんとした…「市場評価」が出来る人が育ってないのです。

東洋経済より

でも大型株は、「決算対策」もかなり出来るのです。商社なんか「打出の小槌」の表現は、オーバーかな? たくさんの資産を抱えていますから「含み資産価値」が大きいのです。だから明治政府時代から存続する…「日本郵船」系列の「三菱地所」は、東京駅周辺に広大な土地を抱えています。

これを「日経新聞」がバブル相場の前に…伝えたものだから、全体が「バブル相場」に一気に走ったのです。更に国民的な指標銘柄のNTT株が上場されます。この株価に配慮した証券界が馬鹿高値の雰囲気を市場に創りました。ある意味で人為的な詐欺のようなものです。当時の澄田元日銀総裁も浮かれていました。

三菱地所の日経報道の「正確な日付」は分かりませんでした。たぶん…大きく株価が動いた1985年でしょう。年初の株価は500円台でしたが、1985年9月25日に1030円と4ケタ台に乗せています。そこから1987年の3000円台の株価まで急伸するのです。今、カタルが「野村証券」(8604)と同じ理由で…参考銘柄に掲げています。同じ時代背景を、今の時代は抱えています。あの当時の再現になるかどうか…。

基本的に小さな企業は「決算対策」が出来ませんから、どうしても公認会計士の意向に従って…数字が「ブレやすい」のです。だから投資家が、勉強して…今回のように「EBITDA」や「営業キャッシュフロー」、更に「借金」や「現金保有」を含めた…総合的な判断が出来るかどうか…非常に大切です。

FCFの論争が巻き起こった2013年からのアマゾンの実際の週足

特に今回、掲げた「アマゾンのケース」の検証まで…出来ませんでしたが、ジェフ・ベゾスは、2013年に「FCFと成長力」の話をしています。当時から、利益をあげないアマゾンに対する「批判」が市場では席巻していました。

しかし…その後のアマゾンの株価を観れば…彼の「成長力」に対する考え方が、正しかったことが分かります。だから…「ジェイドG」の28.6%の平均成長率も侮れないのです。ただし…現状の利益率は低いのです。これを成長を優先して考えるか…保守的に考えるかにより、株価判断も分かれます。

カタルは、あと「たった2年間」の猶予を、田中君に与えよう…と、述べているのです。カタルだって「時間軸」は分かりませんが、今回の勉強会を通じて…皆さんの「良識ある態度」を望む…次第です。また…明日。



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