先ずは「米マイナス成長、経済は「崖っぷち」不確実性に揺らぐ消費」と言う日経新聞の見出しと…マイナス成長は「バイデンのせいだ」と言うとトランプの発言は、どちらも間違った解釈です。まぁ日経新聞の「見出し」は大げさですが、中身を観ると「正しい表現」を用いていますが、人間の「第一印象」は、この「見出し」で決まります。だから「メディアらしい」…「誇張された表現」と言うのが、カタルの認識です。

しかしトランプの発言は「GDP」のマイナスは、駆け込み需要の輸入ですから、明らかに間違った認識です。しかし一面では「高金利」に耐えられない…米国経済を示しており、これはバイデン政権の「財政出動」などの「悪影響」とも言えます。まぁ単純化して「ニュース」を解説しましたが、一つのニュースでも…「色んな考え方」が在ります。

昨日の米国は、このGDP統計のマイナスに怯えた影響が、当初は「強く」出ています。だから「大幅なマイナス」からスタートして、しばらくは、その売り物を消化出来ませんでしたが、次第に…「実態はそんなに悪くない」と言う認識が、市場に広がり…大引けでは株価は戻しています。
ここで、先日…世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツを設立したレイ・ダリオ氏はトランプ政権の関税政策が触発した混乱が、沈静化するには、すでに「手遅れだ」と警告した。コメントを紹介しました。

しかし昨日の市場を観れば…このダリオ説を「市場は否定」しています。カタル自身は前から、予行練習と述べており、「乖離調整」の側面が大きいと述べています。この程度はトランプの「ブラフ」(はったり)戦略だと思っています。そこで…時間軸を変えたS$P500のチャートも示しておきます。解説と…相場の検証です。

トランプ大統領の「ドキメント番組」を観たカタルの印象は、「モラル」の欠ける人間ですが「馬鹿」ではありません。かなり…「優秀な」セールスマンでしょう。カタルのこの見方が正しいなら、此処から彼は軌道修正をします。
カナダは与党の保守党が、圧勝したような報道で…「トランプ敵視」の報道でした。しかし実際は、自由党の獲得議席数は168、最大野党の保守党は144なのです。確かに強硬派が、勝ったのですが、メディアの報道は、あまりに偏っています。フランスのマクロンは、「トランプ憎し」の考え方です。まぁバイデンほどでは…ないのでしょう。
一つのニュースだけでなく…相場を知る為には、「様々な角度」からの「観察」が必要で…しかも、その考え方を発展させると…未来の選択は「多岐多様」です。
故に、相場と言うのは、いくら考えても…「分かるもの」では、ありません。そんな事に労力を割くのは大馬鹿です。一つの仮説を持つことは、重要ですが、あまり自説に拘らず「パッパラ・パー」が一番です。それより、どんな事態になっても…「大丈夫」と言うポジション調整が大切です。
此方の報道を観ると分かりますが、これだけ強弱関係が対立しています。
つまり…今が「ピーク」なのかもしれません。どんなことも…「峠」があり、「峠」を越えると…次の課題に「話題」は移るのです。カタルが「相場の峠」を越えたという…認識は正しいと思っています。

米国株で消費動向を観るために気にしている銘柄は関税を引き上げた中国の安売りサイトの「テム」(PDD)の株価動向と設備投資に影響する建設機械のCaterpillar Inc. (CAT)かな?

本当は「shein」も観察対象になるのですが、シンガポールの会社ですが、米国で上場できず、今はイギリスに上場するか、どうかの段階です。洋服が専門の中国の「安売りサイト」で「ZARA」を超える存在で…時価総額で14兆円とも言われています。「ユニクロ」(ファストリ=9983)評価です。だから参考に「米国消費」の関税の影響を観るために…「PDD」にしたのです。因みに…このPDDの株価動向は「メルカル」(4385)に、影響を与える可能性もあります。何故なら、PDDの為にメルカルの米国事業が不振だと言われているのです。安売りと中古品の「遜色」がないからです。
だから「無理をしない」程度で…配当利回りが7%水準の「野村証券」(8604)だけを買って置けば、その内、何とかなるでしょう。相場なんか…そんなに難しくはありません。問題は、投資家個人の「力量の把握」です。この事を指摘する人は、あまり居ません。でもカタルは、現場の経験で…「色んな人間」を観てきました。「株中毒」の人も、なかには居ます。カタルのようなものです。毎日、株の「売り買いをしたい」人間です。

カタルは「クックパッド」(2193)の株を、昨日は166円で買いました。実は、もっと高い水準から「買い下がって」おり、この辺りの株価は、一つの「ポイント」の場面です。果たして…164円を割れるか、どうか…。この「関門」を下に抜けると、次は「75日線」がポイントになります。その株価水準は、まだ153円です。仮に、そこで「反発」をしなければ、前回のように…元の株価水準(130円)までの「逆戻り」も、あり得ます。
宿題にしたいのですが、面倒だから…「解説」をします。全く…業種も違うし、共通項が普通の人は、思い浮かびません。しかしカタルは「似た仲間」だと思っています。ヒントは「景気循環」の考え方です。
この景気循環の考え方は、浦上さんが書かれた「相場サイクルの見分け方」を読むと、各景気動向の局面において、金融政策と財政政策を中心に、その景気場面で選択される業種を解説した本です。
「金融相場」(春)、「業績相場」(夏)、「逆金融相場」(秋)、「逆業績相場」(冬)の四季の順番です。この場面と、「相場の関係」が、頭の中にあるなら、先ほどのバイデンの「財政政策」の影響で、GDPが落ち込んでいる…可能性もあると述べた意味が理解できます。経済は、継続した…「流れ」なのです。経済の基礎知識があるなら、カタルの解説の理解も、深まります。まぁカタルの読者は、その「知識」レベルが、皆さん高いので、容易に理解できるでしょう。
何しろ、馬鹿なカタルが、此処まで解説できるようになったのです。
でも50年も掛かりました。だから皆さんには「寄り道」をせずに、毎日、読めば、経済通になる「早道」だと述べています。良いですか…自分が働く以上に、資産投資の「要」を理解しているか…。その知識が、ないかでは、絶対に「大きな違い」になります。
そもそも「労働対価」など…たかが、知れています。しかし「資産投資」の本物レベルは、みんな「兆円単位」の使い切れない…お金なのです。貯めることより、「使う事に悩む」ようになります。
さて…時間切れです。「野村証券」と「クックパッド」の共通点は、経営の段階が似ています。
経営にも赤ちゃんの時から、大人の時と、それぞれの…「成長段階」があります。野村証券はアルケゴスの損失から、内部改革を実施して…社内の「合理化」に着手してきました。この段階を、一気にやらず、チンタラ…と時間をかけたから、カタルは彼を批判してきました。本当は、普通の経営者なら1期での期間で構造改革を成し遂げますが、奥田さんは3期、つまり3年を掛けたのです。
もっと鋭角的な「V字型」回復になったのです。でも能力が足りないから、「三菱UFJ」(8306)との株価の鞘が、大きく開きました。前は「三菱UFJ」は600円、「野村」は500円かな? その程度の差だったのです。でも今は「三菱UFJ」が1800円で、「野村」は1000円も…下の800円の株価位置です。同業の格下の「大和証券」(8601)にも抜かれています。呆れるでしょう。経営者の違いは、やはり大きいのですよ。
でも…その野村証券も、ようやく…後ろ向きの「構造改革」が終わり、(でも中国はまだ赤字ですが…、)先ごろ、M&Aの選択をして、更に、「リスクの大きな」儲けがある取引である「プライムブローカレッジ」と言う…アルケゴスで損失を出した取引を再開すると発表していました。
つまり…ようやく「後ろ向き」の処理を終えて、「前を向き始めた」のです。実は、「クックパッド」も…同じように前の経営者の「後始末」をしていたのです。その為に「事業の縮小」を、余儀なくされています。
今度は「攻めの経営」に入ります。しかも…「クックパッド」の場合は、豊富な内部留保を活用して、2度目の「大規模な自社株買い」です。一度目は、224円まで…でした。でも同規模の自社株買いですから、当然、前回の自社株買いで、市場に出回る「浮動株式」は、既にかなり吸い上がっています。株価が大きく上がる為には、先ずは「浮動株式の吸い上げ」が必要なのです。そうして、市場に出回る「売り物」が枯れて行きます。
だから、株価の波動は、どの株も…徐々に「値動き」が軽くなって、上昇確度が高くなり、市場人気になります。問題はこの浮動株式の吸い上げです。だから下値の「岩盤まで」届いた…株から、銘柄を選別して「狙う」訳です。
馬鹿だけですよ。高値の株を、ワイワイと騒ぐのは…。問題は、株を買って「すぐ売れるか」どうか…なのです。証券マンは、この「時間軸」を競います。手数料が挙げられる証券マンは、目先も、かなり「旨い」のです。だから人気株の目安は、値上がり率ではなく…最も大切なのは「TICK」回数なのです。時計の針が、カチカチ…と音を立てて進む「進行度合い」です。この回数が、膨らむと「人気株」になります。
この程度の事は「証券マン」の「イロハ」…なのです。
基礎知識が、如何に乏しいか…。手数料を挙げられない証券マンは、自覚をしなくてはなりません。「馬鹿だけ」なのですよ。そもそも…株で「損をするわけがない」のです。だって、下がった株を、売らずに…買い続ければ、必ず、「儲かる」のが株です。ただし…「倒産」をしない限りの条件です。
問題は売らざる得ない状況に、追い込まれる場合です。信用取引の場合は、「追証」と言うルールがあります。あとは信用の「期日」です。でも金利が多少、高くても良いなら、信用の期日がない「一般信用」を利用して…永遠に金利を払い続けて、持ち続ければ良いのです。担保があるなら、絶対に儲かります。
今の信用の金利は高い所でも4%台でしょう。だから「野村証券」の7%ラインの利回りなら、20%の税金を取られても…金利の鞘が抜けます。1%でも抜けるのです。それなら…1億円で100万円です。10億円で1000万円ですよ。株価が「上がろう」が、「下がろう」が…担保さえあるなら、絶対に儲かります。
ただし…経営が「順風満帆」の場合です。
経営が悪化して赤字になると、配当は、通常なら…消えます。あるいは「減配」になり、利回りは低下します。でも「野村証券」の奥田さんは、ようやく「前向きな投資」を始めました。彼の気持ちの中には、「拡大路線」が見えるのでしょう。
当たり前です。国を挙げて「資産投資」を応援しています。だから「新NISA」です。もう馬鹿だけですよ。「野村」の株が下がると思っている奴は…先日、その馬鹿を紹介しました。どの説を、採用しようが…しまいが、皆さんの自由です。
しかし…物事には「常識」があるのです。その常識を、確り…理解しましょう。
「クックパッド」は、ようやく…後ろ向きの処理が終わり、赤字から黒字になる所です。「野村証券」も同じ…経営の段階です。今度は前向きな「拡大投資」です。上手く行くなら…大儲けになります。
米国、一辺倒の投資から「分散の時代」に、なるのかもしれません。ドル離れ…と言う事は「そう言う時代」だと言う事です。これをカタルは「時代投資」と呼んでいます。追い風なら…どんどん…株価は加速できます。しかし…世間の風が、逆風なら、どんな頑張りも、無駄になります。
「実質成長」の世界と「名目成長」の違いです。名目成長と言うのは「資産投資」が盛んに…なります。こんな事は、小学生が理解するレベルなのです。はやく…読者の皆さんは、その段階を卒業しましょう。また…明日。